アングリフ   作:豆月

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拒絶

「あれ、陽毬さんは?」

陽毬を捜していたが、どこに行っても見つからない。その為、奈苗に尋ねた。

 

「陽毬さんは...。昨日以来、姿を見かけなくなりました。まさか、何かに巻き込まれたのでは?」

「そうですかね...。」

 菫は携帯電話で陽毬に電話をかけてみる。だが、電波は届かない。深く考えるてみるも心当たりがない。だが、ある事を思い出した。

「井村さん?」

「(もしかして、私が怒鳴った事...気にして私の前から姿を消しちゃったんじゃないかな。)」

菫は何も言わずに奈苗の前からさっていった。奈苗は表情を曇らせた。

 

***

 学校では菫と萩とネソが屋上で昼飯をとっていた。

「ねえ、陽毬さんがいないんだけど...。どこにいるか知らない?」

「私、ずっとアングリフにいるわけじゃないし。知らないわ。」

「ネソさんは?」

「ごめんなさい。知らない」

「だよね...。」

萩が椅子の上に弁当を置き、柵の向こうに広がる町を見渡し始めた。ネソと菫は萩を不思議そうにみる。

「ねえ、あれ!」

 

萩が何か指差していた。指先ていた方向を見ると、黒く丸いものがあった。菫は勘付く。

 

「まさか...今度は陽毬さんが狙われたんじゃ?」

「今日、学校終わったら3人であそこまで行きましょ!」

ネソが提案すると、菫と萩は頷いた。

 

***

黒く丸いものがある場所へと3人は走っていた。その途中、純希と志倉にバッタリ会った。純希と志倉に事情を説明したため、純希と志倉も3人についていく事にした。

 

その場所につくと、黒い丸いものはさらに大きくなっていた。昔からアングリフにいるネソですら手がつけれない状態になっていた。純希は唾を飲み込む。

 

『純希、こっち。』

どこからか、声がした。

 

「い、いま陽毬の声...しなかった?!」

「い、いえ。」

「私には聞こえなかったですけど」

周りにいた4人には聞こえていなかった為、耳を疑った。勘違いなのかなと。

 

『お願い、きて』

やっぱり、はっきりと陽毬の声が何処からか聞こえた。純希は黒い丸いものの中に入る事を決めた。

 

「やっぱり、この中に行くよ。この中に陽毬が!」

すると、志倉と萩が純希の腕を掴み純希を制止させる。

「だ、駄目ですよ!私達は戦士だから、なんとか戦えますけど純希さんは普通の人間なんですから!」

「この中に入っていったら、何が起こるかわからないのよ!それに、降霊ちゃんを救えるのかもわからないのよ!」

「それでもいい!ただ..ただ、陽毬を救いたいだけだ!」

そう言い、2人の腕を振り払ってそのまま黒い丸いものに走った。勢い良く黒い丸いものにぶつかると、簡単に入れてしまった。

 

 萩と志倉が純希の後を追い、黒い丸いものに勢い良くぶつかるが、黒い稲妻が体を襲い入れる気配がない。

 

「...まさか、降霊ちゃん...。純希以外の人を拒絶してるって事?」

「そんなわけ...。」

 

4人はただただと黒い丸いものを見つめるだけだった。

 

 

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