やっぱあの時言っていたことの意味聞いた方がいいかな...。どうして、私に陽毬さんを守ってほしいと言ってきたのか。純希と陽毬さんの親にどんな深い関係があるのか。呪いとはどんな呪いなのか。2人ともこれからも関わってく人だと思うからそこら辺のこと一応、知っといたほうがいいよね。純希さんを捜すために外に出ると雨がざーっと降っていた。
「いた!」
「志倉さん!」
色々考えていたら、志倉さんと鉢合わせしてしまった!志倉さんは何処か焦っているように感じた。
「ね、ねえ...あの...純希何処にいるか知らない?」
「私も今ちょうど、純希さんを捜してました。」
「一緒に捜しましょ!」
「はい!」
思い当たる場所の何処に行っても、純希さんはいなかった。だが、アングリフ本部の近くに来た時、木の上に狐のお面を被った男がいる事に気が付いた。
「は!貴方は...。」
その男はこっちに気づき、ジーっと見てきた。
「だ、誰なの!」
「名はない。それよりも、今は紫の水晶を手に入れる事が最優先だ。それを果たすまで
帰らない。君が紫の戦士のようだね。井村菫」
「どうして、私の名を!!」
驚いた。何故、このあんま話した事のないような狐のお面を被った男に私の名前を知られていたのか。
「君はこの世界では有名さ。紫の水晶から闇の力を与えられた、紫の戦士だから。さあ、渡してもらおうじゃないか紫の水晶を。」
そういった時、狐のお面を被った男は、ポケットから長い紐を取り出した。そして、それを私に向けて投げて来た。私は見事にその紐に腰と手を縛られた。これじゃあ、動けない。
「な、何をするの!」
志倉さんは危ないのに、紐に手を当てて解こうとしていた。
「君は黙っていろ。志倉綿花。君はシュラハトの組織員なんだから、そんなアングリフの戦士を守る事はしなくていい。」
「えっ...。」
志倉さんって...シュラハトの組織員だったの?今まで知らなかった...。
「これでどうだ!」
紐の手で持っている部分を引っ張ると、私の体全身に黒い稲妻が走る。志倉さんの体にも手から黒い稲妻が走った。
「あーーーー!!」
「きゃーーー!!」
稲妻が止まると、私と志倉さんはそのまま地面に頭から倒れた。まだ、ちょっと全身が痺れている。志倉さんは、身体が痺れながらもクラクラしながらも地面に両手で触り、足に力を入れ立ち上がろうとしていた。私は腰と手を紐に縛られているため、どうしても力を入れても立ち上がれない。
「しぶといな。」
「...女の子をっ...紐でしばっ...うぅん....るなんて...酷い...わっ!」
「そんなのなど関係ない。戦士からにはそんなのは普通にある事だ。それに、女の子だからって何だ?男も女も同じだから、容赦はしないぞ。戦いの世界はそんなに、生優しくないんだ。」
「そんなの...ぅ....知ってるわっ...。」
強気に言葉を言い返す志倉さんを見ていたら、私も早く立ち上がらないといけないなと思ったが、やっぱどうしても紐が邪魔で立ち上がれない。
「まあ、いい。それよりも、井村菫から始末しよう。」
狐のお面を被った男は、私に掌を向けてきた。もう、逃げれないし駄目だ...。私は何もする事が出来なくて目を閉じた。