「やっぱりか。お前達に闇の力を改造したカプセルを渡したがやはり、駄目だったのか。やはり、シュラハトにあのカプセルを任すべきではなかったな。まあ、シュラハトと関係は切るぞ。」
『ど、どうか!もう一度チャンスを!』
電話の向こうの相手はあわあわしていた。
「チャンスなどない。10個も貴重なカプセルを無駄にしたのだからな。既に、次の手はもう打ってある。」
虚構は、電話を切った。
「お呼びですか。虚構有影組織長。」
「あぁ。ドンクレハイツよ。今回からお前達の出番だ。アングル戦士達を全員倒し、紫の戦士から紫の水晶を奪ってくるようにな。」
「了解致しました。組織長。」
ドンクレハイツという男の左右には、男2人、女2人がいてひざまづいている。そして、ドンクレハイツはひざまづきながら、顔を上げているが、後の4人は顔を下げていた。
「お前達にかかっているんだ。」
***
5人はアジトで会議をしていた。
「やっと、俺たちの出番になった訳か。カプセルが全て使われるこの日を待っていた。さあ、チマタ、モルケ、クランヌク、ダーストニ...って話聞け!!」
チマタは美味しいカフェを本で探していて、モルケの上でうつ伏せで寝ていて、クランヌクは髪の毛を櫛で一本一本丁寧に梳かしていて、ダーストニは鏡を見ながら化粧をしていた。
「話?なんのことですの?」
「おい、聞いてなかったのかクランヌク...。」
「今日に限って、髪がくるっとなってストレートになってくれないんですもの!」
「いや、だから...。」
ドンクレハイツは、ジト目でクランヌクを見つめていた。その次にダーストニを見つめた。
「何?ドンクレハイツ。化粧そんなに変?」
「違う、俺の話聞いてたか?」
「あー、クランヌクとの話?聞いてたわよ。クランヌク、アドバイスしてあげるわ。ヘアアイロンを使うと、髪の毛ストレートになるわよ。」
「本当ですの?」
「いや、だから...髪の毛の話じゃなくて...はあ。」
ドンクレハイツはため息をついた。次に、チマタを見た。チマタはまだカフェを本で探していた。
「何だ?ドンクレハイツ。今度、このカフェ・カフェー・カーフェカーフェっていう、カフェに行かないか?」
チマタは隣に座っているドンクレハイツに、店のめにゅーを見せた。
「だから...カフェの話じゃなくて...。」
「戦士達と仲良くなって、紫の水晶を奪う事も必要だと、俺は思うぞ?」
「(あ、チマタはこんなかで1番まともだった。モルケは寝てるし論外。)」
このドンクレハイツをリーダーとする5人組がアングリフの戦士達の前に立ちはだかることとなる。