純希はポケットに手を入れながら散歩していた。すると、段ボールに入れられた子犬が段ボールから顔を出して純希を見つめていた。子犬はとても寂しそうだった。こんな可愛い子犬を捨てる人を許さない。純希は、子犬を放っておく事が出来ずに、段ボールに近付いた。
「もしかして、捨てられたのか?」
「わん...。」
子犬はしょんぼりした顔だった。茶色のポメラニアンだった。純希は両手で茶色のポメラニアンを抱っこした。
「大丈夫。君はもう1人じゃないよ。僕も、組織に捨てられちゃって、今孤立してるんだけどね。必ず、君の飼い主探してあげるから。それまで、僕の家に来るかい?」
「わん!」
「まあ、とりあえず君は僕の家族の1人....、いや、唯一の家族だから...。名前つけよう。うーん、茶色いポメラニアンの子犬で...チョコ!君の名前はチョコ!」
「きゃん!」
純希は、チョコを抱き締めながらチョコの頭を撫でた。フワフワしている。綿飴みたいだった。
「(チョコ、本当は僕みたいな人じゃなくて綺麗で優しい女性の家に行きたかったんだろうなぁ...。でもまあ、僕が良い里親を探してあげなければな。)」
純希は、必ずチョコのとても優しい里親を見つけることを誓った。チョコを何があっても1人にはしない、何があっても殺処分はさせない。チョコには幸せになってもらいたい。
***
「青の戦士ちゃん、これありがとう...。」
泣いた時に借りたハンカチをやっと青の戦士に返す事が出来た。これで、志倉の中の気持ちがスッキリしたのだった。
「いいえ。もう、ハンカチのことなんて忘れてましたし...。でも、志倉さんがもし純希さんと結ばれたなら、とても嬉しいです。」
自分も純希に恋していると言う気持ちを隠し、水鳥萩は志倉綿花の恋を応援した。志倉は、年下の女の子に自分の恋を応援され、ちょっと恥ずかしいなと思ったが素直に恋の応援された事が嬉しかった。
「ありがとう。貴方は優しいし、素敵な相手が見つかると思うわ!貴方には幸せになってほしいもの。」
「いえ、私...そんな性格ありませんし外見にも自信ないので。志倉さんは本当に外見も中身も綺麗で、優しいし頼りがいあるので志倉さんは純希さんと結ばれて、幸せになってほしいです。」
志倉は、優しい目つきになり、萩の頭に手を当て、萩の頭を撫でた。
「ありがとう。貴方が性格悪いなんて思ったことないわよ。寧ろ、とっても優しいわ。」
そう言い微笑んだ。