「今日も、良い天気よかったね!チョコちゃん!」
「わんわん!」
学校から帰宅して、土筆はチョコの散歩に出掛けていた。公園を散歩している間、土筆はお手洗いに行きたくなり、チョコにここで待っててと言いお手洗いの外で待たせた。
「犬だ!可愛い!」
その時、青い瞳の少女と紫の瞳の少女とピンクの瞳の少女がチョコに近付いてきた。萩と菫とネソだ。萩は、地面に座りチョコの頭を撫でた。チョコは気持ち良さそうだった。
「わんわん!」
ネソは無表情だったが、次第にチョコを見ていたら笑顔になった。
「何この...動物...。可愛い。」
ネソはボソッと呟いた。菫はある事が気になった。
「この子、もしかして飼い主に置いていかれたとか?リードはついてるけど...周りに人の気配ないし。」
「ごめん、チョコ!おまたせ...。」
お手洗いから出てきた、土筆はその光景を見て固まった。
「もしかして、貴方がこの子の飼い主さん?」
萩が立ち上がり、土筆は見つめる。土筆は険しい表情で、萩を見つめる。
「そうですけど、何か文句でも?もしかして、チョコちゃんを連れ去ろうとしました?」
土筆は、チョコを抱き上げた。
「い、いえ違うんです。永緑さん。」
「あ、井村さん!」
菫に気が付いた瞬間、土筆の表情は、緩んだ。萩は首を傾げる。
「2人は知り合い?」
「あたしと、井村さんは体育の授業一緒に受けてるんで。あんまり話したことないんですけどね。」
「でもこのワンちゃん可愛いですね!」
菫は、チョコを見ながらそう呟いた。
「でしょ?この子の名前は、チョコちゃんなの。チョコの綿飴みたいでふわふわしてるでしょ?」
土筆は満面の笑みで3人に話した。萩は微笑んだ。
「チョコちゃん、とっても可愛いわよ。永緑さん?貴方に飼ってもらえてとっても幸せでしょうね。」
「あ、あたしの事、苗字呼びじゃなくて名前呼びで良いよ。あたしは、永緑土筆。」
「土筆さん」
「呼び捨てで構わないから。」
「土筆。あ、私の事は井村じゃなくて、菫って呼んでくれて良いから!」
「私は、水鳥萩。萩って呼んでくれて良いから。」
「私は、神川木通です。呼び方はご自由にどうぞ。」
「菫と萩と木通ちゃんね!」
萩は、ある事に気がついた。
「そう言えば、井村さん、私の事水鳥さんって呼んでくれてたわよね?私の事、萩って呼んでもらって良いから。苗字呼びってなんだか、堅苦しいじゃない?」
「なら、私のことも菫って呼んでくれて構わないから!!ネソさんも、私のこと菫って呼んでくれて良いからね。」
「菫さん...。」
「さんなんていらないから!」
「菫..ちゃん...。」
「ちゃんもつけなくて大丈夫よ!」
「菫...。」
「それでいいよ!ネソちゃん!」
呼び方を少し変えただけなのに、なぜか3人の中では絆がちょっとだけ強くなった感じがした。