アングリフ   作:豆月

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助けて欲しい

 土筆は、菫、萩、木通の三人と別れた後も公園でチョコの散歩を続けていた。土筆は新しい友達が出来たと上機嫌だった。チョコも、上機嫌だった。その時、誰かにぶつかった。土筆は、地面に尻餅をついた。

「いった〜」

目を開けると、灰色の髪の毛の女に睨まれていた。すぐに、土筆はその場に立ち上がり頭を下げ謝ったが、灰色の髪の毛の女は表情を変えなかった。

「わたくしの洋服が汚れたら、弁償してくれると言うのかしら?」

土筆は、その女の目の瞳が赤色であることがわかり普通の人間ではないと感じ取った。

 

「だから..あたしの不注意で。この度は、ぶつかってしまい...ごめんなさい!」

土筆はまた頭を下げ謝るが、女が許す気配はなかった。

「だから、そんなに謝られても困るだけですわ。」

女は胸の前で腕を組んだ。

「もし、服は傷ついていたらあたしが弁償します!なんとか、お許しを!」

「まあ、アングリフの戦士と呼ばれる存在を呼ぶのに使えそうね。貴方は。」

「アングリフの...戦士?」

そう言い女は掌を開いた。

すると、土筆が立っていた地面にひびが入り、土が土筆を襲い、土の中に土筆を閉じ込めた。

チョコは、女の靴にかぶりついた。

「うっさい犬ね!!」

「わんっ!!」

女は足を高くあげチョコを向こうに投げ飛ばした。女はニヤッと笑った。

 

チョコの体には土がついていた。そして、痛みが走った。だが、チョコは体をなんとか起こし何処かへ走っていってしまった。

 

***

菫達はまだ公園内で歩いていた。

「そろそろ、暗くなってきたし家に帰らないとなー。」

空の色は既に紫色に染まっていた。もう直ぐで、真っ暗になる。

「そうね」

「...えぇ。」

その時、菫は遠くから犬がこっちに走ってくるのが見えた。

「ねえ、あれって...。」

「え?」

萩とネソは菫が指を差す方向を見ると、犬がこっちに走ってきている。その犬がチョコだと気付く。

「どうしたの?」

菫はすぐに、座り込みチョコに話しかけた。

「わん!わん!わん!」

チョコは何やら慌てているようだった。菫達は飼い主である永緑土筆に何かあったんだと察した。3人は頷き、チョコは走り出した為3人はチョコの後を追って走った。

「きっと、土筆の身に何か起こったのよ!!」

「まさか、前まで起きてた何か黒い動物になるあれとか?」

「あれだったら、巨大だからここから見えるはずなんだけど...。」

 3人は、過去の出来事を掘り起こしながら、走っていた。

「早く、土筆を助けなきゃ!!」

「そうね!!」

3人は土筆を助け出すことだけ考えていた。

 

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