その場所に着くと、地面の土が一部なくなっていて土が固まり丸い何かが浮かんでいた。それを、ニヤッとみる女の姿が目に入った。
「ちょっと!!」
「はい?」
女は菫達の方に振り向いた。女は満面の笑みを浮かべていた。
「何なのよこれ!!」
菫が土が固まってできない丸いものを指差すと、女は目を開けた。女の目は赤かった。
「貴方が、アングリフの戦士ちゃん?」
「そ..そうですけど。」
「で、紫の戦士ちゃんですの?」
「..は、はあ」
「なら、わたくしに紫の水晶を下さる?今、とーっても必要なものなのよ。」
女は菫に手を伸ばす。だが、菫はその手を振り払った。女はすぐに手を引っ込めた。
「ふん、わたくしの言う事聞いてくださらないなら抹殺してあげますわ!紫の水晶は貴方を始末した後、頂きますわよ!!」
女がそう言うと、女の周辺の地面の石が浮き始めた。
「何?!」
「わたくしに従わなかったと言う事を死ぬほど後悔させてあげますわよ!!」
女が掌を開くと、何百個と言う石が勢いよく3人に飛んでいき石が3人にぶつかる。萩は水のバリアで石から避けようとするが、バリアを石は破る。ネソは倒れて、紫の水晶はコロコロと転がり、女の足元へと行ってしまった。女はニヤッと紫の水晶を拾った。
「おーほっほっほっほ、ありがとう。こんな簡単に紫の水晶が手に入るなんて、何てわたくしの運がいい事!」
女がアジトに戻ろうとすると、紫の水晶が光り出した。
「何この光...。」
菫が眩しそうに目を細めた。紫の水晶から、緑の小さな光が飛び出し、それは土が丸く固まったものの中にすぽんっと入った。
すると、急にバシャンという音がして蔦が土が丸く固まったものの中を突き破り、紫の水晶を女から奪った。
「ちょ!何なのよ!」
すると、今度はバシャンと固まっていた土が粉々になった。中から土筆が姿を現した。土筆は、浮いていた。土筆の前には緑の水晶が浮かんでいた。土筆は、緑の水晶を手で握り、ゆっくりと地面に落ちてきた。紫の水晶を掴んだ妻は、土筆が手で握った。
「まさか...土筆が、4人目のアングリフの戦士?」
萩は驚いた顔をしていた。
「そう...みたい。」
ネソは小さな声でそう呟いた。
「貴方は誰なのよ!!さっきまではただの人間だった癖に!」
今度は土筆に対して石を何百個と投げ飛ばした。だが、土筆は何本もの蔦でその石を砕いていった。
「なめないで。確かに、さっきまではただの人間でした。でも、あたしを助けてくれる菫と萩と木通ちゃんの声が聞こえて、あたしも一緒に戦わないとって思っただけです!だから、あたしも3人と一緒に戦うの!」
「めんどくさいことになりましたわね。まあ、今回は小手調べで来ただけですわ。さようなら!」
女は、ワープして何処かへ去ってしまった。
土筆は蔦から、紫の水晶を取った。
「ねえ、木通ちゃん...これ、貴方のでしょ?」
「私はただ預かってただけ。本当は菫のよ。」
土筆は菫に紫の水晶を手渡した。
「なんか、忘れてるなーと思ってたけどこんな大事な物忘れてたなんて。そういえば、ネソに預けたままだった。ねえ、土筆..貴方は、信じれないかもしれないけど貴方はアングリフ4人目の戦士なの。だから、一緒に戦ってくれる?」
「うん。正直、アングリフの戦士って何のことかわかんないけど一緒に戦いたい!」
「わん!」
「チョコちゃん、ごめんね!迷惑かけちゃって〜!」
チョコは土筆の胸に飛び込み、土筆はそんなチョコを両手で抱き締めた。