あたしのクラスでは、転校生がいて担任が転校生を紹介した。
「今日から、このクラスで皆と一緒に勉強することになった光徳樒君です。皆、樒君は初めてこの学校に来たからわからないこと多いと思うから、色々と教えてあげてね。じゃあ、自己紹介宜しくね。」
「どっ、どうも。初めまして...こ、光徳 し、樒です。き、今日から皆さんと一緒に勉強することになりました。よ、宜しくお願いします!」
転校生が頭を下げると、スクールカースト上位層の女子達が、きゃーと叫び始めた。
「イケメン!」
「かっこいい!」
「紳士そう」
「狙っちゃおうかな〜。」
スクールカースト上位層の女子達は、転校生に釘付けだった。横の席に座っていた駿河があたしを見てきた。駿河と目が合った。
「えー、もしかして転校生君に惚れちゃったとか?」
「はーー?!そんな訳ないから!!」
大声を出してしまった。はっと我に返ると、他の人達の視線があたしに向いていた。先生は呆れていたようだった。
「永緑さん?静かに!」
「は、はーい」
なんで、たまたま大きな声出ちゃっただけなのに注意するのか。まあ、声がでかくなったあたしが悪いんだけど。それよりもあたしに注意する癖に、わーわーきゃーきゃー叫んでたスクールカースト上位層は、注意しないんだろ。
「じゃあ、光徳くん。席は、夏我さんの隣の席ね。」
転校生は、歩いて行き夏我さんの隣の空いている席に座った。因みに、夏我さんの席はあたしの後ろでその左隣の席だから、転校生はあたしの斜め後ろの席で駿河の後ろの席だ。
「初めまして。夏我さんだっけ?隣の席同士仲良くしよ!」
「..よ、宜しくお願いし、します。」
夏我さんはどうやら、緊張しているようだった。
「夏我さん、そんなに緊張しなくても大丈夫だから!」
「わ、私...初対面の人と何話せばいいか分からなくて..。」
「話の話題は、これから見つけていけば大丈夫さ!」
転校生と会話をする夏我さんを、スクールカースト上位層は許すはずがなかった。
1時間目は体育の時間。
体育の授業は男女別々だ。準備体操が終わり、お手洗い休憩になりお手洗いに行こうとしたら、お手洗いの前でスクールカースト上位層のリーダーとその取り巻きの3人が緋桐を壁に追い詰めていた。あたしは、近くの茂みに隠れ会話を聞くことにした。
「あんたさ、どういうつもり?まさか、樒君と付き合おうってんじゃないわよね?」
「そ、そんなつもりは...。」
「正直に言いなさいよ!泣いても、許さないわよ?」
夏我さんは、涙目になっていた。頭に血が上り、あたしの怒りが爆発寸前だった。夏我さんは何もしていないのに。
「きゃ!!」
あたしがはっと我に振り返ると、スクールカースト上位層のリーダーとその取り巻き3人を蔦で腕と足を縛ってしまっていた。両手で蔦を掴んでいて、その蔦は4本に分かれ4人の腕と足を縛っていた。取り巻きがあたしの存在に気が付いた。
「ち、ちょっと!土筆!辞めなさいよ!」
「体育の授業受けれなくなっちゃう!」
あたしは、4人の足と腕を縛っていた蔦を引っ張り、4人から蔦を離した。
「あんた、魔女だったのね!」
「覚えてなさいよ!」
4人は、体育の授業へと戻っていった。夏我さんは、あたしを見て頭を下げ体育の授業へと戻っていった。
「...戻ろっか。」