アングリフ   作:豆月

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心強さ

 土筆は、菫とネソと一緒にアングリフ本部へ来ていた。その理由は、組織長に挨拶するのと、土筆が緑の戦士である事を伝える為だ。

「失礼します。組織長。」

ネソは、組織長室の扉を開けた。組織長は、笑顔で3人を部屋に迎え入れた。

「で、何かあったの?」

組織長が椅子に座る。

「はい。見つかりました。アングリフの4人目の戦士が。緑の戦士です。この子です。」

土筆は緊張しているようで、体が固まり表情も固まっていた。そんな土筆に組織長は微笑む。

「良いのよ。緑の戦士さん?そんなに固まらなくて。」

「す、す、す、すみません。こういう場所ってなんか緊張してしまうというか、余計な事をしてしまうんじゃないかと。あ!は、初めまして。あたし永緑土筆と申します。」

土筆の頭の中は、真っ白になっていた。学校なら初対面の人と話してもそうはならないのに。

 

 

***

 アングリフの組織長との挨拶を終え、折りたたみ式の携帯電話も渡された。緑の水晶についても説明を受けた。あとは陽毬と挨拶するだけだ。菫がコンコンと陽毬の部屋をノックした。すると、ドアが開き陽毬が部屋から出てきた。

「あら、こんな時間に来るなんて珍しいわね。」

「あの、実は緑の戦士見つかりました!」

そう言うと菫は、横にどいた。土筆は恥ずかしそうに俯いていた。

「は、は、初めまして!永緑土筆と申します!よ、よ、宜しくお願い致します。」

「私は、降霊陽毬です。宜しくね、土筆ちゃん。」

陽毬が手を差し出すと、土筆はその手に手を重ね2人は握手をした。

「陽毬さんはすごく優しいんだよー 、土筆は隣のクラスで体育の授業一緒に受けてるんですけどすごい運動神経抜群で、きっとこれから戦う時は頼りになると思います!」

「運動神経抜群なら、3人も心強いわね!良かったわね。仲間ができて!ネソ!」

土筆は顔を赤くして照れていた。

 

「いや〜それほどでも〜。」

 

「(あれ、私...菫が来る前までは敵からアングリフを守るのに1人でも充分だったはずなのに。あれ、私...1人じゃアングリフを守れなくなってしまっている?)」

ネソは自分の掌を見た。

 

「ネソ?」

陽毬は心配してネソの顔を覗いた。

「え、あぁ。何でもないわ。ごめんなさい。」

陽毬はある事に気がついた。

「(あれれ?ネソって、前までは謝罪の言葉も心が篭ってなくて感情ない感じだったけど、今は感情がある気がする...。ネソも人間のはずなのに。)」

 

「まあ、何はともあれ土筆が仲間になってくれたから、負ける気がしない!」

菫は自信満々にそう呟いた。

「勿論、何かあったら駆け付けてあげるから!」

土筆はそういうと菫の肩をポンと叩いた。

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