次の日のこと。
土筆は投稿して、机に中学校専用のリュックサックを置いた。すると、例の4人が近づいて来た。
「何。」
「何よ、そんなに私が近づいてくるの嫌?」
「そう。だから、近づいてこないでくれる?」
土筆は面倒くさそうな表情をしてリュックサックから筆箱を取り出し、机の上にポンと置いた。スクールカースト上位層のリーダーはそんな土筆にイラついたのか土筆の机を両手でバンと叩いた。すると、教室がその音に静まり返った。
「調子に乗ってんじゃないわよ!この魔女目!」
スクールカースト上位層のリーダーは、わざと教室にいるクラスメイトに聞こえるように大きな声でそう叫んだ。
「だから、あたしは魔女じゃないって!どこから見ても普通の人間です!」
「はあ?あんたに私達4人が蔦で縛られたんだから!それに、普通の人間だったらあんな蔦なんて普通は出せませんけど?」
「見間違えなんでしょ?」
リーダーは駿河と目が合い、ニヤニヤしながら駿河に近寄った。
「ねえ、駿河くん?土筆はね、魔女だから近寄らないほうが良いかもよ〜?駿河くんももしかしたら魔女に怪我させられちゃうかもよ〜?」
駿河は立ち上がった。
「俺は、土筆とは幼稚園の頃からの付き合いだが土筆は根っからの人間だ!魔女とか言うデタラメな噂を流すのは辞めろ!」
駿河は胸の前で腕を組み、足を肩幅まで開き仁王立ちした。そして、4人の中のリーダーを睨んだ。
「...す、駿河...。」
「あ、あと!樒君も、土筆に近寄らないほうがいいと思います!」
リーダーはニコニコしながら、樒にそう言ったが樒は無表情のままだ。
「誰と関わろうが誰に近寄ろうが僕には関係ない話。正直、どうだっていい。」
そう言い残し、樒はお手洗いに行ってしまった。
「もう何なのよ!!私が折角忠告してあげてるのに!!樒君も駿河くんも!!ムカつく!!」
そんなやり取りを緋桐は、黙って見ていた。心の中である事を思いながら。
「(私のせいで、永緑さんがいじめられたらどうしよう。でも、あの蔦は何なのかしら。)」
緋桐は私を助けてくれたことで、土筆がいじめられたらどうしようと不安になっていた。もし、土筆がいじめのターゲットになったら、助ける事ができない。土筆は助けてくれたのに。
正直、緋桐は助けてくれるまでは土筆のことが苦手だった。だけど、こんな私を助けてくれて土筆は気が強いけど、優しいんだと気が付けた。でも、悪魔でもクラスメイトという関係だけで友達でも親しくもない。
だから緋桐は友達と呼べる存在を作りたいと思い始めた。