「何でしょうか?校長先生。」
職員室と言っていたが、連れて行かれたのは校長室だった。校長先生は硬い顔だった。
「君に一つお尋ねしたい事があるんだ。他の生徒からある苦情が来た。それは、君が植物を操って、首を絞められた。そんな苦情だ。もし、それが本当なら君は生徒指導にあげなければならない。実際の証拠はない。本当かね?」
蔦で首を絞めたのは紛れもない事実だった。だが、土筆は否定した。
「そんなわけありません。あたしは、何処からどう見たって普通の人間です。その生徒があたしを嫌ってるからデタラメに言って、あたしを無理やり追い込もうとしてるだけです!」
「そうか...。」
***
放課後、駿河は樒に連れられカフェに来ていた。カフェでは駿河はショートケーキを食べ、樒はアイスコーヒーを飲んでいた。
「どうしたんだ?急に。俺を誘ってきて。」
「気分転換も大事だと思って。」
「にしても、樒ってコーヒー飲むんだな。そのコーヒー、前に頼んだ事あったんだが結構苦いかった奴じゃないか。樒って大人っぽいんだな...。」
「僕はそう言うクリームがたくさん載った甘いものは苦手なんだよね。」
駿河は苦いコーヒーを飲む樒に感心しながら、ショートケーキにのっていた苺を、ホークに刺し口に運んだ。
「じゃあ、ショートケーキお願いしますわ。」
何処からか聞き慣れた声が聞こえてきた。樒が通路の向こう側を見ると、そこにはクランヌク、チマタ、ダーストニの3人がいた。わざわざ見に来なくても良いとモルケは心の中で思った。モルケは制服姿だった為、3人に見られたくなかった。
「樒?どうした?」
駿河の声で、モルケは今は樒だと言う事を思い出した。樒は首を横に振った。
「な、な、なんでもないよ。」
そう言い焦って樒は、コーヒーカップを口に運び、一口コーヒーを飲んだ。そして、コーヒーカップをコトンとテーブルに置いた。
「相談あれば、俺が乗るぞ?」
「...もし、本当にあの子が魔女だったらどうする?」
「え?」
樒からの予想外の質問に駿河は、戸惑った。
「もし、魔女じゃくて普通の人間で魔法を使えたらどうする?」
「まさか、樒もあいつらの話信じてるのか?!言っておくけど土筆は、俺と幼馴染でそんな素振り見た事ないぞ!」
「...そうか。」
そう言い樒はまた、コーヒーカップを救い上げ口付け余りのコーヒーを全部飲み切ってしまった。駿河は、残りのショートケーキをフォークに刺して口に運んだ。
「もし、きみが誰かに拐われたとしたらあの子は迎えにくると思う?」
「...それは、どうだか...。」
フォークを皿の上に置いた。駿河は樒に怯えていた。