青い石を砕くのに、土筆は相当体力を奪われたようだった。長い枝を地面に刺し地面に両手をつき、座り込んだ。
モルケはふっと口を歪めた。そして右の掌を開き、土筆に向けた。モルケの手から水が勢いよく飛び出し、それは土筆に勢いよくとんでいった。そして、土筆にぶつかり爆発した。
モルケは、勝利を確信したかのように煙が消えるのを待った。だが、煙の奥に土筆ともう2人の影があることに気がついた。それは青
い瞳と紫の瞳の土筆と同じ制服を着ていた。「だ、誰だ!」
「誰って、私達、土筆の友達ですけど?私達は友達を助けるために来たの!
「は、萩...。」
「土筆、大丈夫?」
「うん、ありがとう....菫。」
菫に差し出された手に、手を乗せ土筆はその場に立ち上がった。
「なら、全員まとめて始末して、あとは紫の水晶を探し出し奪うだけだね。」
「貴方、まさか紫の水晶を狙っている組織の組織員なの?!」
萩はそう言うと、モルケを睨んだ。
「ふっ、改めて自己紹介しよっか。僕は、ネイヴィーの組織員さ。上から紫の戦士を倒せと命令されている。だけど、戦士全員始末して、紫の水晶をいただくよ。」
モルケが目を見開くと、地面から水が飛び出し3人を投げ飛ばし、3人は地面に落下した。
萩は、痛みをこらえゆらゆらと、その場に立ち上がった。
「ぜっ...たいに、菫は死なせない...、紫の水晶も貴方達なんかにあげないからっ...。」
「つまり、その菫が紫の戦士と言うことで、紫の水晶を持っていると言うことだね?それがわかっちゃえば、後はもう楽勝さ。」
「なっ!!」
萩は口を滑らせてしまった。
「なら、まずはお前達2人から始末しよう!!」
またモルケが目を見開いた瞬間、土筆は手に蔦を出現させ、蔦を握り投げ縄のように蔦を投げ、蔦でモルケの首を絞めた。
「萩も、菫も死なせないから!!アンタはあたしの敵ってことがよくわかったから容赦しないから!!」
「(あ、れ...土筆?)」
駿河はうっすらと意識が戻り、目を少し開くと、そこには土筆が蔦で樒の首を締めているのを見てしまった。駿河は、夢なんじゃないかと思ったが現実だった。
そして、樒は苦しくなりその場に仰向けで倒れた。土筆は、はっと我に返り蔦を手から離した。その光景を見ていた駿河は、その場に立ち上がった。
「お、おい!!何、樒を殺してるんだ!!」
「駿河、お願い...樒は悪い人なの!あたしを信じて!」
「信じねえよ!」
そんなやりとりをしていると、急にどこからか炎が出てきて、炎の中から背の高い男が現れた。そして、その男はチマタを担いだ。
「残念ながら、モルケは死んでいない。気絶してるだけだ。」
「お、おい!樒は、今から病院に連れて行くから、離せよ!」
「そんな必要はない。モルケは、お前達に何も感情はないからな。」
男がそう言うと、男は火に包まれ火が消え去るとモルケも居なくなっていた。
「土筆は樒を殺そうとした。」
樒はいきなり口を開いた。
「違う!本当に土筆を信じて!あの人は私達にとって悪なのよ!私たちの世界を壊そうとしてるのよ!」
萩が説得に入った。
「...土筆の友達か?すまないけど、いくら何でも土筆の友達と言っても信じれねえよ。」
菫は3人のやりとりを黙ってみていた。
「で、でも!」
「土筆が樒の首を絞めて殺そうとしていたことは、事実だ。」
その後何も言わず、駿河はその場から去っていった。土筆の目は潤んでいた。