兄上のエスペラントとしてのステは発動値だけA、他全部Bみたいなのを想定。
星光は具体的なのは浮かんでいないけど安定して強い分爆発力に欠けるみたいな感じなのを想定。不死を抜きにすればチトセネキ辺りとやり合ったらいい勝負してそれなりに食い下がれるけど決戦兵装で吹き飛ばされて終わる位の感じ。
総合値による弟超え、そんな新たな目標を掲げるようになった使徒アルフレッドは主君である神祖スメラギの理想通りの成長を遂げていく。スメラギがアルフレッドへと課す仕事は武官の範疇を超えて本来文官が担うようなものもあったが、アルフレッドに不満など出ようはずもない。何故かと言えば
「これはどこの国にもついて回る宿痾なんだけど、うちの国でも文武の対立というのは存在してね。まあ人間三人集まればその時点で派閥が出来るという言葉もあるし、結局予算という
勿論トップである
疑問に思って問いかければ何故自分にその仕事を任せるのか、将来的にどういう存在になる事を期待しているのかを丁寧に回答してくれるのだから。
究極の万能型を目指す事こそが偉大なる神祖の為であると同時に自分が弟に勝つ正着だと納得できたが故に迷いはない。今でも神祖グレンファルトがアルフレッド・ベルグシュラインにとっての父にして師である
「というわけで3日後までに此処にある資料、粗方読んで頭に入れておいてくれたまえ。百聞は一見に如かずとは言うけど最低限の予習はしておいて貰わないといい経験にならないからね。君の場合はグレンのところで最低限の基礎は仕込まれているから、素人考えで底の浅い思い付きをプロの前で鼻高々に披露するみたいな事はしないだろうけど、それでもやっぱり本職達に比べればという奴だ」
「仰せのままに教皇猊下」
不滅の神祖スメラギはこれまで数多の使徒を導いてきた。ならばこそ当然人材を育成する力だとて習熟している。無論如何に師が優れようと教え子本人にやる気がなかったり、素質がなければ話は別だ。だがアルフレッド・ベルグシュラインはその双方を備えていた。流石に剣士として同様に100年に一人の才能を持つ天才ーーーとまでは行かなかったが、それでも数多の人間を導いてきたスメラギをして十二分に優秀と言えるだけの才覚があった。そもそも戦闘や研究という分野ならばいざ知らず、政治の分野において神祖は
何故ならばかつてスメラギ自身が語った通り、この国の支配者である神祖が求めているのは斬新な発想や強固な意志力で以て改革を成し遂げる
「最初の内ーーーそうだね、およそ1年位は何が出来るという事もなく苦労する事になるとは思うが、それを己が糧としなさい。君ならばそれが出来るものと信じているよ」
主君の語った通り最初の1年は苦労の連続であった。何せアルフレッド・ベルグシュラインは本来は総代聖騎士であるグレンファルトの下で武官として働くはずであったのだから。
剣士として、騎士として超一流となるべく仕込まれた100年に一人の天才も
しかし、主君に対する忠誠心が、弟を超えるという想いがアルフレッド・ベルグシュラインを支えて奮い立たせる。何よりもアルフレッドには
「出来ないことが苦しいんだろう?何故自分はもっと上手くやれないんだって無様な自分が情けなくて仕方がないんだろう?わかるよ、その気持ち。
無限の希望も絶望も重ねた全てが俺の力だ……なんていうのは君の敬愛するグレンの口癖だけど、まあつまりはそういう事さ。練磨するという行為にはどうしたって痛みが伴う、だけどそれを乗り越える事で石ころでしかなかった原石は光を放つ宝石となる事が出来るのさ。そして君ならばその痛みを乗り越えて珠玉の輝きを放てるようになると信じているよ、アルフレッド」
そうしてアルフレッド・ベルグシュラインは順当にそして神祖の期待通りに成長を遂げていく。
幼少期より支配者の忠実な手足となるべく育成されたが故に「増税という形で民衆の懐から直接押収した場合反発を買うが、私服を肥やした腐敗貴族へと誅罰を下し、その財産を社会的弱者に還元するという間接的な形ならば民衆は快哉を挙げる」といったやり方も反発めいた感情を覚える事無くむしろその巧みさに畏敬を覚えながら受容する。何故ならば彼はかつて無辜の民草が孤児であった自分たちを居ない者が如く扱った事を知っているから。大半の人間が善良で居られるのはあくまで自らの懐が痛まない範囲の場合だと知っているが故に円滑に国を回すためにはそうした小細工の一つや二つ必要だと理解することが出来る。それでいて苦境にある時に手を差し伸べられる喜びを知っているが故に行き過ぎた自力救済信奉者になる事もなく、どこまでも支配者たる神祖にとって理想的な成長を遂げていく。
そうして主君の告げた通り1年もすると歯車が噛み合い出していく。文武を問わず教皇スメラギの忠実にして優秀な手足として働く日々。敬愛する主君の期待と数々の御恩にようやく自分が応えられるようになったという事に確かな喜びを得ながら誇りと共に勝利と栄光を重ねる日々。それらが心の中で燻っていた弟への想いを確かに昇華させて行き……
「兄上、この度はご結婚おめでとうございます」
アルフレッド・ベルグシュラインとマヤ・キリガクレの結婚式の日、そこで共に神祖の忠実なる使徒たる兄弟は必然として再会を果たす。平時とほとんど変わらぬ鉄面皮の弟へと兄は苦笑を零しながら応じる。
「ああ、ありがとうウィリアムーーーしかしお前こういう時位笑顔の一つでも浮かべたらどうだ。血の繋がった兄の晴れ舞台だぞ?祝ってくれているのはわかるが、それではせっかくの想いが通じん」
かつては視界に収めるだけで心に荒波を巻き起こしたその欲望を超克した剣として完成された在り様を見てもアルフレッドの心の中に起きるのは小波程度のもの。かつては超然として憧れたその在り方も今のアルフレッドからすれば不器用さの現れと見えるようになっていた。
「……申し訳ございません。兄上の仰る事もわかりはするのですが、何分この身は武骨な剣であります故」
「やれやれそんな事ではお前の妻となる者は苦労するな」
「それについては無用の心配でしょう。この身は一振りの刃、妻を娶る予定などありませんので」
ウィリアム・ベルグシュラインとアルフレッド・ベルグシュラインとでは主君から求められている用途が違う。
「そう決めつける事もないと思うがな。私も妻と出会うまではそう思っていたが、実際に彼女と出会った事で多くの事を学び多くの喜びを知った。お前の主君であるヴェラチュール閣下も常々言っている事だろう、この世は総じてあればあるほど良いのだと」
そうした事情を半ば理解しながらもアルフレッドは兄として弟へのお節介を行う。それは傍から見る分には任務一筋で不器用な弟を気遣う社交的な兄という微笑ましい光景だ。いや傍から見ているだけではなく実際話している当人自身もそう思っているだろう。しかし、兄が送る弟への助言の中にはどこか
「ふむ、大分吹っ切れて来たけどまだ完全にとはいかないか。まあここまで来たらもう後5年と行ったところかな。順調にいけばそう遠くない内に子供も出来るだろうしね」
そしてそんなアルフレッドの様子を見て神祖スメラギは現時点での完成度を評し、そう遠くない内に歴代最優の使徒の誕生を予見する。
「流石の手腕だなスメラギ、改めて礼を言っておく」
「礼を言うのはこちらの方さグレン、
「何、あのまま
二人同時に己の使徒にすれば自分の力が大幅に弱体化するーーーそんなものはもはや遠い昔の話。この1000年歩み続けて余さず己の糧として弱点を一つずつ潰してきたグレンファルトにして見れば当然ながらとうの昔にそんな欠点は潰している。では何故アルフレッドに対してそんな嘘をついたのかと言えば、無論そうでも言わなければアルフレッドが自らの使徒になる事を願い続ける事になると判断したからに他ならない。そして一度己の使徒にしてしまえば間近で見る絶対剣士の
「ま、ご覧の通り経過は極めて順調。その成長は極めて理想的と言って良い。この分なら10年後には
「種明かしをするとしたらその辺りだろうな。今明かしてはせっかく好転してきたのが台無しになりかねん」
「うん、それが無難だと思うよ。何、彼は
あの時嘘をついたのは偏にお前の未来を想えばこそだったのだという言葉、それを歴代最優の使徒となったアルフレッド・ベルグシュラインは当然のように理解するだろう。「感謝しています。それのおかげで俺は大切な妻に出会えたのですから」とそんなどこまでも神祖の期待通りの反応と共に……
ベルグシュライン卿が統率80後半武勇カンスト他は全部60後半~70前半のユニットだとするなら兄上は武勇90で他も全部80後半の万能ユニット。精神性等含めて要はジェネリック神祖。
原作は戦闘メインの話なので活躍するのは弟の方だけど歴史ゲームとかにした場合使い勝手が良いのは兄の方。使徒の中でも歴代最強の弟と歴代最優の兄。大体そんな感じの兄弟。
次話にて完結の予定