アベレージ   作:へたくそ

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あぁ、神様よ…

主人公、某ネット先生で調べてみると【事件、物語、劇などの中心人物】

物語には必須な存在だろう。僕はそんな主人公をどうも好きにはなれない。

 

 

脇役、上に同じく調べてみると【主役を助けて演技する役】

この役は別に物語に登場しようが、しなかろうが物語に支障は全くない。

 

 

 

僕は間違いなく後者の方だろう。

そして僕は主人公が嫌いだ。しかし全ての主人公が嫌いというわけではない。

僕が嫌いなのは自分が人を救えると勘違いしている奴、ありもしない力を持っていると思い込み他人の迷惑を考えない奴。

 

 

 

もっと具体的に言うと、今俺の目の前の席に座っている三羽矢(みはや) 雄司(ゆうじ)が嫌いだ。

この世界で英雄や勇者は夢見物語、しかし無かった訳では無い。つい300年ほど前にあった三大戦争、それは人間界、魔界、天界の間で起きた世界大戦。

100年間続いた戦争で誕生した英雄は54人。その全てが一騎当千の力を持っている訳ではなく、その中には今の発展した文明に大きく貢献している技術は数知れない。

 

 

話が脱線してしまったが、俺は自己中野郎が嫌いだ。

これから始まるのは異世界モノの魔法物語か、脇役の物語だと思う人もいるだろう。間違いでは無いが本質はそうではない。

この物語はただ単に、【脇役】である俺が【主人公】という立場で進む物語だ。

 

 

 

 

 

ちなみに異世界魔法の物語だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雲ひとつない快晴の空、肌を撫でるように優しく流れる春風、そんな風に乗って舞う桜の花びら。

そしてこれから始まる清々しい高校生活

 

 

 

ハル「あぁ、だるい…。帰りたい…。今すぐにでも永遠の眠りにつきたい…」

 

 

 

何てモノは始まらなかった。

 

 

 

カヅキ「お前相変わらずだな。良くそんなんでこの学校は入れたな」

 

ハル「そりゃこの学校に入れば将来安泰。他の人より楽して他の人より金を稼げるからな」

 

カヅキ「お前そういうところに関してはチャッカリしてるな」

 

 

 

何ていう話を登校初日に話している俺こと一式(いっしき) (はる)、それと俺の隣で話しているのは中等部から付き合いのある夜嵐(よあらし) 火月(かづき)

今日から日本に唯一ある魔法科高校の生徒にある訳なのだが、俺がここまでブルーなのには訳がある。

 

さっき話した三羽矢(みはや) 雄司(ゆうじ)がこの学校にいるからだ。

そんな憂鬱な気持ちを抑えながら桜並木の道を歩く。

 

 

 

カヅキ「今年も春と同じクラスがいいな」

 

ハル「お前は宿題のノートを写したいだけだろ。そんなんだからテストで赤点ギリギリなんだよ」

 

カヅキ「まぁまぁそう言うなよ。無事高校にも合格したんだしさ」

 

ハル「お前の頭で合格したのがいまだに信じられない」

 

カヅキ「俺はやればできるんだ!」

 

ハル「なら頼むから普段からやる気を出してくれ」

 

 

 

あぁ、こいつが少しでもやる気出してくれたらなぁ。てかなんで座学をめんどくさがるんだこいつは。

ちゃんと勉強すれば特進クラスだって狙えると思うんだがな。

などとふと思った事を考えていると学校の校門前に着いたのだが

 

 

 

カヅキ「なぁ、春。あれなんだ?」

 

ハル「野次馬だ、見れば分かるだろ」

 

カヅキ「いやいやそうじゃなくて!何であんなに人が集まってるかって事だよ!」

 

ハル「見れば分かるだろ、2回も言わせるな。野次はほとんど女、うちの学校でこんな人盛りができるのは一人だけだろ」

 

カヅキ「あの三羽矢 雄司か。流石10歳でマジックレベル9を叩き出した男だな」

 

ハル「あぁ、知らない奴はいないだろう。テレビ、雑誌にラジオ。あらゆるメディアに引っ張りだこだからな」

 

カヅキ「しかも最近は俳優業も加わるらしいぜ?」

 

ハル「相変わらずの人気っぷりだな。て言うかこれ、どうやって学校の入ればいいんだ?」

 

カヅキ「確かにな。三羽矢も囲まれて動けなさそうだし、収まるのを待つしかないか」

 

ハル「それもそれで面倒だな。仕方ない、カズ、動きくなよ」

 

カヅキ「え?」

 

 

 

火月は春の言ったことが一瞬分からなかったが、地面に現れた魔法陣を見て理解した

 

【あ、こいつまたやる気だ】っと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法科高校内、広い玄関にクラス分けを表示している画面の前に人が集まっている。

友人と同じクラスになり喜んでいる者や、違うクラスになってしまい落ちこんでいる者で賑わっていた。

するとそこに突如現れた魔法陣に全員が目を向けたのと同時に、春と火月が現れた。

 

 

 

ハル「全く、人の迷惑も考えて欲しいもんだな」

 

カヅキ「だからっていきなり魔法使うなよ。びっくりしただろうが」

 

ハル「そろそろ慣れてくれ」

 

カヅキ「そんな無茶な……」

 

ハル「ま、そう言うなよ。それより早くクラス表見ようぜ」

 

カヅキ「そうだな。春と同じクラスでありますように、同じクラスでありますように…!」

 

 

 

春と火月は注目されている事を気にもしないで自分の名前を探し始める。

そんな春の横で火月は、流れ星に願い事をするかの如く春と同じクラスになりたいと言っていた。

 

 

 

ハル「お前ホントに物好きだな。俺と同じクラスになりたいなんてカズくらいだぞ」

 

カヅキ「ん?そうか?春は裏表はっきりしているからな!俺のこと嫌いならここまで構わねえだろ?」

 

ハル「当たり前だ。嫌いな奴と関わって何になる。嫌いなら言葉も交わさない」

 

カヅキ「だろ?て言う事は少なくとも春は俺の事を友達と思ってくれている訳で、俺は春といると楽しい!理由なんてそんなもんで充分だろ!」

 

ハル「かもな。なしても無いな、俺の名前」

 

 

 

火月とやり取りをしながら自分の名前を探す、探すがない。1年は全部で6クラス。

AクラスからEクラスを何度見てもない。

 

 

 

 

カヅキ「お!あったぞ!!!よっしゃ!春と同じクラスだ!!」

 

ハル「ホントか?どこのクラスだ?」

 

カヅキ「特進クラスだってよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

は?

 

 

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