自称平凡な少年が実力主義の教室へ!   作:銅英雄

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第10話

5月も半分が過ぎた。もうすぐ中間テストなので、僕は図書室で勉強をするのだが……。

 

「何故今井と三上が僕と同席してるんだ……?」

 

「いいじゃん!アタシ達もこれからの為に点数取っておきたいしさ☆それに大介は入試トップだったんでしょ?それならアタシと歌歩に勉強教えてよ?」

 

「はぁ……。まぁ構わない。一応僕達は組んでいる訳だしな」

 

「ご、ごめんね白金君」

 

「三上が気にする必要はない。どうせ今井が強引に事を進めたに違いないからな」

 

「ひど~い!」

 

笑いながら言ってもな……。

 

「……それよりもそこにいる女子生徒もおまえ達と同じCクラスだろ?」

 

「あっ、そうだった。この娘は椎名(しいな)ひよりっていってアタシと歌歩の友達なんだ☆」

 

「椎名ひよりです。よろしくお願いします」

 

(白波みたいに礼儀正しいな。やっぱり今井とはウマが合わないような気もするが……)

 

その辺りは今井のコミュニケーション能力の高さが出てる。

 

「1年Dクラスの白金大介だ。まぁよろしく」

 

「はい。……ところで白金君は本を読みますか?」

 

「読むぞ。一応読書を趣味にしているからな」

 

「そうなんですか!?」

 

うおっ!急にこっちに乗り出してきてびっくりしたぞ……。内気そうなのに。趣味の事になると話題が尽きないタイプか?

 

「あ、ああ……。特にこれといったカテゴリはなく、どんなものでも読む」

 

「そうですか……。白金君、これからもこの図書館でお話をしましょう」

 

(ま、まさか純粋に女子と話す機会が出来るとは……。今井達とは違って趣味の話なら多少の息抜きにはなるか……)

 

「わかった。時々この図書室を訪れさせてもらうよ」

 

「ありがとうございます」

 

「ひゅーっ!大介もやるねぇ♪」

 

……今の僕は今井にアイアンクローをかましたい気分だ。

 

そんな気持ちを我慢しつつも勉強を続けていると1人の男がこっちに割り込んできた。

 

「ここにいたかひより」

 

「龍園君……」

 

ほう?コイツが龍園翔か。今井の話によればコイツがCクラスの大将という話だが……。

 

(龍園からは暴君という言葉が様になる風貌だな)

 

「って今井と三上もいるじゃねぇか。一緒にいる男は誰だ?」

 

「Dクラスの白金大介君。不良品の希望の星ってところかな☆」

 

「どうも……」

 

「ほう……?俺はCクラスの王である龍園翔だ」

 

(コイツは中二病というやつか?チンピラみたいな容姿で妙なギャップがあるなおい……)

 

そんな奴が大将をしている中で三上や椎名がいるってなんか想像出来ないぞ……。

 

「おい、これ以上3人と関わるのを止めろ」

 

やはりそうきたか……。

 

「……理由は?」

 

「てめぇがDクラスである以上俺達Cクラスの情報が漏れる可能性があるからな」

 

多分それ手遅れだぞ龍園……。

 

「……情報がDクラスに漏れたところでおまえには何の影響はないんじゃないのか?」

 

「ああ。だがてめぇはAクラスの坂柳とも繋がっているからな。俺の邪魔をするなら誰であろうと叩き潰す」

 

成程……。だが既に邪魔が入ってるぞ。そこにいる今井と三上にな。

 

(さて、どうしたものか……。龍園の提案に乗ると今後が面倒臭くなる。それにコイツの言いなりになるのはなんか癪だ)

 

龍園の提案を如何に断ろうか考えていると……。

 

「はっは~。何か面白い事を話してるねぇ?私も混ぜてよドラゴンボーイ君?」

 

忍野メイが乱入してきた。

 

「……Aクラスの忍野か」

 

「そうだよ~。それとドラゴンボーイ君の提案は断るね~。白金君とのパイプがなくなるとリサ達にもマイナスになる……。それはつまりCクラス全体の士気が下がる事間違いないね」

 

「どういう意味だ?あとそのドラゴンボーイってのは止めろ」

 

「え~?どうしよっかな~?」

 

一触即発の空気が流れる。そういうのは余所でやってくれ……。

 

「……はぁ。龍園、おまえの提案だが、今井達が僕達と関わる権利をポイントで売ってくれ」

 

このままだと面倒な事になりかねん。

 

「……良いの白金く~ん?」

 

「忍野はどう思う?」

 

「……白金君が良いなら私は構わないよ。幾ら払うか知らないけど、最終的にはそれも無意味になるだろうし~」

 

「ああ?どういう意味だ?」

 

「さてね~」

 

「それよりも龍園、幾ら払えば良い?」

 

これ以上計画の真髄をペラペラと喋られると面倒だ。

 

「100万プライベートポイントで手を打とう。もっともDクラスのてめぇが用意出来るとは思えないがな」

 

「……わかった。それで良い」

 

「……本気か?」

 

「面倒な事はさっさと済ませるに限る。まぁ念の為に契約書を書いて、教師に見てもらう。口約束にならないようにな」

 

「くくっ……!おまえ面白い奴だな。今井達がてめぇとつるんでいる理由がわかるぜ」

 

「……よくわからんが、どうも」

 

「良いぜ。契約成立だ。明日の朝に職員室まで来てもらうぞ?」

 

「わかった」

 

龍園は気味悪い笑みを浮かべて図書室から出ていった。あいつは一体何しに図書室まで来たんだ……?

 

「まさか100万ポイント払う事になるとはね~」

 

「白金君、私達の為に……」

 

「気にするな。これからの事を考えると安い買い物だ」

 

「ありがとね大介」

 

「ありがとう。白金君」

 

「はっは~。両手に花だね~」

 

ニヤニヤしている忍野にローリングソバットをかましたい……!

 

図書室での勉強は龍園の横槍が入ったのと、堀北達がCクラスの奴と揉めている事は煩わしかったが……。




次回の投稿は6月以降になります。
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