自称平凡な少年が実力主義の教室へ!   作:銅英雄

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第7話

あれから放課後になり、僕は坂柳とその取り巻き達とカフェに向かっている。

 

「はぁ……」

 

「溜め息が凄いですね」

 

「そりゃ溜め息も吐きたくなる。……それにしてもSシステムを理解しきっている奴がリーダーのAクラスですら940ポイントなんだな」

 

「以前話した通りAクラスには2つの派閥出来上がっています。私ともう1人がその派閥のリーダーなんですが……」

 

「Aクラスで話題に挙がっている坂柳派と葛城派……か」

 

「はい、今月のイベント次第では来月のクラスポイントは1000を超えるでしょう」

 

Aクラスにおいて2つの派閥によってクラス全体が成り立っている。1つは保守主義の葛城派。そしてもう1つが攻撃型の坂柳派閥。今この場にいる取り巻きの2人は坂柳派の人間だ。

 

(しかし葛城と坂柳の派閥の形が凄く違和感あるな。容姿的に……)

 

葛城のあの容姿で保守主義とかどうなってるんだよ……。まぁ坂柳の性格からすれば彼女が保守……なんて事もないだろうが。

 

「それで?Dクラスは今後どうするんですか?」

 

「とりあえず3週間後にある中間テストで赤点を回避する為の勉強会を堀北、櫛田主体で行っているらしい」

 

「……それってアンタは行かなくても良いの?」

 

「行かん。あいつ等がどうなろうと僕の知った事ではないからな」

 

「呆れた……」

 

(まぁ池や山内には泣いてすがられたがな。あいつ等にプライドはないのか……?)

 

僕に呆れている奴は神室真澄(かむろますみ)。中学時代の万引き常習犯らしく、坂柳にその件で弱味を握られて坂柳派に入る事になっている。

 

「それはそうと、葛城派の情報をありがとうございます」

 

「気にするな。偶然僕の知り合いが葛城派の人間だった……。それだけの事だ」

 

「その人にも是非礼を言わなければいけませんね。何方か教えてもらっても?」

 

「必要ないだろう。何れAクラスに葛城派はいなくなるだろうからな」

 

「ふふっ。それもそうですね。ではその人にもよろしく言っておいてください」

 

「言っておこう」

 

「恐ろしい会話してんなぁ……」

 

「僕は客観的に見て、そこから事実を述べただけだ」

 

「白金がDクラスとか信じられないぜ。Aクラスでもおまえの上をいくのは坂柳ぐらいだろうな」

 

等と囃し立ているのは橋本正義(はしもとまさよし)。彼も坂柳派の人間で、彼の場合は場に溶け込むのが上手く、即時坂柳派に入った奴だ。

 

「そうでもありませんよ。白金君は入学試験のペーパーテストにおいて全教科満点を叩き出していますから、学力だけで言えば私よりも白金君が上でしょう」

 

「マジかよ!?すげぇなぁ……」

 

僕からしたら橋本も凄いと思う。主に人を持ち上げるのが。橋本みたいな奴は将来大成するだろうと睨んでいる。食えない奴だ……。

 

『生徒の呼び出しをします。1年Dクラスの綾小路清隆君と白金大介君、茶柱先生がお呼びです。至急職員室までお越しください』

 

「指名されてますね。何かしたんですか?」

 

「冗談だろう?僕程の優等生がそのような事をするとでも?」

 

「Dクラスの優等生……ぷっ!」

 

とりあえず吹き出した橋本は後日シメるとして……。

 

(僕と綾小路を呼び出しか……。となると双方の成績を誰かに見せる為か……?)

 

その相手は生徒会長の妹である堀北辺りだろうな。

 

「そういう訳だから、カフェには3人で先に行ってくれ」

 

「では先に行っています」

 

坂柳達と別れて僕は職員室に向かった。

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