≪記念すべき第1回は20時に白金大介の部屋にて!≫
(僕の部屋かよ……)
今日から毎月A~Dクラスから1人以上の人間がある目的を持って利害が一致している者達が集まる会合みたいなものがある。
先程の通知はその知らせだそうだ。
(まだ時間はあるし、パソコンでも触って暇を潰すか……)
~そして~
時刻は20時。僕の部屋で、僕を含めた5人の男女が集まっている。
「今日は集まってくれてありがとう!一応皆面識はあるけど、記念すべき第1回という事で改めて自己紹介といこうか!」
陽気な女子の発言の後、皆が一斉に僕を見る。もしかしなくても僕からするのか?
「……1年Dクラスの白金大介だ。よろしく」
「うん、よろしく~。次はそこの彼女達~!」
(コイツはテンション高いな……)
「じゃあアタシからいくね☆1年Cクラスの今井(いまい)リサ!このメンバーでの付き合いは長くなると思うし、頑張っていこう♪」
ウィンクが妙に似合うCクラスの女子。うちのクラスの軽井沢みたいなギャルだが、軽井沢よりも遥かに実力が上なのが伝わってくる。
「お、同じく1年Cクラスの三上歌歩(みかみかほ)です。よろしくお願いします……」
こっちは今井とは対照的で大人しそうな少女という感じだ。正直容姿だけで見れば今井と三上は水と油だろうに……。
「次は僕だね。1年Bクラスの西野優輝(にしのゆうき)だ。利害が一致した者同士仲良くやれたら良いと思う」
西野は西野でうちのクラスの平田の上位互換だ。雰囲気でわかる。更に西野の姉はあのジャジメントグループで働いており、外部とのコネクションはあの坂柳以上だと言われている。
「西野君には色々と期待してるよ~?なんせ君の姉はジャジメントの一員なんだからね」
「僕と姉は違うさ。……でもまぁ姉達とのパイプが役に立つのなら精一杯頑張らせてもらうよ」
(実際この学校はジャジメントグループと大きな繋がりがある。あの組織の人間が設立した『ホワイトルーム』という施設で育った人間が何人かこの学校に通っているらしいが……)
「じゃあ最後はわたしだね。わたしは忍野(おしの)メイだよ~。目的の為に3年間よろしくね~」
忍野は僕が中学の時からの付き合いだが、決して友達とかいうおめでたいものではない。ましてや彼女でもない。こんな女なんか御免だ。
忍野メイを一言で言い表すなら不気味である。
「本当はBクラスにもう1人同士がいるらしいんだけど、遅くなるらしいから先に進めようか。今日ポイントが振り込まれる日だね。皆はプライベートポイントをどれくらいになっているかな~?」
この会合の存在自体がよくわからないが、必ずやる事が2つある。その内の1つが各員のプライベートポイントの提示だ。
「アタシは86500ポイント。入学最初の月だから結構使っちゃったんだよね~」
まぁ女子は男子よりも日用品が必要になるから、ある程度の浪費は仕方がない。
「私は104600ポイントです。これからの事を考えてもう少し浪費が抑えられたら良いんだけど……」
「Cクラスはあの龍園翔(りゅうえんかける)がクラスを牛耳っているんでしょ~?あの暴君とつるんでいてそれだけのポイントを残しているのは大したものだよ~」
「メイの言う通りだよ。歌歩はもっと自信を持った方が良いって☆」
今井は自信を持ち過ぎな気もするが……。
「僕は97000ポイントだ。ちょっと良いパソコンを買ったから、残りは節約してたが……」
「どれくらいしたの?」
「6万ポイントだ。初期の10万ポイントでは最新式のやつが買えなかったのが心残りだよ……」
「でも大介の部屋にあるパソコンは最新式のやつだよね?ひょっとして……」
「気になる白金君のポイントは最後にしようか~」
焦らすな……。別にこの面子なら隠す必要もないと思うが……。
「わたしは1504600ポイントだよ~」
「うわっ!滅茶苦茶持ってるじゃん!」
「凄いね……」
「……でも僕達の計画の為にはこれの数十倍はいるだろう。だからこれは寧ろ……」
「そう。西野君が言うように計画の事を考えると一月でこれはスローペースなんだよね~」
本来ならば忍野程のポイントを持っている人間はそう何人もいない。……にも関わらずこれでは数十分の1にもならないのだ。
「そして気になる白金君のポイントは~?」
ドラムロールをうざったらしく鳴らす忍野。無駄に上手いからなんかムカつくんだが……?
「……2136340ポイントだ」
「凄っ!メイよりも50万ポイント以上持ってるし……。だから最新式のパソコンも買えるんだ。やるじゃん大介☆」
「Dクラスのクラスポイントは0って聞いていたから、この成果はとんでもないよね……」
まぁそれだけではないけどな……。生徒会長の事は特に言う必要はないか。少なくとも言うべき時は今ではない。
「……僕の事は良いんだよ。それよりもさっさと進めよう」
「そだね~。じゃあこの1ヶ月の間にそれぞれ……」
このような感じで各クラスであった事を互いに報告し、有益な情報を一部自分のクラスに伝えるのが必ずやる事の2つ目だ。
~そして~
コンコンコン
「どうぞ~」
「メイが応えるんだ……」
全くだ。この部屋は僕の部屋だぞ?
ガチャッ!
「すみません、遅れました」
礼儀正しく入ってきたのは1人の女子生徒。彼女が僕達と利害が一致している最後の1人だ。
「遅かったね~」
「色々と準備をしていたもので……」
「今日はもう解散するから、自己紹介だけでもしておこうか~」
「私がもっと早くに来ていたら……」
「気にしない気にしない☆」
今井は場を纏めるのが上手い。姉御肌というやつだろうか……。
「そうですね。ありがとうございます、今井さん」
彼女は今井に礼を言った後に小さく深呼吸して自己紹介を始めた。
「……1年Bクラスの白波千尋(しらなみちひろ)です。3年間よろしくお願いします」
「よろしくちっひ~!」
「その呼び名は止めてください」
「あはっ!じゃあ今日のところはかいさ~ん。来月の会合先はまた連絡するね~」
忍野が号令するとそれぞれが部屋を出て行く。
(今日は有意義な情報を得たな……。これが毎月続くのなら、あの騒がしい連中を相手にする価値はある)
僕達6人は高度育成高等学校で革命を起こす(この表現をしているのは忍野だけ)為に集まった異常者達だ。
オリキャラとパロキャラのプロフィールはまたの機会という事で……。