この素晴らしい世界でエリス様ルートを 作:エリス様はメインヒロイン
今回後書きが800文字になったぜ(白目)
あれから男のチンピラ冒険者2人に初級剣術、狙撃、千里眼のスキルを教えてもらった。
1人は普通に教えてくれたが金髪の方は難癖をつけてきたので、報酬として1000エリスとシュワシュワを提示したら、態度を急変させて快く教えてくれた。冒険者仲間の女の子から引くわーと言った感じの目を向けられていたが。ちなみにその1000エリスは女の子にすぐに回収された。
スキルを全部覚えるにはポイントが足りないのでとりあえず保留にして宿に帰った。
「ただまー、っと、あれ? クリス?」
部屋に入るとクリスはいなかったが置き手紙が書いてあった。悪魔を討伐する前に装備を取りに来ていたようだ。
『カズマくんへ
あたしとダクネスは目撃情報の多い森で悪魔を探すから近づいたらだめだよ。夜通し探すと思うから宿にいなくても心配しないでね。悪魔は神様の敵で陰湿で狡猾で、存在してるだけで害しかなくて―――』
俺はその先を読むのをやめた。ちゃんと読んでないが悪魔に対しての罵詈雑言がびっしりと書かれていた。ホラーかよ。
どうやら今夜は1人らしい。正直エリスほどの美少女と同じ部屋で寝るという一種の拷問を受けていたカズマにとってそれは朗報だった。何とは言わないがナニが溜まっているのである。彼もまだまだ若いのだ。
けれど1人だけで過ごす部屋は、どこか物足りなさを感じた。
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ガンガンガンガン
「カズマー、出てきてくださーい、カズマー」
ドアの叩く音が聞こえる。翌朝、昨日会ったばかりの少女が叩き起こしに来た。こんな朝早くからどうしたのだろうか?
「なんだようるさいな。幼なじみが朝起こしに来るイベントがしたいならもう少し静かに起こしてくれ」
「寝ぼけているのですか?もう陽も結構登っていますよ」
もうそんな時間か。そういえば最近朝は毎日クリスに起こされていたからな。
「というかなんで俺の部屋知ってるんだよ」
「私もこの宿ですので、以前あなたが騒動を起こしたことは周知の事実ですよ」
パンツ事件のせいか。あれは嫌な事件だった。
「それで何の用事なんだ?」
「忘れたのですか。爆裂魔法の良さがわかるまでカズマには付き合ってもらうと言ったでは無いですか」
「悪いな。俺は明日から本気出すんだ。だから今日は帰ってくれ」
「私の知り合いのニートみたいなことを言いますね」
こっちの世界でもニートっているんだな。
さてどうやってこいつを追い返したものか。別に俺が約束したわけではないのだから無理矢理断っても大丈夫だとは思うが。そんなことを考えていると、
「にゃー」
「おや、大人しく部屋で待っていれば良いものを」
そう言いながらめぐみんは何処からか近づいて来た黒ネコを持ち上げた。そういえば昨日もギルドで見かけた気がする。
「なんだそいつ?」
「そいつとは失礼ですね。この子にはちょむすけと言う立派な名前があるのですよ」
ちょむすけ。めぐみんやゆんゆんといい紅魔族のネーミングセンスはどうなっているのだろうか。斜め下すぎないか。
「お腹が空いたのですか。このニートを説得したらご飯を食べにいきましょうね」
「ニートいうな。なんで俺が付き合ってやらなきゃならんのだ。行くならゆんゆんと行って来い」
「あなたが心の底から爆裂魔法がネタ魔法ではないと言うことを認めてくれたら許してあげましょう。断るというのならこれから毎晩ドアノックして叩き起こしに行きますので」
普通に迷惑なんだが。
そんなことをしているとめぐみんの腕の中のちょむすけがこっちを見ていた。具体的には少し小首を傾げて上目遣いで覗いてくるような。
「ま、まあ今日ぐらいなら付き合ってあげても構わないけど」
めぐみんは急に態度を変えた俺を訝しんでいたが、
「そうですか。では少し早いですが昼食をとりに行きましょう。ちょむすけのご飯はカズマがお願いしますね。そうしたら触らせてあげましょう」
ニヤニヤしながら言ってきた。
べ、別に触りたいわけじゃねーし。
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ギルドに着いて昼食を注文した。何故かめぐみんは注文しなかったが女の子だから体重でも気にしているのだろうか?
そうしていると俺の昼飯とちょむすけ用の焼き魚が届いた。
「ほーらお魚だぞー」
焼き魚が乗った皿をちょむすけの方に動かした。とてとてと近づいて来てふんふんと鼻を鳴らしている。かわいいな。
そうしていざ食べようとしたとき、
シュッ
「……おい」
「むぐむぐむぐ」
俺と漆黒の魔獣は抗議する目で魚をかっさらっためぐみんを見た。
「ゴクン。ちょむすけは我が使い魔。使い魔のものは主人のもの。つまりそういうことです」
「お前最初からそのつもりだったのかよ。かわいそうだろ。次は取らせないからな」
「ふ、我が家庭の過酷な食卓(戦場)を生き抜いてきた我に敵うと思うてか」
確かにあの手の速さは常軌を逸していた。
「ちょむすけは次は肉が食べたいそうです。もし持ってきてくれないならこの子の昼食は抜きですね」
「分かったよ!お前の分も出してやるから子猫から飯を奪うんじゃない!」
「にゃーん」
ちょむすけは呆れたように鳴いた。
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「俺なんかに構ってるよりパーティーを探し方がいいんじゃないか?」
満腹になったのか机の上で丸くなっているちょむすけを撫でながら、そんなことを聞いてみた。
「悔しいですが、今の私とパーティーを組もうとする人はいないと思いますよ。みんな私を避けてきますし」
確かにギルド内はめぐみんを遠目から警戒する様に見てる。
「ですから今はちょうどいい大物賞金首が現れた時に颯爽と登場しそれを討伐。そこから有名になってパーティーを結成という計画を建てています。森の悪魔とか狙い目ですかね」
多分そうなってもパーティーには誘われないんじゃなかろうか。
「じゃあなんで討伐に行かないんだ」
「さすがに私一人じゃ無理ですからね。明日には討伐隊がクエストで募集されるそうなのでそれに乗じて倒します」
昼食を食べ終えためぐみんにつれられて爆裂魔法を撃ちに行った。
「エクスプロージョン!」
今回は二人なので近場で爆裂魔法を撃っている。守衛さんなのかすごい顔でこっちを睨んでいる人がいたが悪いのはこの子です。
「食後の腹ごなしに撃つ爆裂魔法も良いものです。どうして一日に一発しか撃てないのでしょうか?」
「お前昨日はその一発がロマンとか言ってなかったか」
「それはそれ、別腹というやつですよ」
そう言いながらめぐみんはうつ伏せで満足気に倒れていた。
「どうですか、今日のを見てもまだネタ魔法と言いますか」
「ネタ魔法です」
「ぐぬぬぬぬ」
倒れているめぐみんを背負って街に向かう。どうして俺がこんなことをしなければならないのか。
帰りの途中めぐみんは唐突に聞いてきた。
「そういえばカズマ。いつも一緒にいる二人はどうしたんですか?」
「クリスとダクネスのことか? あいつらは噂の悪魔を倒しに行ったよ。というかなんで知ってるんだ」
「あなた達のパーティーは目立つんですよ」
そうか?大した冒険をした覚えはないんだがな。
「普段からカエルに苦戦するようなパーティーだぞ。変態の騎士様が勝手に突っ込んで行ったり、俺はステータスが低くて冒険者だし、唯一まともなクリスも金使いが荒かったりするし」
そんなことを話していると後ろからクスクスと笑い声が聞こえる。何がおかしいのだろう。
「やっぱりあなた達のパーティーは楽しそうですね」
少女はそう小さく呟いた。
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めぐみんを部屋まで連れて行きクリスの帰りを待った。流石にそろそろ帰ってくるだろうと考えてると、
「ただいまー。お、一日振りだねカズマくん」
装備がボロボロになったクリスが入ってきた。
「おい、大丈夫かクリス!? ボロボロじゃないか」
「これぐらいヘーキヘーキ。擦り傷だよ。悪いけどまだ悪魔殺せてないから装備整えたらまたすぐ出るね」
そう何でもないように言った。
「待て待て。明日ギルドで討伐クエストが出るらしいからそれまで待ってろ。ダクネスにも言っといてやるから」
「あ、ちょっ」
そう言って俺はクリスが呼び止めるのも聞かずに部屋を出た。
下で待っていたダクネスに、明日のことを話して部屋に帰るとクリスが困った顔をしてこっちを見ていた。
「そんなに心配しなくても本当に大丈夫なんだよ」
「そこらじゅうにすり傷作ってるやつが何言ってんだよ。俺のポーションやるからそれ飲んでろ」
「ああ、この傷なら……大丈夫ですよ。『ヒール』」
話しながらエリスになると自身に回復魔法をかけた。
「はいこれで傷も大丈夫ですよ。悪魔は殺しておかなければならない邪悪な者たちですから………」
「……『スティール』」
「えっ? きゃっ!」
その手には以前と同じくエリスのパンツが握られていた。
おっと一発ゲット。運がいいのは自分でもわかっているがもはや運命だな。そうしてもう一度手を向けて、
「スティー」
「待ってくださいカズマさん! どうしてそんなことするんですか!」
エリスは顔を真っ赤にしてスカートを押さえていた。
「スティールって連続で使ったらどうなるんですかね。やっぱり裸になるまで使えるんでしょうか。ちょっと疑問ができたんでエリス様で試させてください。『スティール』」
「あっ」
おっと次はベールか。転生の時に運が下がってたらしいがその弊害かもな。まあ普段隠れてるエリス様の長髪がよく見えるからラッキーなのかもしれないが。そして更に手を構えて、
「スティー…」
「わかりました! 今日は大人しく休むのでもうやめてください!」
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夜中にふと目が覚めた。横を向くと彼のベッドが見える。よく眠れているようだ。
カズマさんには心配をかけてしまいましたね。
あれは彼なりの優しさなのでしょう。
も、もうちょっとやり方を考えて欲しかったですが。
少女は少し離れた所で眠る少年を優しい笑みで眺めていた。
偶然出来た特別な友人。
今度は心配させないようにしないと。
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翌日ギルドでは討伐隊が組まれていた。参加するだけで報酬が出されるため、多くの冒険者が集まっていた。狩場を荒らされ憤っている者、賞金首を倒し一獲千金を狙う者、ついて行って報酬だけ受け取ろうとする者。合わせて100人程の人数が揃った。
様々な思惑で人が集まっている中、カズマは
「よう、坊主またあったな」
「またあんたか」
レックスと同じ班になっていた。こいつともよく会うな。さらに、
「おやカズマ同じ班のようですね」
「っ!?」
めぐみんとゆんゆんも加わった。
「ようゆんゆん。元気してたか」
「あ、はい」
なんかすごくよそよそしいんだが。
「おいめぐみん。お前なんかしたのかよ」
「知りませんよ。一昨日の夜からこんな感じになっててこっちもいい迷惑です」
一昨日の夜? 俺と別れた後か。
そこにクリスとダクネスも入ってきた。
「君たちがカズマくんが話してた紅魔族の子たちだね。あたしはクリス。でこっちの無愛想なのがダクネス」
「無愛想は余計だ」
「クリスとダクネスはまあいいとしてそっちの3人はまだ駆け出しかよ。大丈夫かこれ」
レックスがそんなことを言ってくる。ダクネスはマシな部類なのか?本性知らないだろ。
「む、私達は紅魔族のアークウィザードです。あまり舐めないでもらいましょうか」
「紅魔族? よく知らないがお嬢ちゃんが口だけじゃないことを願うぜ。ガハハ」
「ブッコロ」
「落ちつけって。おいゆんゆん止めるの手伝ってくれ」
「……」
反応がない。ただの紅魔族のようだ。
「ゆんゆんだっけ。今日はよろしくね。はい握手」
「え、あ、あの。よ、よろしく、お願いします」
「さすがクリス。無愛想な奴の扱いに慣れてるな」
「だから私は無愛想なんかじゃない」
「まったく騒がしい奴らだな、イテッ」
「あんたのせいでしょ。あんまり人をからかわないの」
スコーンとレックスの頭を叩いた槍を持った女性のソフィ、さらにその後ろにテリーとレックスのパーティーも加わった。
合計8人。かなりの大所帯となった。
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「しかしあたし達がいない間にこんな可愛い子達と一緒だったなんて君もすみに置けないねー」
「どっちかって言うと絡まれた方なんだがな」
「最初に話しかけてきたのはカズマじゃないですか」
「ゆんゆん、足元が悪くなってるから気を付けろ」
「は、はい。ありがとうございます」
「子連れでクエスト来てるみてーだな」
「精神的にはあんたもガキでしょ」
「お前らしっかり周り見ろよ」
俺たちの班は後ろの方に配置された。クリスが文句がありそうな顔をしていたがこれはしょうがないだろう。一番前はこの街一番のパーティーらしい。
そんな感じで進んでいると、
「「!」」
俺とクリスの敵感知に反応があった。しかもかなりの数だ。
「おい、来るぞっ。かなり多い」
「なんだ、じゃあ雑魚ばっかりじゃねえか」
そう言いながらもしっかり辺りを警戒していた。流石この街1番と豪語するだけありレックスのパーティーは即座に対応している。
「では任せましたよゆんゆん。あなたの力を見せてやるのです」
「わかったわ、めぐみん。ってあんたも手伝いなさいよ!」
「こんな所で足止めくらいたくないんだけどなー」
「大量のモンスター!? ふっ、望む所だ。かかってきょい!!」
こっちは有能2無能1変態1のようだ。
俺も剣を構える。
モンスターの数はかなり多く、本来は前方の援護に回る役割の俺たちは完全に足止めをくらっていた。そうしてもたもたしていると、
「おい! 先頭のミツルギさんがやられた!」
「あの悪魔はやばい。魔王軍の幹部級だ!」
前方の部隊からクモの子を散らしたように冒険者が逃げてきた。
「怪我したやつが多い。早く下がれ!」
「今怪我したミツルギさんがなんとか押し留めてる。今のうちに逃げろ!」
「っ、あたし行くね」
状況はかなりまずいようだ。そんな中クリスは必死な顔をして前に出ようとしていた。
「おいクリス1人は無茶だ。今は俺達も下がるぞ!」
「でもっ、…………わかった」
そうして総崩れとなった俺たちは撤退を余儀なくされた。
「……」
そんな中クリスは最後まで森の奥を睨んでいた。
今回は疲れた。本気で疲れた。
クリスを引き止めるシーンのカズマさんが違和感すごくて今回の感じになりました。最終的には割とありな感じでおさまりました。
めぐみんの所もどこまで描写するかスゲー悩みました。
ちょむすけってかわいいですよね。漆黒の魔獣ってテキストが好きで結構多用してます。こめっこちゃんかじっちゃダメだよ。
爆焔読んだことある人ならわかるかもしれませんがめちゃくちゃ日数飛ばしてます。エリス様が悪魔を見逃すはずないからね。
最後の方の8人パーティー。もはや誰が喋ってるのか分からなくなるレベル。地の文がほぼないのでノリで見てください。
おまけ
happy end?
カズマ「スティール」×10
エリス「キャアーーーー⁉︎」
エリス(全裸)「うう、もうお嫁に行けません。責任とってください!」
エリス様ルート完
後書きが真面目?前回の反動です。
祝 お気に入り100人
パンパカパンパンパーン
勢いで始めたこの小説がこんなにたくさんの人に読まれているなんて。やっぱエリス様需要あるんやな。みんなもエリス教徒になろう。
案外やってみるとはまるのでみんなも推しの作品が少なかったら自分で作るんだぜ。
後書きってこうゆうの書く所じゃない?いいんだよんな細えこたあ。
カズマ「なんでこんなに伸びてんだよ」
クリス「それはもちろんカズマ君含めてみんなが頑張っているからだよ」
めぐみん「いいえ。この私の内より溢れる魔力が人々を惑わすのでしょう」
ダクネス「こんなに大勢の人々に私の痴態が晒されているなんて‥‥興奮する!」
アクア「この私、水の女神ことアクア様がいるからこそこんなに人が集まったのよ。お礼としてお酒を持ってきなさい!」
4人「‥‥‥…」
アクア「ちょっとなんか言ってよーーーーー!」
ここまで読んでくださったみなさんに深く深く感謝を!
めっちゃ書いてるけど最終回やないんやでこれ。
エリス「ここまで読んでくださってありがとうございます。これからも私達の物語は続くのでそちらも読んでくださいね。
それでは、あなたに祝福を『ブレッシング』!」