この素晴らしい世界でエリス様ルートを   作:エリス様はメインヒロイン

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前書きはストーリーと関係ないので暇な人が読んでください。

初投稿です。というか真面目にストーリー考えたのも初めてです。
作者はこのすば完結と共にあふれ出した昂りとか悲しみとかノリで筆をとってます。
心無いコメントは作者の気持ちをえぐるので良心に従ってうってください。
そんな非道なことができるのは、魔王軍に違いありません。魔王滅ぶべし。

このお話はタイトルの通りエリス様ルートを目指すものです。
でも作者の気分次第と腕の上達次第でほかのルートが解放されるかもしれません。
ぶっちゃけ未定です。
ただアクア様ルートは絶望的です。あきらめてください。

初めてなので途中で作者が飽きて失踪する可能性もあります。
その時は初犯ということで寛大な心で見逃してください。
最低でも原作一巻分は書ききるつもりです。
その先は失踪の可能性が高くなります。

最後にこの長いだけの特に内容のない前書きを読んでくれた暇人のあなたに感謝と祝福を。


本編
エピソード0 はた迷惑なアクア様


「それではあなたの旅路に祝福を」

 

 明るい光に包まれ、また1人の少年が魔王討伐のために異世界に送られる。それを見送った少女は部屋の中にポツンと置かれた椅子に腰掛けた。

 長い白銀の髪に白い肌、ゆったりとした白い羽衣に身を包んだ少女は物憂げな表情を浮かべていた。儚げな美しさを持つ少女、幸運をつかさどる女神エリスは

 

「どうしてこうなったのでしょうか」

 

 誰もいない空間に溜息をつきながら愚痴をこぼしていた。

 

  ーーーーーーーー

 

 遡ること数時間前。

 いつも通り自分が管理する世界の仕事をしているエリスに1人の来客があった。

 

「エリスー、遊びに来てあげたわよー」

 

 エリスの上司にあたる綺麗な青髪が特徴的な少女の女神アクアである。

 

「また来たんですかアクア先輩。今日は仕事ちゃんと終わらせたんですか?」

 

「そんなのエリートの私にかかればあっという間に終わるわよ。だから今日はサボって明日の私に任せるわ。それより早くお茶とお菓子出してよー」

 

 備え付けのちゃぶ台のような机につくと、まるで我が家のようにだらけ始めるアクアに、大人しく付き合った方が楽だと判断したエリスは仕方なくお茶にすることにした。

 

「べつに先輩の仕事のやり方に口出しする気はないですが期限はきちんと守ってくださいね。世界の管理を任されているんですから真面目にやってくださいよ」

 

「やっぱりエリスは頭硬いわねー。女神なんて気楽にやりたいことをやってればいいのよ。汝我慢することなかれ。アクシズ教の御神体として信徒たちの手本となるような振る舞いをしなくっちゃね」

 

 慣れた手つきでお茶とお茶菓子を用意しながらエリスは注意したがアクアは何処吹く風という感じである。

  

(悪い人ではないんですけどね)

 

 人柄としては自由奔放でわがままばかりではあるが、根をつめすぎた私を気遣ってくれたり、頭が硬いからこれでも読んでなさいと日本という世界の漫画を持ってきてくれたりする。そういった先輩としての面倒見がよい所はエリスも好ましく思ってはいる。

 

 まあ元をたどればアクアが仕事をさぼるからエリスにしわ寄せが行き大変な目に合っていたのだが。それで困っているエリスをアクアが一度助けてからは今度はあの時の借りがあるでしょと、菓子をねだったり、仕事の手伝いをお願いしたり、遊びに来てはゴロゴロしたりする女神アクアであった。

現在エリスの職場にある私物の半分はアクアのものである。ちなみにこのちゃぶ台も日本のものらしい。 

 

 付き合い始めた最初の頃は本気で何を考えているのだろうと頭のおかしい人を見る目だったが、その人となりに触れるにつれ、少し頭が抜けてて良くも悪くも自由な人なのだと認識を改めていった。諦めたともいう。

 ようはプライベートで付き合い分にはいいが仕事の上では関わりたくない上司のようなものである。

 

 そんなエリスの内情などつゆほど知らないアクアは呑気に菓子を頬張りながらくつろいでいる。

 

「それにしてもエリスの所は暇そうね。魂が昇天してきてないなんて珍しいじゃない。暇なら私の仕事手伝ってよ」

 

「別に魂の案内がないからって暇なわけではないんですけどね。それでも一時とはいえ人々が平穏に過ごせてるのは素晴らしいことです」

 

 苦笑しつつもそれでも嬉しそうにエリスは微笑む。そんな彼女を見てアクアは

 

「いい子ちゃんねエリス。素直に仕事が減って楽できて嬉しいって言いなさいよ」

 

 これである。女神とは一体。

 そんな女神にあるまじき物言いに対しエリスは怒ることなく返答する。

 

「そんなこと思ってませんよ。女神の責務として世界の安定も大事ですが、何よりそこで暮らしている人々の平和こそが私たちにとって目指すべき場所なんですから」

 

「な、なによその女神らしい口上は。国教になってる余裕のつもり?ちょっと私より信徒が多いからって調子に乗ってんじゃないわよ。毎年エリス祭だか開いてもらってるからって羨ましくなんてないんだから。私の方が先輩なんだから!私の方が偉いんだから!ほら敬って!崇めてよ!」

 

一気に捲し立ててうああああああぁっと泣き喚く女神アクア。自分で喋りながら勝手にヒートアップして女神として負けていることに悔しくなっていったようだ。

「ち、ちゃんと尊敬してますから急に泣き出さないでください」

 

 唐突に情緒不安定になる駄女神にエリスは困惑した。

 

「言葉ではどうとでも言えるのよ。どうせ心の中ではめんどくさいやつとか思ってるんでしょー!」

 

「お、思ってませんよ」

 

 女神エリスは嘘をつくのが苦手だった。

 

「うああああああああああぁぁぁぁぁーーーーっ」

 

  ギャン泣きである。

 

「すみませんちょっとだけ思ってました。ほら私のとっておきのお菓子ですよ。捧げ物ですよ。ですから泣き止んでくださーい」

 

「あむあむあむあむ」

 

 エリスが王都の有名店で買ったシュークリームをなかば強引に口の中に突っ込んだことによりアクアは一旦の落ち着きを取り戻した。

 

「もう一個ちょうだい」

 

「え、これは私の分なんですけど...。ああ、あげますからまたぐずらないでください」

 

 エリスは仕方なく自分の分もあげるとシュークリームを食べているアクアに対して優しく言った。

 

「私先輩のことは好きですよ」

 

「え、急に告白されても困るんですけど。私女神だし」

 

「怒りますよ」 「はい」

 

 一瞬嫌いになりそうだった。

 

「もう真面目に聞いてください。確かに先輩の仕事がこっちに回ってきたりして面倒だと思う時もあります。けれど先輩は私のことを心配して遊びに来たり気をかけてもらってるのはわかっていますから。そんな人を嫌いになるわけありませんよ」

 

 少し困ったように頬をかきつつも笑顔で偽りのない本心を伝えた。

 

   ーーーーーーーー

 

「なんか疲れたんですけど」

 

 エリスの説得によりなんとか落ち着きを取り戻したアクアは机に突っ伏しながらそう漏らした。

 

「今日はもうやる気起きないからここで過ごそうかしら。エリスー、お茶のおかわりと貸してた漫画持ってきてー」

 

 完全に休業モードへと移行するアクア。

 

「もう十分休んだじゃないですか。私も仕事がありますからこれを飲んだら先輩も帰って仕事の続きをしてくださいよ」

 

 エリスは文句を言いつつもおかわりのお茶を出した。

 

「仕事って言ったってさっきから誰も昇天してこないじゃない。そうよ、今日はもう誰も来ないから私の遊びに付き合いなさいよ」

 

 そんな無責任なことを言いながらどこから取り出したのかチェス盤のようなおもちゃを机の上に広げ始めた。

 

「先輩の管轄の世界と違って私の世界は魔王軍の脅威に脅かされているんですよ。死者の方がいつ上がってきてもおかしくないんです」

 

「そんなの来ても待たせとけばいいじゃない。天界に来た魂は私たちが触れないかぎり意識を持たないんだから。死んでから時間が経っても私たちが触れたらさっき死んだって認識になるのよ」

 

 アクアはそんな事も知らなかったんですかーと先輩面をしながら煽ってくる。

 

「いえ確かに天界に来た魂は意識はありませんけど、そこにある以上は何かしらのエネルギーを消費しているわけでして」

 

 えッとアクアが固まったがそれに気づくかずエリスは続ける。

 

「そのエネルギーは次の人生のための寿命だったり幸運だったり人それぞれですが...、あの先輩どうしたんですか急に目を逸らして?」

 

 わかりやすく動揺しているアクアにさすがに気付いてエリスは尋ねた。

 

「ナンデモナイです」

 

「あからさまに片言じゃないですか」

 

「えっとエリス様怒らないで聞いてほしいんですけど」

 

「本当にどうしたんですか!」

 

 アクアは天界の日本支部に魂を長い間放置したままにしていたこと、そのことを上の人に黙っていて欲しいこと、その魂の案内を手伝って欲しいことを告げてきた。

 

「何やってるんですか先輩!」

「知らなかったのよー!」

「このことはきちんと上に報告しますからね」

「イヤァーー!そんなことバレたら私のエリート街道がぁー!」

「ち、ちょっと先輩、わかりました悪気がなかったのはわかりましたのでパッドを取ろうとしないでください」

 

「ちなみに何人ぐらいの方がいらっしゃるのですか?」

「5…」

「5人ですか。なら想像してたよりも大事にはならなそうですね」

「50人デス」

「どれだけ仕事してなかったんですか!」

「うわぁーーーーん」

 

ーーーーーーーー

 

 そんな紆余曲折をへて今に至るのであった。

 

「はぁー」

 

 溜息をつくと幸せが逃げると言われているが、幸運の女神の私がつくと普通の人より多く逃げるのだろうか。そんなどうでもよいことを考えながら次に案内する死者の詳細を読んでいた。

 

 先輩と2人で等分した死者の数も後5人まで減っている。自分の世界で同じことをしていることもあり滞りなく案内ができている。魂の劣化は酷い人は一年近く寿命が縮んでいる人もいたが、謝罪と共に説明したところ、人生やり直せるなら一年くらい安いもんだと笑っていた。喜んでいいのか複雑なところではあるが本人が納得してくれたのならそれでいいのかもしれない。

 

 それにしても、こう一気に死者を導くのは気が滅入ってしまう。

 

 天界という退屈な職場で死者を迎え入れる。

 女神として人々の平穏を願う心に偽りはないが刺激が欲しくなるのはしょうがないことだろう。その発散として時折地上に降りているが、何か足りない。

 

 冒険者の知り合いや親友と呼べる人もいる。

 それでも私の正体を知っている人はいない。

 知られて困るのは自分だと分かっていてもどこか寂しく感じる。

 

 だから時折思うのだ。

 私の正体を知ってその秘密を共有してくれる。

 私の退屈を壊してくれる。

 そんな誰かが現れることを。

 

「仕事に集中しないといけませんね」

 

 そんなありえない空想を振り払うように仕事を再開する。

 

 

「えっと、次の方は...佐藤和真さんですか」

 

 

 




エリス様ルートに行くための前振り的なもの

魂の劣化は特に伏線とか考えてないので深く考えないでください

おまけ
魂の案内

アクアの場合

モブA「ここは一体?」
アクア「あんたは死んだのよ。さあ転生するか、天国行くか、異世界行くかさっさと選んで!」
モブA「えっ急にそんなこと言われても...」
アクア「いいから早く選んで!こっちは後がつかえてるのよ!」
モブA「ヒィッ」

エリスの場合

モブB「ここは一体?」
エリス「モブBさん。ようこそ死後の世界へ。私は女神エリス。この世界でのあなたの人生は終わったのです」
モブB「そんな、もう死んじまったのか俺は」
エリス「残念ですが。ですがあなたの次の人生はもっと長く生きれるよう私もお手伝いします」
モブB(女神だ)

アクアは怖がられるので効率的にはあんま変わんない。

読んで頂いた読者に深く感謝を!
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