この素晴らしい世界でエリス様ルートを   作:エリス様はメインヒロイン

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書きたいシーンがたくさんあった。
ので全部詰め込んだ。(12000字)
普段の3倍なのでゆっくり読んでください。


この首なし騎士と激闘を

「次は俺自らが相手になってやろう!」

 

 魔王軍幹部、デュラハンのベルディアは堂々と門をくぐり俺達に告げてきた。

 

 

「くそっ! 普通部下が全員やられたら一回下がるべきだろ。なんで幹部自ら前に出てくるんだよ」

 

 状況が思い通りにならない事に悪態をつく。倒せないまでも引いてくれるとは思っていた。

 けれどベルディアが単身で挑んでくるのはその姿を見れば納得がいってしまう。あいつが放つ圧が俺に現実を押し付けてくる。先程のアンデッドナイト達の軍勢なんて、あいつ一人を相手取る事に比べたらお遊びみたいなものだ。

 何か次の策を考えないと。だけどもう爆裂魔法は使えない。この駆け出し冒険者の中にあいつを倒せる力を持った奴なんているのか?

 

「お前はよくやった。後は俺達が時間を稼ぐ」

 

 隣にいた冒険者が声をかけてくる。そいつは最近ギルドの酒場で知り合ったばかりの男だ。周りを見ると他の冒険者達も各々の武器を構えている。

 

「あの人ならきっと来てくれる! 俺達はそれまでこいつを足止めするぞ!」

 

「「「おおーーーー!!」」」

 

 その男の号令に他の冒険者達も続いた。そしてゆっくりと歩いてくるベルディアの前に立ちはだかった。

 

「ほう、駆け出しの集まりのくせに度胸だけは立派な冒険者だな。 俺は魔王軍幹部のベルディアッ! 元騎士として貴様らの挑戦、受けて立とう! さあ、かかって来い!」

 

「怯むなっ! 一斉にかかればなんとかなるかもしれない!」

 

 先頭の男が恐れを振り払うように大声で指示をだす。その声に合わせて一斉に斬りかかった。

 それに対してベルディアは剣を構え無造作にふるった。それだけで、そのたった一閃で冒険者達の剣を全て叩き折った。剣を折られ呆然とする者。逃げだそうとして足がすくんでいる者。恐怖に尻持ちをつく者。冒険者達はただ一撃で剣と戦う気力を折られたのだ。

 ベルディアはそれを見てつまらなそうに溜息をついた。

 

「少しは期待したのだがな、所詮この程度か。では…死ね」

 

 奴はもう一度剣を構え無造作に振るう。俺に声をかけてきた男に。酒場で一緒に馬鹿やった男達に。その命を刈り取るために剣を振るった。

 

 

 ガキンッ! と剣同士がぶつかり合う音がした。

 

「…俺の剣をよく止めたな。やるではないか」

 

 ベルディアは素直に称賛した。その剣を止めた女騎士はそんな言葉などどうでもよいのか、背に庇った冒険者達に話し始めた。

 

「お前達の気持ちに泥を塗るような事をしてすまない。冒険者として守られる立場など認められないだろう。だけど、」

 

 剣を正眼に構え直し振り返る事なく言葉を続ける。

 

「守るのがクルセイダーの仕事だ。それだけは譲れない」

 

 自身に誓いを立てるようにダクネスは敵の前に立ち塞がった。

 

 

 

 あの格好いい女騎士は誰なのだろうか?

 目の前で見知った奴らが死ななかった事に安堵しつつもその光景に呆気に取られた。本当に今日のダクネスはどうしたのだろうか。逆に不安になるレベルだ。

 

「ただの変態騎士かと思っていたが、俺の剣を受けられる相手に会ったのは久しぶりだ。駆け出しとはいえ加減はしてやらんぞ」

 

「へ、変態ではない! だが望むところだ。聖騎士としてお前に引導を渡してやる」

 

 睨み合いの末、先に斬りかかったのはダクネスだ。ベルディアは回避する構えを取りカウンターをする腹づもりらしい。

 相手を両断せんと振るわれたダクネスの剣は…それはもう皆目見当違いの方向に空を切った。

 

「は??」

 

 完全に虚を突かれたベルディアはカウンターのことなど忘れて棒立ちになる。その紅い瞳は残念な者を見る目でダクネスを見ていた。ダクネスの顔が少しずつ赤くなってきている。

 

「『狙撃』っ!」

「アダっ?!」

 

 そのあんまりにも隙だらけな姿につい矢を放ってしまった。手に持っていた首にクリーンヒットしたが大したダメージはなさそうだ。

 

「そ、そうだ! これは隙を作るための作戦だったんだ! 剣が外れたわけではないからな!」

 

「やっぱりいつも通りのポンコツなお前で安心するよ」

 

 顔を真っ赤にしながら一体誰に向かって弁明しているのだろうか。

 

 

 

「ダクネス! 俺が後ろから弓で援護するからお前はそいつの足止め頼んだ! お前のその無駄な硬さが役に立つ時が来たぞ!」

 

「む、無駄とか言うな!」

 

 俺はダクネスの後方の離れた所から矢を放っている。それに対してベルディアは鬱陶しそうにするだけで特に気に留めてなかった。

 

「そんな普通の矢など俺には大した効果は…ちょっ、待っ、おい! 顔ばっか狙ってくんな! 喋り辛いだろ!」

 

 ダメージがあるようには見えないが、狙いによっては気を引く程度の効果はあるらしい。

 

「それにお前もなんだその硬さは! 攻撃が当たらんから脅威にはならんがただただ面倒くさいぞ!」

 

「け、剣が外れるのは作戦だと言っただろう! 後面倒くさいって言うな!」

 

 ダクネスは鎧に所々傷を負っているがあの様子ならまだ大丈夫だろう。顔が赤くなっているのは恥ずかしがっているのか興奮しているのか判断が難しいな。

 後本当に作戦はあるのであまり喋らないでほしい。

 俺とダクネスに対処しているベルディアの後ろにひっそりと近づく影があった。その影は持っているダガーをベルディアに突き立てようと…。

 

「おっと、その手は食わんよ」

 

 影の存在に気づいていたのかベルディアはその背に向けて剣をふるった。影もそうなる事を予想していたのか、身軽に剣をかわしてダクネスの隣に立った。

 

「ちぇっ、やっぱり不意打ちは通じないか」

 

 影の正体はクリス。めぐみんを運び終えた後に敵の背後に回り込むのが見えたので援護したが何故かベルディアは気づいていた。

 

「アンデッドは生者の生命力に敏感でな。潜伏スキルは俺には通用しないと思った方がいいぞ」

 

 ご丁寧に説明してくれた。クリスもそれを知っていたからこそ反撃を予想していたのだろう。

 

「しかし盗賊の小僧、貴様は面白い物を持っているな。女神の祝福がかかったダガーか。それなら俺にも多少は効果があるかもな」

 

「あたし小僧じゃなくて娘なんだけど」

 

 クリスの発言にベルディアは静かに驚いている。そしてクリスに対してアンデッドとは思えない優しい視線を向けてきた。視線の先は言わずもがなだ。

 

「ねえカズマ君、とどめはあたしが刺していい? アンデッドとか関係なくこの手で倒したくなったんだけど」

 

「落ち着けクリス。胸の大きさなんて些細な事だ」

 

「本人にとっては重要なことなの!」

 

 そんなに気にしてたのか。今度牛乳でも奢ってやるか。

 

 

 

 状況はまた振り出しに戻った。だけどダクネスが敵の攻撃を耐えれると分かったのは大きい。後ろでは魔法使いの人達が詠唱を始めている。ダクネスに盾になってもらい後ろからチマチマ攻撃すればなんとかなるかもしれない。

 

「面倒だな。仕方ない、あれを使うか」

 

 ベルディアは右手の剣を地に突き立てながら話し始めた。

 

「貴様らはデュラハンの能力を知っているか? 人を呪いその死を定める者だ。まあその身で味わってみるがいい」

 

 こちらがそれに対処するよりも早く、ダクネスと後ろの魔法使い達を指差し終わるとその呪いを発動させた。

 

「汝らに死の宣告を! 貴様らは一週間後に死ぬだろう!」

 

 指の先から黒い光が放たれる。それが冒険者達に当たると一瞬光を強めたが見た目に変化は現れない。しかし冒険者達はパニックに陥った。

 

「その呪いは一週間後に対象を死に至らしめる。それまで死の恐怖に怯えて苦しむがいい!」

 

 いやらしい手を使ってくる。呪いによって広まる動揺はこちらの動きを封じるのに十分な効果を発揮している。それは後ろの冒険者達だけではない。

 

「ダ、ダクネスッ?! 大丈夫?!」

 

 クリスが叫んでいる。その動揺は敵から見て明らかに致命的な隙だった。

 

「落ち着けクリスっ! 敵が目の前にっ…!」

 

 俺の言葉が間に合う事はない。ベルディアはすでに距離を詰めていた。

 

「盗賊の娘、どうしてかは分からんが、貴様からはその武器以上に気持ち悪い気配を感じる。だから今ここでその命を断ち切ってやろう」

 

 剣が横薙ぎに振るわれる。だがそこに割り込む騎士がいた。

 

「クリスっ! がっ?!」

 

 ダクネスはクリスを抱きかかえるように庇った。そのガラ空きの背中にベルディアの一撃が入る。2人は踏ん張ることなどできずにそのまま吹き飛ばされた。

 

「クリスっ! ダクネスっ!」

 

 俺は急いで2人の元に走った。

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

「ふん、守るという事に関してだけは俺が見てきた者の中で随一だな。元騎士として尊敬に値するよ。だがあれではもうまともに動けまい。さて、次はどうする。駆け出し達よ」

 

 冒険者達は未だパニックを抜け出せずにいる。次は自分が呪われるかもしれない。その恐怖が伝播している。

 だがそんな中1人の青年が前に出てきた。

 

「僕が相手になろう」

 

 その青年を見て冒険者達の目に光が戻った。この絶望的な状況を覆せるかもしれない。そんな淡い希望が瞳に宿った。

 

「みんな遅れてすまない。街に戻って来たらギルドの人に状況を知らされてね」

 

 ここまで走って来たのかその息は若干乱れている。だがその闘志に揺るぎはない。

 

「魔王軍幹部。この魔剣グラムでお前を斬り伏せてやろう」

 

 ミツルギは剣を抜きそう言い放った。

 

「ほう、面白い」

 

 

 相対す2人の剣士。冒険者達はそれを固唾を飲んで見ていた。

 

「魔剣グラムという事は貴様が噂の魔剣の勇者か。その名前は魔王軍の中でも有名だぞ」

 

「魔王軍に名前を覚えられていてもいい気はしないな」

 

「クク、闘志がこもったいい目をしているな。 我が名はベルディアッ! さあ存分に斬りあおうかっ!」

 

 

 先に動いたのはどちらだったか。2人は敵を己が剣の間合いに入れんと一気に距離を詰める。

 先に切り込んだのはミツルギ、両断せんと袈裟に剣を振るう。それに対しベルディアはわかっていたかの如く大剣で受けた。金属がぶつかり合う音が鳴り響く。

 つばぜり合いになったがその力の差は歴然。魔剣グラムで身体能力が上がっているとはいえ相手は大剣を片手で軽々と振るう化け物だ。剣の重さも相まってミツルギが押される。不利を悟ったミツルギは剣を押し返す反動で後ろに飛び距離を離した。

 

「逃がさんよ」

 

 だがそんな無防備な所を見逃すベルディアではない。押していた体重をそのまま推進に変え再び距離を詰める。ベルディアはもはや斬るのではなく叩き潰すとすら形容できるその大剣を縦に振るった。受けきれないと判断したミツルギは半身ずらすことでどうにか躱す。

 ベルディアの攻撃は終わらない。いつのまに剣を引いたのか次は横薙ぎに剣が振るわれた。今度はその身を屈めることで躱したミツルギは剣を振り切って隙ができたところに反撃の突きを放つ。狙いは左手に持った頭部。だがベルディアは剣を振り切った勢いで体を回しわざと上体を下げた。突きはベルディアの左腕の鎧を引っ掻く程度に終わる。

 今度はベルディアが距離を取る番だった。ミツルギはそれを追うことはせず体勢を立て直す。

 

「なかなかやるな」

 

 ベルディアは自分の鎧に付いた傷を見ながらそうこぼした。

 

「まだ戦いは始まったばかりだが」

 

「数合でわかる。研鑽を怠っていない良い剣筋だ。ならばこそ、俺も本気でいこうか」

 

 ベルディアは左手に持っていた首を空高くに放り投げた。その紅い瞳を地上に向けたままに。

 

「何?」

 

 ミツルギがその不可解な行動に驚いている中、ベルディアは大剣を両手で持ち再び斬り込んできた。

 それに対してミツルギは先程と同様に避けに徹しようとする。だが先程までとは比べものにならない程その剣速は上がっていた。ミツルギはどうにか数撃躱したがその攻撃は留まるところを知らない。反撃を試みるも全て読まれて躱される。遂には避けきれなくなり剣で受け止めた。

 魔剣グラムは神から与えられた物だ。よほどの事が起きない限り折れる事はない。だがそれを振るう者までがその硬さを持つわけではないのだ。

 

「ぐあっ!!」

 

 剣筋の方向に飛ぶ事で緩和はしたが衝撃を受けきれずにミツルギの体は大きく飛ばされる。致命傷とまではいかないが軽くないダメージをもらった。

 ベルディアはそれを追う事はせず、余裕ありげに放り投げた自分の首を受け取った。

 

「さて魔剣の勇者よ。まだ戦いは始まったばかりだったな。俺を楽しませてくれよ」

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

「おい2人とも大丈夫か?!」

 

 飛ばされた2人の場所に着く。無防備な背中を斬られたのだ。無事なはずが…。

 

「…カズマか、私は大丈夫だ」

 

 ダクネスは体を起こしながら答えてきた。鎧にこそ大きな傷ができていたが、怪我一つなくピンピンしている。こいつが馬鹿みたいに硬くて本当に良かった。

 

「あたしも、大丈夫だよ」

 

 クリスも飛ばされたことですり傷を負っているが大きな怪我は見当たらない。とりあえず2人が無事でほっとした。

 俺はクリスの前に屈み傷に回復魔法をかけていると、クリスはダクネスに心配そうに尋ねた。

 

「ダクネス、本当に怪我してないの? ごめんね。あたしを庇ったばっかりに。それに呪いだって……」

 

「そんなに心配しなくても平気だよ」

 

 クリスの言葉にダクネスは安心させるように答えた。

 だけど目の前のクリスの表情は曇ったままだ。それはいつか見た表情によく似ていた。

 

 

 この人はまた自分がどうにか頑張らないと、とか考えてるんだろうな。何というか頭が硬い人だ。1人で背負って1人で悩んでいる。

 そんな顔を見せられたら俺がやるべき事は決まってしまう。

 俺は立ち上がってクリスに手を差し出す。

 

「なあクリス。その呪いってのはあいつを倒せば解けるんだよな」

 

「そうだけど。でも…」

 

「それじゃあ今から一緒にあいつを倒すとするか」

 

 俺は簡単なことのように提案した。

 彼女がこの手を取れるように。

 

 クリスはどこかためらいがちに、けれど強く俺の手を握った。

 

「…うん、一緒に頑張ろう」

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

「はあっ、はあっ」

 

「敵ながらよくさばくものだ」

 

 ミツルギの呼吸は乱れていた。鎧は所々に傷付いており、五体満足ではあるが体のいたる所に打撲を負っていた。それに対してベルディアはまだまだ余裕と言ったところか。

 

 斬り合って五分経ったのかそれとも十分か。時間はよくわからないが一つだけ確かな事がある。今のままだとどうあがいても勝てない。だがそれでも…。

 

「まだ…まだ」

 

 息を整えながら剣を構え直す。その様を見てベルディアはおかしな物を見るように笑った。

 

「それだけやられて尚そんな目を向けてくるか。だがそれはただの蛮勇だ。何故そこまでして剣を振るう?」

 

 ぼうっとする頭で自分が生き帰る時に出会った青髪の女神を思い出す。

 

「僕は女神様に…魔王討伐を託されたんだ。だからこんな所で…負けていられない」

 

 

 

「女神のために剣を振るうか。まあ理由など己が納得できるならそれで充分ではあるな。さて久方ぶりに楽しい斬り合いがアダっ…できた。貴公と手合わせできた事にアダっ…魔王様とアダっ…邪神アダっ………お前さっきからいい加減にしろよ! こっちは今取り込んでる最中なんだよ!!」

 

 ようやく俺の方に注意を向けた。あれだけ矢を受けながら喋るなんてなかなかやるなあいつ。

 俺とクリス、そしてダクネスは再びベルディアと相対した。

 他の冒険者達にはあまり期待できない。唯一の希望だった魔剣の勇者がボロボロにやられているんだ。仕方がないのかもしれない。

 

「視界の隅で何かしていたのは知っていたが、まだ戦う気力があったとはな。というか本当にお前はなんなんだ? 決して軽く無い一撃を背中に入れたはずなんだが。アダマンタイトの塊か何かか?」

 

 ベルディアはダクネスを得体の知れない物のように見ていた。それに関しては俺も激しく同意したい。

 

「クリス、ダクネス。ひとまずあいつは任せたぞ」

 

「うん」「ああ」

 

 その返事を皮切りにダクネスがベルディアに突撃する。それに続きクリスも後を追う。あの2人は俺とパーティーを組む前から一緒にいたんだ。心配はいらないだろう。

 

 

 俺は負傷したミツルギのもとに走った。

 俺達の介入で緊張が解けたのか片膝をついている。

 

「すまない。助かった」

 

「こっちのセリフだ。お前が来てくれなきゃこっちもやばかったよ」

 

 俺は回復ポーションをミツルギに渡した。

 

「安物だが無いよりマシだろ。お前にはもう一働きして欲しくてな」

 

「作戦を教えてくれ」

 

 即答かよ。こんなにボロボロのくせして大したもんだ。

 

「お前の魔剣はドラゴンだって両断できるんだろ。俺達三人がどうにか一瞬あいつの動きを止める。そこで一発痛いのくらわしてくれ。それまではあそこの硬いだけが取り柄のクルセイダーが守ってくれる」

 

「わかった。とどめは任せてくれ。それまでは君に任せるよ、佐藤カズマ」

 

 話はまとまった。それじゃあ行ってみようか。

 

 

 ミツルギに作戦を伝え終わると俺も戦線に加わった。

 ダクネスが一番前で盾となり、次にクリスがヒット&アウェイの要領でベルディアに攻撃をする。俺はその少し後ろで弓で援護だ。ミツルギもいつでも行けるように近くにいる。

 

「貴様らの相手はただ鬱陶しいだけだ。まともな攻撃手段がそこの盗賊の娘だけではないか」

 

 奴の言葉の通りだ。ダクネスの攻撃は当たらず、俺の矢は効果は薄く本数がただ減っていくだけだ。

 

「ダクネス、少しの間ならあたし一人でどうにかできるから、きつくなったら言ってよ!」

 

「安心しろ、後百回斬られても大丈夫だ。いやむしろ斬られてみたいな!」

 

「ならば望み通りにしてやろう!」

 

 ダクネスのドM発言に一瞬たじろぐも、ベルディアはその首を上空に投げ、剣を両手持ちにする。それを見て俺は一本の矢を取り出す。

 

「くらえっ! 『狙撃』っ!」

 

 俺の矢が投げられたベルディアの首に向かって放たれる。

 

「そんな矢は効かんと、ぬっ?!」

 

 ジュッ、と小さく音がなる。どうやらうまくいったようだ。ベルディアは予想外の出来事に剣を振ることができず落ちてきた首を受け取った。

 

「急ごしらえの聖水漬けの矢だ。これなら少しは効いたか?」

 

 ベルディアを挑発する。それに対しベルディアはイラつきながら返してくる。

 

「確かに虚を突かれたがただの聖水、大したダメージなどない。貴様は自分の心配をしたらどうだ。もう矢は残り3本しか見えないが。アーチャーのお前にとってそれは致命的ではないのか」

 

 よく見ている。それに対して知ったことかと次の矢をつがえる。

 ダクネスも強がってはいたがかなりの傷を負っている。クリスがこっちに視線を送ってきた。ああ、後はタイミングを合わせるだけだ。

 

 ダクネスが耐え、クリスが撹乱し、俺が矢を放つ。そうして最後の一本を今放った。俺は弓を投げ捨てて剣を抜き、ベルディアに対して距離を詰めていく。

 

「諦めずに剣を取るか。往生際が悪いな。そんなもので俺を倒せるわけがないだろう」

 

 落ち着け、一発勝負だ。タイミングを見誤るな。

 まだ、まだ、まだ…今だ!

 

「クリスっ!」

 

「『バインド』っ!」

 

「盗賊相手に警戒していないとでも…」「『バインド』っ!」

 

 ベルディアはクリスが放ったロープを切り落とした。そこに間髪入れずに俺も魔法を放ちベルディアを拘束した。

 

「なっ?! アーチャーのお前が何故?!」

 

 それは勝手な思い込みだ。冒険者は全てのスキルが習得可能だが、そんな最弱職に就いている馬鹿はいないと思っているのだろう。ステータスが足りずに仕方なく冒険者に就いてる奴だっているんだよ。

 俺が奴を挑発したのはアーチャーとしての印象を強めるため。矢を全部使いきったのは俺に対する警戒心を下げるため。クリスに使った回復魔法を見られていた可能性はあったが会話の中で奴が勘違いをしている確信を持てた。

 はなからうちのパーティーに攻撃手段が無いことは承知している。だからとどめは別の奴に託したのだ。

 

「決めてやれっ!」

 

「ああ、これで終わらせるっ! 『ルーン・オブ・セイバー』っっ!!」

 

 俺の合図で一気に距離を詰めたミツルギは、輝きを放つ魔剣でベルディアを斬り伏せた。

 

 

 

 時が止まる。

 ミツルギが斬った。会心の一撃だった。ベルディアの鎧とその中の胴体には大きく斬られた跡が見える。間違いなく致命傷だ。

 だがこの消えない悪寒はなんだ?

 

 止まっていた時間が少しずつ動き出す。

 ベルディアはその首を地面に落とさずに、上に投げた。

 まずい。

 両手で大剣を持ち、

 まずい。

 後ろに剣を引き、

 まずい。

 そのまま俺達を、

 

 

「カズマっ、クリスっ! 私の後ろに隠れろっ!」

 

 俺とクリスはダクネスに服を掴まれ無理矢理背に庇われた。

 

 

「おおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!」

 

 ベルディアが雄叫びと共に大剣を力の限り振るう。近くにいた俺達4人は問答無用で弾き飛ばされた。

 

 

 意識が飛びかけた。だけど今は俺とクリスを庇ったこいつの方が…。

 

「「ダクネスっ!!」」

 

 目の前には仰向けに横たわっているダクネスがいた。鎧は砕かれ体中がボロボロだ。離れた所にミツルギも倒れている。あちらも意識がないようだ。

 

 眼前の敵を見る。

 デュラハンのベルディア。致命傷を与えてなお止まらないその姿は正しく不死人を体現していた。だが敵も万全というわけではない。息が荒いのか肩が上下に揺れて、大剣を地に突き刺しもたれかかるように立っていた。

 

「はあ、はあ…。これ程までに手傷を負わされたのは十数年ぶりか? しかも相手は駆け出しの冒険者とは笑える話だ。…貴様らはよくやった。だがここまでだ。この傷があったとしても未だ俺とお前達の差は埋まらない」

 

 

 

 その言葉が真実かはわからない。

 だが作戦は失敗し、今立っているのは奴で地に伏しているのは俺達だ。

 

 そんな絶望的な状況だっていうのに彼女は立ち上がった。目の前の傷ついた親友を気にしながらそれでもなお。あんな華奢な体のどこにそんな力があるのだろうか。

 その女の子は俺に手を差し出してくる。

 

「…一緒に、頑張ってくれるんでしょ」

 

 小さく笑みを浮かべながらどこか信頼したような声で聞いてきた。

 その約束をしたのは俺からだったな。

 なら諦めるにはまだ早いか。

 

「ああ、当たり前だろ」

 

 彼女の手を取りどうにか立ち上がる。大した怪我はしてないんだけどな。あいつの前に立つのが怖いのだろうか。けど隣の彼女が見ている。ならカッコ悪い所は見せられない。

 

 

「クリス、俺とお前なら最後はやっぱり運試しだよな」

 

「どっちがよりいい物を取れるか勝負だね」

 

 立ち上がる俺達を見てベルディアは杖代わりにしていた大剣を抜く。

 

「何をするつもりかは知らんがその前に叩き斬って…」

 

 

「おい、私の仲間に手を出すんじゃない」

 

 ベルディアは俺達の前に立ち塞がった女騎士を見て驚愕している。こいつは敵なんかよりもよっぽどアンデッドじみてるな。

 

「お前今日はどうした。そんな格好いい女騎士はうちのパーティーにいなかったんだけどな」

 

「本当だよ。普段からそれぐらいちゃんとしてくれたら、あたし達も苦労しないんだけどね」

 

「守ってやった騎士に対してその態度はなんだ。まったく」

 

 こんな状況だと言うのに三人して笑った。今日のこいつならどんな攻撃からだって守ってくれるだろう。

 

「じゃあ頼んだぞっ! ダクネスっ!」

 

「ああっ!」

 

 ダクネスがベルディアに突っ込む。鎧は壊れ剣しか持っていないが、その姿はどこに出しても恥ずかしくない立派なクルセイダーだった。

 

 

「大当たりはあの大剣。鎧とかなら敢闘賞って感じか?」

「間違ってダクネスに撃ったりしたらダメだよ」

 

 俺とクリスは同じ様に腕を前に構える。

 幸運の高い俺達2人なら大当たり間違いなしだろうな。

 

「それじゃあいくぞっ!」

「うんっ!」

 

「「『スティール』っっ!!」」

 

 俺達はありったけの魔力を込めて魔法を放った。

 掴み取るものはただ一つ、勝利だ。

 

 

 手の中に鉄の塊の様なずしりとした重さが伝わる。

 隣を見るとクリスは大剣を引き当てたらしい。

 クリスとの勝負は俺の負けのようだ。

 そう思いながら俺が何を取ったか確認すると、

 

 

「あ、あのー……首、返してもらえませんかね……?」

 

 俺の手の中にあるベルディアの首が恐る恐るお願いしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え、なにこれ気持ち悪い。

 

 腕の中に生首を持つという一生かけても体験できない事態に俺の脳内はパニックを起こす。いや体験なんてしたくなかったけど。

 

「パス」

「えっ、ちょっと」

 

 現実逃避のために隣のクリスに投げ渡した。クリスは急に投げられた首をうまく受け取った。ナイスキャッチ。

 

「うわっ、アンデッドの首なんて気持ち悪いんだけど。カズマ君が盗ったんだから自分でどうにかしてよ」

 

 クリスは首を投げ返してくる。俺だって別にこんなもの盗りたくなかった。

 

「いやいや、クリスはこういうの得意だろ。いっつもアンデッド相手にバーサークしてるじゃないか」

 

「いやいや、アンデッドに触るのってあたし的には生理的に無理っていうか」

 

「いやいやいや」

「いやいやいや」

 

 

「お前ら人の首でキャッチボールしてんじゃねぇぇぇーー!!」

 

「す、すまない2人とも、抜けられた!」

 

 ベルディアがダクネスを躱して叫びながら走ってくる。まあ声は腕の中で聞こえるのだが。しかしあの傷のくせに元気だな。とりあえず俺達は首を持ったまま逃走した。

 

 

 そこから俺達とベルディアの追いかけっこが始まった。爆裂魔法で少しすっきりした街中をグルグルと3人で走った。敵も傷が深いのかスピードにあまり差はない。

 

「なんで頭はこっちが持ってるのにちゃんとついて来られるんだ? こんだけ揺らしながら走ってたら視界がおかしくなると思うんだが」

 

「自分の頭の位置ぐらい簡単に把握できるわ! 後あんまり揺らすな、気持ち悪くなる!」

 

「生首とそんな普通に会話しないでよ」

 

 現在ベルディアの首は俺が持っている。当然首には耳と口があるのでベルディアとの自然な会話が可能だ。とりあえず首はもっと揺らしておこう。

 

「さっきまで格好つけてスティールしたけど結局こいつ倒す手段なくないか? おいなんか弱点とか教えろよ」

 

「うぷっ、本当、首揺らすの勘弁してください。気持ち悪くて吐きそうになる」

 

 かなりグロッキーだ。このまましていれば勝てるのではなかろうか。そういえばアンデッド相手に有効な手段が一つあったな。

 

「思い出した。アンデッドにはこれが効くんだろ! 『ヒール』っ!」

 

「いや駆け出しのしかも冒険者のヒールなんて蚊に刺されるレベルだぞ。そんな無駄な事するなら早く首を返してくれ」

 

 馬鹿にしてきたので腹いせに思いっきり頭を振ってやった。後ろにいる胴体のスピードが落ちた気がする。

 

「カズマ君、首貸して。あたしのダガーは女神の祝福がかかってて、アンデッドには凄く効果があるんだよ」

 

 その指示に従いクリスに首を投げ渡す。受け取ったクリスはダガーを抜きそのまま生首にグサリと刺した。…正直見ていてあまり気持ちのいい絵面ではない。

 

「イダっ! 祝福がかかってる程度で俺は簡単に殺せんぞ。魔王様の加護で神聖属性に耐性があるからな。それで俺を殺したければどうにか弱体化させるか千回ぐらい刺してイダっ! 話してる最中に刺すやつがイダっ! ちょっ、待っ!」

 

 ベルディアの言葉に従ってクリスはグサグサと容赦なく刺している。やっぱりアンデッド相手には容赦がないな。

 

「ク、クリスさん。さすがに千回は多すぎるし生理的にも受け付けないんだろ。弱体化の案が浮かぶまで俺が持っておくから渡してくれ」

 

 見ている俺の方が辛くなってきたのでそう提案すると、ポイっとゴミの様に投げてきた。気持ち悪いのを我慢していたのかもしれない。

 

「うう、少年助かったよ。なんなんだあの盗賊の娘は。普通アンデッド相手でももう少し躊躇するだろ。おまけになんか気持ち悪い気配感じるし、胸がないから首を持たれても嬉しくないし」

 

 魔王軍幹部に感謝されてしまった。というか後半の部分聞かれてたらもう一回刺されるぞ。

 しかしさすがにこれだけ走り続けていると疲れてきたな。クリスはまだ余裕そうだが貧弱スタータスの俺はそろそろきつい。

 

「どうした、表情に疲れが見えるぞ。アンデッドは疲れを知らない種族だからな。いずれは俺が追いつきお前を嬲り殺すだろう。だからいい加減首返してくれ。もう結構しんどいんだ。うぷっ」

 

 そんな事知ったことではない。だけど体力の問題があるのは確かだ。そうだこういう時こそあのスキルの出番じゃないか。

 

「俺は冒険者だ。普通じゃ覚えられないこんなスキルだって覚えてるんだぜ! 『ドレインタッチ』っ!」

 

「それはアンデッドのスキルの…あっ、やばい、もう無理」

 

 ベルディアの頭部にドレインタッチをする。そこからアンデッドの無尽の体力と何かドロドロと重たくて胃に溜まる魔力が…あっ、やばい、気持ち悪い。

 

「「オロロロロロロ」」

 

 気持ち悪くなった俺とベルディアの頭部は立ち止まって吐いた。後ろを走っていた胴体も律儀に膝に手をつき吐く様な姿勢を取っている。

 

「なんでこんな状況なのに仲良くしてるの? それアンデッドだし敵だよ」

 

 クリスの目には今の状況がそう映っているのか。反論してやりたいが今はちょっと取り込み中だ。オロロロ。

 ちょっと予想外のアクシデントはあったが、体力魔力共に全快した。しかしまだこいつの攻略方法は見つかっていない。

 

「お前もきついんだろ。大人しく弱点吐いて成仏した方が楽じゃないか? 早く言わないともう一回頭揺らしまくるぞ」

 

「お、俺は魔王軍幹部のベルディアだぞ。そ、そんな脅しに屈しはしない!」

 

 お望み通りヘッドシェイクの刑に処した。俺達を追いかけていた胴体はすでにフラフラだ。捕まることなどありえないだろう。

 今の俺のスキルの中に何か口を割らせる方法はないだろうか。少し考えた結果一つの案が浮かんだ。

 

「そうだ水責めなら俺の初級魔法でできるな」

 

「え゛…?」

 

 ベルディアがあからさまに動揺している。これは期待できるかもしれない。

 

「俺も鬼じゃないからな。素直に教えてくれたらさっさと止めてやるよ。というわけで『クリエイト・ウォーター』っ!」

 

「ぎゃー! 水、水があああー!」

 

 何故か期待以上の反応が返ってくる。まだ水が少しかかった程度なのに悲鳴を上げている。というかこの反応を見るに、

 

「…なあお前の弱点ってもしかして水なのか?」

 

「そ、そ、そんなわけないだろ。この俺に弱点なんて…」

 

「『クリエイト・ウォーター』」

 

「ぎゃーー!?」

 

 どうやら当たりのようだ。だが苦しそうにしながらもベルディアは不敵な笑みを浮かべていた。

 

「く、確かに俺の弱点は水だ。しかし駆け出し冒険者の魔力でいったいいつまで水を出すことができるかな? 俺を弱体化させたいならお前の魔力量では足りんだろうな」

 

「『ドレインタッチ』」

 

「あ」

 

 そこから五分ほど無限クリエイト・ウォーターを食らわしてやった。アンデッドの魔力は気持ち悪いがこの際仕方がない。時折襲ってくる嘔吐感と闘いながら作業を続けた。

 

 

 

「カズマ君。そこまで弱っているならあたしのダガーでも倒せるよ」

 

 クリスが話しかけてきた。後ろから追いかけて来ていた胴体は、いつのまにやったのかクリスがバインドで縛りあげてくれたようだ。

 

「クリス、ダガーをくれ。こいつのとどめは俺が刺すよ」

 

 クリスは素直にダガーを渡してくれた。アンデッドに対しては容赦がないが、その最期に対しては普段とは違うのかもしれない。

 俺はベルディアの頭とダガーを持ち最後の会話をした。

 

「さっきまで死闘を繰り広げてた相手にとどめを刺すのは気分が悪いもんだな」

 

「あんなふざけた戦いのどこが死闘だ!」

 

 かなり弱ってるはずなのだがまだまだ元気そうに見えるな。そんな俺達をクリスは静かに見守っている。

 

「俺がアンデットに堕ちた時はこんな最期になるとは思いもしなかったぞ。だがまあつまらない結末ではなかったか」

 

 ベルディアはどこか楽しそうに喋っている。それを見てるととどめを刺すのをためらってしまう。相手がモンスターとは言え変に情が湧きそうだ。ベルディアはそんな俺の表情を見ると急に笑いだし大声で叫んだ。

 

「我が名はベルディア! 俺を倒した勇敢な冒険者よ! その誉れと共に次の冒険に向かうがいい!」

 

 その言葉に何故か背中を押された気がした。俺は手に持ったダガーに力を込める。

 

「じゃあな。首なし騎士さんよ」

 

 

 

 こうして魔王軍幹部との戦いは幕を閉じた。

 

 

 

 

 




さらばベルディア。
とりあえず書きたいこと全部書いた。
何かシリアスとギャグの温度差が酷かった気もするけど気にしない。数話に分けた方がよかったかもしれないけど大変そうなのでやらなかった。マジで疲れた。
だが後悔はしてない。

この後の後書きも無駄に長いだけなので暇な人はどうぞ。

というわけでベルディア討伐しました。
感想でデュラハン戦きつくね、みたいなコメントがあったので強そうに書いてみました。倒したと思ったらまだ生きてますとかクソゲーすぎる。あの時のミツルギさんは本気で切ってあれでした。
でもやっぱりギャグでこそ輝くのがベルディアさんだと思うのでそこもしっかり書きました。カズマさんとのダブルゲロがお気に入りです。

ミツルギさんはヒーローは遅れてやってくるって感じにしました。まあボコボコにされましたけど。ちなみにカズマ達のスティールが成功したのはミツルギさんがぶった切ってその傷のせいで弱っていたからです。

ダクネス硬すぎワロタ。普段は使えない子扱いなので頑張ってカッコ良く書いたよ。ドM成分少なめだったけど許して。隣に親友のクリスがいたからこそいつもより力が出たのかもね。

めぐみん、すまん。予想以上に盛り上げすぎた。爆炎編は大活躍だったからそれで許して。

クリスさんって活躍させるの難しいんだけど。盗賊スキルって戦闘向けなの少ないしカズマさんと役割被るし。まあ2人で協力するシーンは逆に書きやすかったりする。原作でも時々使うダブルスティール。書き始めは使う予定なかったんだけどやっぱり絵になるなって思って入れた。

うちのカズマさんは割とKAZUMAさんになる。自分が書いたのを読み返すと原作中盤から終盤くらいのイメージに見える。なんでだろうね。連載始めはここはカズマさん単騎で考えてたけどだいぶ違う展開になった。昔の俺はどうやって単騎攻略するつもりだったのだろうか。

他の冒険者達はうまく使える気がしなかったので外野に行ってもらった。目の前で最後の希望のミツルギさんがやられて心が折れて、カズマ達がスティールした後は何やってんだあいつらみたいなことになっていたのかもしれない。
ちなみに今回誰も死んでません。簡単にリザレクション使う人いないからね。

最後にカズマさんがとどめを担当したのは自分が戦った相手だから自分がけりをつけるみたいな感じです。入れるかどうか迷ったけどベルディアさんの最期かっこよく書きたかったので入れた。


クリスは一人で戦ってきた女の子。差し出された手をとることには慣れてない。それを分かってたから軽い口調で手を差し出した。彼女が少しでもその手を取りやすくなるようにと。


読んでくださった皆皆様に深く感謝を。
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