黄泉人の色探し   作:九つの大罪

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鬼滅の刃初投稿作品です。


出会い

幼い頃から俺は『自分の色』が解らなかった。

何をしても・・・何を見ても・・・全部、全部。

周りは無色だったから・・・・・・強いて色の字を当てはめるのなら『灰』色だった。

まぁ、別にいいか。今となっちゃ時間はたっぷりあるんだ。

どうせ・・・やりたい事も、行きたい場所も・・・会いたい人すらいないんだし・・・。

 

 

ああ・・・今日も・・・・・・世界は灰色だ。

 

 

 

 

 

時は大正時代

鬼殺隊と呼ばれる政府非公式組織が鬼と呼ばれる異形を狩っている。

 

 

 

だが待て、しばし。

 

 

 

政府公式非公式どころか存在すらしているか否か、人々どころか世に知れ渡る事はなく極々一部の者にしか知らない組織が鬼殺隊の前にあった。

 

 

 

その組織の名は・・・・・・【鬼和番衆】

 

 

 

 

 

とある町

 

 

鬼殺隊となって最初の鬼狩りの仕事である町を訪れていた少年、竈門炭治郎と鬼となってしまった妹、竈門禰豆子

その町では毎夜少女が消えているという。

その町に辿り着いて一人の少年和己と出会う。和己の話によるとある晩に一緒にいた少女、里子が突如消えてしまったらしい。

しかし、いきなり消えたと言われて信じる者はおらず攫われたという事になり、誰も和己を信じなかった。

だが、炭治郎は和己を信じ自慢の鼻で調査を開始する。時間は経ち、鬼が動き出す夜となり鬼の匂いを感じ取り匂いの濃い場所に行きその場所で一番匂いの濃い場所を日輪刀で突き刺すとそこから気を失った少女と一匹の鬼が姿を現した。

 

炭治郎と鬼の戦いは続いている時にこちらに近づいてくる気配を炭治郎と鬼は感じ取った。

気配の方を向くとそこには一人の少年がこっちに近づいていた。

 

 

 

「っ!!そこの人!!こっちに来たら危険です!!」

 

 

 

叫ぶ炭治郎に対し鬼は再び地面に潜り少年に近づき地面から手を伸ばした。

炭治郎は最悪の瞬間を感じ取ったが既に遅かった。

 

 

 

「グきゃあアアアアアアアアアア!!?」

 

 

 

高い悲鳴がその場に響いた。

しかし、炭治郎は自分が思っていた光景とは異なった光景に呆然とした。

悲鳴を上げたのは少年ではなく手を出した鬼の方だった。

鬼の手は切られ空を舞、地面へと転がった。

 

 

 

「いきなり下から出て来るなよ。ビックリするだろ。」

 

 

 

対する少年はビックリしたと言うが特に表情を変えることなく答えた。

炭治郎は少年が鬼の手を切った事に驚いたがそれ以上に鬼を切った刀を見てそれ以上に驚いた。

鬼の手を切った刀はそこにはあった。

あるにはあるのだが・・・炭治郎や一般的に刀は柄を握って持つ物だ。だが、目の前の少年は刀を持っていない。

持つどころか刀を握る手そのものがなかった。

ならどうやって鬼を切ったか?その答えは目の前の少年の手だった。

より正確にいえば・・・手が刀に変化していた。手刀という言葉を文字通り実際に現したような光景だった。

 

 

 

(なんだあの人!?鬼!?・・・ではないみたいだけど。あの手は一体!?)

 

 

 

「貴様らァアアア!!」

 

 

 

「!?」「?」

 

 

 

炭治郎がこんわく困惑している中、件の鬼が突如大声を上げ怒鳴る。

 

 

 

「邪魔をするなァァァ!!女の鮮度が落ちるだろうがァ!!」

 

 

 

「鮮度?」

 

 

 

「もう今その女は十六になっているんだよ!早く喰わないと刻一刻で味が落ちるんだ!!」

 

 

 

「冷静になれ俺よ。」

 

 

 

叫ぶ鬼に向かって別に場所から角の数以外そっくりな鬼が姿を現した。

 

 

 

「増えた。」

 

 

 

「まぁ、いいさ。こんな夜があっても。この町では随分十六の娘を喰ったからな。どれも肉付きがよく美味だった、俺は満足だよ。」

 

 

 

「俺は満足じゃないんだ俺よ!!まだ喰いたいのだ!!」

 

 

 

「化物・・・一昨晩攫った里子さんを返せ!」

 

 

 

「里子?誰のことかねぇ。この蒐集品の中にその娘の簪があれば喰ってるよ。」

 

 

 

一本角の鬼が今まで喰ってきた娘の簪を見せつけると和己はその中に里子がつけていた簪を見つけ絶望の涙を流し、炭治郎は怒りを露にする。

そんな二人に三本角の鬼が近づき攻撃を仕掛けようと腕を構えていた。

だが・・・

 

 

「怒ってるところ悪いけど余所見は止めといたほうがいいぞ。」

 

 

 

『!?』

 

 

 

いつの間にか炭治郎たちの傍に来ていた少年が片手の刀を振り上げて三本角の鬼を切ろうとしていた。

三本角の鬼は間一髪それをかわし再び地面に潜った。

今度は二本角の鬼が炭治郎の背後から迫ってきていた。

しかし、炭治郎が背負っていた箱から禰豆子の蹴りが二本角の鬼に見事に当たり攻撃を阻止した。

 

 

 

「・・・なぜ人間の分際で鬼を連れてる。」

 

 

 

「へぇ~随分と可愛らしい鬼だな。」

 

 

 

和己と鬼たちは禰豆子の登場に呆気に取られているが少年だけは何処か暢気に禰豆子を見た。

 

 

 

「禰豆子!その人と一緒に二人をを守ってくれ!!」

 

 

 

そうゆうと炭治郎は鬼の作った地面の空間へと潜った。

 

 

 

「あーと。禰豆子って言うんだっけ?俺はジューゴってんだよろしくな。」

 

 

 

「ムー!」

 

 

 

それから俺と禰豆子の二人で二本角の鬼を追い詰めた。

炭治郎も一本角と三本角の鬼を倒したらしく空間から出てきた。

 

 

 

「お前たちは腐った油のような匂いがする!ひどい悪臭だ!一体どれだけの人を殺した!!」

 

 

 

「女共はな!!あれ以上生きていると醜く不味くなるんだよ。だから喰ってやったんだ!!俺たちに感謝しろ!!」

 

 

 

「随分身勝手な奴だな。」

 

 

 

「・・・鬼舞辻無惨について知っていることを話してもらう。」

 

 

 

二本角の鬼は鬼舞辻無惨の名を聞いて酷く怯えだした。

 

 

 

「言えない・・・言えない言えない言えない言えない言えない。」

 

 

 

骨の髄まで染み込み恐怖一色に染まり切ったその様は見ている者の言葉を飲み込ませるには十分だった。

 

 

 

「言えないんだよオオオ!!!」

 

 

 

恐怖に染まった鬼は腕を変化させ炭治郎に襲い掛かる。

炭治郎は攻撃を避け顔を歪ませ鬼の首を斬った。

鬼を倒したが炭治郎が求めるモノは何も得られず喜びというものは無くこうしてこの町で起こっていた娘の誘拐事件は幕を閉じたのだった。

 

 

 

翌翌日の朝

 

 

 

「あの、ジューゴさんでしたっけ。ジューゴさんは鬼殺隊何ですか?」

 

 

 

「ジューゴでいいよ。さん付けは慣れないし歳もかわらないだろうし。あと・・・鬼殺隊?だったか?俺は違うぜ。」

 

 

 

「じゃあ、どこに向かってるんですか?」

 

 

 

「・・・さぁな。目的地もないし誰かに会うわけでもないし、自由気ままに行動しているだけだな。でも・・・こうして出会ったのも何かの縁だろうし、一緒に行動してもいいだろ?」

 

 

 

何はともあれ運命の悪戯かはたまた宿命か、出会った3人は次なる場所へと歩き始める。

 

 

 

 

 

次なる目的地は・・・・・・・・・浅草

 

 

 




何卒宜しくお願い致します。
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