このすば〜もしもカズマがポケモン大好き野郎だったら〜   作:クロウド、

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最近、朝がきついのはなんでだろうか?
ミツルギは……この時期は多分エンシェントドラゴンのところに行ってるからいないでしょう。


この最弱ドラゴンと魔導具店に祝福を!

「「「「ヌメラ(ですか)?」」」」

「ああ、なんたいポケモンのヌメラ。それがこの子の名前だ」

「メンラァ〜」

 

 タマゴ騒動から一夜明け、リビングに集まった俺達はめぐみんになついたポケモン、ヌメラについて話していた。

 皆、よく眠れたらしく今日はバッチリいつもの服装になっての集合だ。

 当のヌメラはというと風呂から持ってきた風呂桶にくんできた水に浸かって気持ちよさげにしている。ヌメラは体のほとんどが水分でできているため、水気がなくなると干からびてしまうからな。

 同じドラゴンタイプのガバイトは物珍しそうにつついている。

 

『ヌメラ なんたいポケモン ドラゴンタイプ

 体の殆どが水分。乾燥すると干からびてしまう、最弱のドラゴンポケモン。角は優れた感覚器官、敵の気配を感じ取りすぐに隠れることで生き残ってきた』

 

「最弱のドラゴンポケモン?」

「確かに……。」

「強そうには見えないよね?」

「というか、本当にドラゴンタイプなのかこの子は?」

 

 めぐみん達はロトムの説明を聞き、風呂桶に浸かっているヌメラを見ながら各々の感想を口にする。

 事実生まれたばかりのポケモンの中でも群を抜いて弱いと言える。ただ、それはヌメラのままの場合だ。

 

「ヌメラはそのままだと弱いけど、ちゃんと育てればガバイトの進化形ガブリアスに匹敵するドラゴンに進化するんだ。ただ、それまでかなり時間がかかるんだがな」

「この子が?」

「そう、この子が」

 

 クリスは俺の説明に信じられないと言わんばかりの顔だ。この癒やしキャラみたいな子がそんな強いドラゴンに進化するなんて言われても信じられないだろう。

 ガバイトにツンツンされているヌメラを見ながら、トレーナーをどうするか考えていると。

 

「カズマ、この子を私に育てさせてくれませんか?」

「……まっ、お前ならそう言うと思ったけどさ」

 

 俺が予想していた通りめぐみんがヌメラのトレーナーに名乗り出た。

 

「この子、昨日からどうも私に懐いてくれてるようですし。このまま誰かのパートナーにしてしまうには忍びないです」

 

 確かにこのヌメラは昨日の行動だけでなくめぐみんに懷いてる様子がしばしば見受けられる。

 俺は確認のためにめぐみんにもう一度問いかける。

 

「さっきも行った通り、ヌメラは成長が遅いポケモンだ。

 ―――お前はちゃんと、最後までこの子を育てる覚悟はあるんだろうな?」

「勿論です」

 

 若干凄んでめぐみんを見ると、彼女はそんな俺に怯んだ様子はなくはっきりと答えた。

 

「カズマさん、めぐみんは爆裂魔法の習得に必要な沢山のスキルポイントも根気強く貯めきりました! だから、きっとこの子のこともちゃんと強いドラゴンになるまで育てられるはずです!」

「ゆんゆん……。」

 

 珍しくゆんゆんがめぐみんのことを庇護する。

 正直なところ、俺もめぐみんがちゃんと育てることができるかを本気で疑っているわけではない。これはあくまで確認だ。

 クリスとダクネスもそのことをわかってるのか口出しはしてこないからな。

 となると、あとは。

 俺はヌメラを風呂桶から上げて、持ってきておいた清潔なタオルでヌメラの体を拭いてやる。あんまり、水分を吸い込みすぎるとヌメラの名の通り過度にヌメヌメの体になってしまうからな。

 

「ヌメラ、お前はどうしたい?」

「メンラァ……?」

「彼女は君のパートナーになりたいと言っているが?」

 

 水気がちょうどよくなるとヌメラの体を床に置き、膝を折ってヌメラを見つめて尋ねる。最後はやはりポケモン本人の意志だと思う。

 俺の質問にヌメラはめぐみんを方を向いてじーっと見つめると、滑るように床を歩きソファに座るめぐみんの体をよじ登って膝の上に収まる。

 

「メンラッ!」

「……私と来てくれるんですか?」

「メンリャァ〜〜ッ!」

「……そうか」

 

 めぐみんの問いかけにうんっと言うように可愛らしく鳴くヌメラ。その光景に俺は満足して頷き、腰のホルダーから空のモンスターボールを外す。

 

「お前がそうしたいんなら、俺は止めないよ。めぐみん」

「はっ、はいっ!」

 

 真面目な俺の呼びかけに、何処か緊張した様子で返事をするめぐみんに空のモンスターボールを投げ渡す。めぐみんは飛んできたボールを両手でキャッチする。

 

「ヌメラを頼むぞ。大事に育ててやってくれ」

「カズマ……任せてくださいっ! 必ずこの子を立派なドラゴンに育ててみせます!」

 

 めぐみんはヌメラを一度床に戻すと空のモンスターボールを向ける。

 

「いきますよ、ヌメラ!」

「メラァッ!」

 

 ヌメラの返事を受けとるとモンスターボールを勢いよく投げる、ボールはポヨンッという音と共にヌメラの柔らかい体にあたって上に跳ね、パカッと空中で開くとヌメラが光になってモンスターボールに吸い込まれる。

 煙を出しながら飛び跳ねるボールは最後にポンッという音ともにゲットが完了した。

 めぐみんはヌメラの入ったモンスターボールを拾い上げる。

 

「ふふふ、いでよ! 我が第三の眷属、ヌメラ!」

「メラァ!」

 

 二体目のゲットで紅魔族の血が騒いだのか、厨ニモードになっためぐみんがゲットしたヌメラをボールの外に出す。現れたヌメラをめぐみんは抱き上げる。

 

「これから一緒に頑張りましょうね」

「メンラッ!」

「ガァバッ!」

「なー」

「ちょむすけとガバイトも仲良くするんですよ」

 

 新しい仲間の誕生にガバイトとちょむすけも嬉しそうだ。

 ヌメラはめぐみんの腕の中から抜け出すと、昨日と同じように体をよじ登り、めぐみんが被った帽子に滑り込むように入り込むと、帽子の下からヒョコッと顔を出す。

 

「メンラッ!」

「あらま、可愛らしい」

「そこが気に入ったんですか?」

「メンラァ〜!」

「もう、仕方ないですね」

 

 めぐみんの問いかけに嬉しそうに答えるヌメラにめぐみんは降りろとは言えなかったらしく、ヌメラの定位置はめぐみんの頭の上となった。

 それにしても、魔女帽子を被ったヌメラか……なんて愛らしい。俺はスマホロトムを構えてめぐみんとヌメラをフレームに収める。

 

「めぐみん、ヌメラ。そのままそのまま」

『目線くださ〜い、ロト』

「あっ、ちょっと……!」

 

 俺が写真を撮ろうとしてるのに気付いためぐみんが慌てて止めようとしたがそれよりも先にシャッターを切った。フレームにはバッチリめぐみんとヌメラが映されている。

 

「待ち受けにするか……。」

「ブイ〜……」

「はっ!」

 

 撮った画像を待ち受けにしようかと悩んでいると、俺を見る視線に気づく。視線の気配を辿るとそこにはジト目でこちらを見るイーブイの姿が。

 

「ち、違うんだ、イーブイ! 決してお前のことをわすれてたわけでは……」

「ブイッ!」

「あっ、待って! 待ってくれイーブイ!!」

 

 俺の叫びは虚しくイーブイはプイッとそっぽを向いて部屋の方に戻っていってしまった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 ―――俺達はウィズさんとの約束の通り、昼頃にウィズさんのお店。【ウィズ魔導具店】にやってきていた。

 今はポケモンの簡単な説明を追えて、ムウマとヒトモシをモンスターボールに入れたところだ。

 

「これで正式にその二体はウィズさんの手持ちポケモンになりました……。」

「なるほど、こうやって使うわけですね。初めて見るアイテムですけど便利ですね」

 

 ウィズさんは両手に持ったムウマとヒトモシの入ったモンスターボールを物珍しそうに見つめている。

 

「それでは自分はこれで……。」

「ちょちょちょ、まだ帰っちゃ駄目だって!!」

「チック!」

 

 トボトボと店の戸口から出ていこうとした俺の肩を片手でトゲチックを抱いたクリスが反対の手で掴んで引き止めた。

 ああ、そうだった。メガストーンについても聞かないとな……。

 

「あの、カズマさんどうかしたんですか?」

「ここに来る前にパートナーと喧嘩したんですよ」

「ああ、それで……。」

 

 視界の端でめぐみんがウィズさんに俺のテンションが低い理由を説明しているのが見えた。

 そう、めぐみんの言うとおり、あのあと完全にへそを曲げてしまったイーブイは背中にメラルバを乗っけたまま俺の部屋に引きこもってしまったのである。

 

「カズマがこの子に構いすぎたせいで嫉妬したらしくてですね」

「メンラッ!」

「あら、可愛いらしい子ですね」

 

 めぐみんが帽子を少しずらして中にいるヌメラが顔を覗かせる。因みにガバイトは流石に店のお邪魔になるかと思ったので、今はモンスターボールの中である。

 そういえば、ウィズさんってリッチーなんだよな……。

 

「クリス、お前。ウィズさんがリッチーって知ってたのか? 墓地にいたときあんまり驚いてなかったけど」

「あ〜、実はあたしさ。エリス様と同じ銀髪ってことで、加護を受けててさアンデッドとか悪魔の気配に敏感なんだよね」

 

 答えづらそうに頬の傷をかきながらクリス。クリスってなにか話しづらいことを話そうとする時、頬をかく癖あるよな。

 それにしてもそれはまた初耳だな……。ホーストのときのナイフといい、クリスにはまだまだ謎がありそうでちょっと怖いんだが。

 

「っていうか、大丈夫なのか? ダクネスも言ってたけど……。」

 

 クリスは大の悪魔、アンデッド嫌い。それこそ悪魔を見ると人が変わったみたいにナイフを持ち出し、バーサーカー化する……はっきり言ってやべぇやつだ。

 まさか、闇討ちでもしようとでも思っているのではと、訝しげな目を向けるが。

 

「ウィズさんは例外中の例外だよ。ここまで心のキレイなリッチーなんて他にはそうそういないだろうしね」

 

 俺の視線を察したのかウィズさんについてどう思っているかを話してくれた。

 

「まぁ、確かに……。」

 

 普通のリッチーっていったらダンジョンの最奥とかに潜んでるボスモンスターみたいな存在だって聞いたが、目の前のこの人は始まりの街で魔導具店の店主をしていて、彷徨える魂を天に還すなんて善行をしていたわけだし。

 

「ああ、でも。―――あたし、ウィズさん以外のアンデッド……本当にだいっきらいだからね?」

「「「ひ、ヒィィーーーっ!!」」」

「メラァ〜〜〜……!」

 

 クリスの貼り付けたような笑顔に俺も、いつの間にか聞き耳を立てていた二人とヌメラも店の隅っこに固まって震える。

 相変わらずこうなったときのクリスは怖すぎる……。

 

「チィク〜〜……。」

「あっ、ごめんねトゲちゃん! 怒ってたわけじゃないんだよ〜」

 

 クリスの腕の中のトゲチックも怯えており、慌ててあやすクリス。お陰で平常運転の彼女に戻ったから良かった。トゲチックはある意味で暴走しがちなクリスのブレーキ役みたいな立ち位置になり始めてる気が。

 

「―――ああ、そうだ! 実はクリスさん達に相談しようと思ってたことがあるんです」

「?」

「ちょっと待っててください」

 

 クリスの殺気から開放されて調子を戻したウィズさんはそう言って店の奥に入っていった。何かを取りに行ったようだが。

 

「相談ってなんだろうね?」

「さぁ? 俺に聞かれても……ん?」

「どうしたんです、カズマ?」

 

 俺はポケットから淡い光が漏れ出ているのに気づき、その光源を取り出す。出てきたそれをクリスとめぐみんが目を見開いて見つめる。

 

「キーストーンが」

「光ってますね」

「これは……なにかに反応してるのか?」

 

 ポケットから出てきたそれ、俺が持つ今の所この世界で唯一見つかっているキーストーン。それは、なにかに呼応するように虹色の淡い光を放っていた。

 この光の感じ、確かヒャッコクシティで……。

 

「お待たせしました〜」

 

 メガストーンと深い関わりのある結晶で作られた日時計で有名な街を思い出していると、キーストーンと呼応しているそれを持ったウィズさんが奥から出てきた。

 

「あっ、それは!」

『新しいメガストーンロト!』

「あっ、やっぱりこれを知ってるんですね」

 

 ウィズさんが持ってきたのはエルレイドナイトとはまた違う配色のメガストーン。新しいメガストーンの登場にめぐみんとポケットから飛び出したロトムが身を乗り出して反応する。

 キーストーンはこれに反応していたのか。そういえば、カロス地方に散らばっていたメガストーンもメガリングに反応していたな。

 

「カズマ、これはなんのポケモンのメガストーンですか?」

 

 ウィズさんに許可を取ってメガストーンを手に取り中心のマークの配色と水晶の色を観察する。

 

「この配色……水晶の色……これは、ラグラージナイトだな」

「ラグラージ? 初めて聞く名前ですね」

「みずタイプのポケモンでな、パワー自慢で有名なんだ」

「みずタイプ……そういえば、みずタイプのポケモンって見たことなかったよね?」

 

 クリスに言われて気付く。

 確かに今までタマゴから生まれたポケモンの中にも俺が呼び出したポケモンの中にも、元々がみずタイプのポケモンはいなかったな。

 

『ウォッシュロトムはみず・でんきタイプロトよ』

「ああ、そういえば。でもあれって、洗濯機に入った場合の話でしょ? 君って元々でんき・ゴーストタイプだよね?」

 

 クリスの言うとおり、ウォッシュロトムはフォルムチェンジによるタイプ変化だ。

 

「そうだな、今度見せよう。ウィズさん、これは何処で?」

「いつも商品を卸してくれる行商人の方から聞いた話だと、仕入れた魔導具を作った職人さんの家の近くでこんな石が沢山見つかったらしくて、キラキラしてて売れるかもってことで仕入れたんだそうです」

「メガストーンが沢山っ!? なんですかその財宝の山のような場所は!」

「どうどう、落ち着けめぐみん」

 

 ウィズさんの話に瞳をキラキラと輝かせて食いつくめぐみんをなだめる。俺もめぐみんほどじゃないが、内心テンションが上がっている。

 

「その人ってどこに行けば会えますか?」

「そこまでは、聞いたことがないので……今度聞いてみますね」

「お願いします」

 

 すぐに知れないのは残念だがあてができたのは良かった。

 もっとも、俺の後ろでめぐみんは肩を落としてクリスに励まされてるが。

 

「ウィズさん、よければこれを売ってもらえませんか?」

「もちろん、いいですよ」

 

 俺は持ってきた財布から墓地の件のお礼ということでまけてもらった分のお金を支払ってラグラージナイトを譲ってもらった。

 二つ目のメガストーン……これで今後の戦いに幅ができた。もっとも、エリス様のお願いを叶えるための地盤づくりで忙しいから魔王討伐とかは他の転生者に任せたいんだけどなぁ。

 

「ところで、ここって他にどんな魔導具があるんですか?」

 

 イーブイのご機嫌を取るためになんかお土産を買っていきたいんだが、俺は近くの魔導具の棚に触れてみる。見たところポーションのような液体が入った瓶がたくさん並んでいる。

 

「あっ、気をつけてください。その液体は強い衝撃を与えると爆発するので」

「うわっと! じゃあ、これは?」

 

 ウィズさんの言葉に慌てて棚に瓶を戻す。隣の液体を指差す。

 

「それは蓋を開けると爆発します」

「じゃあ、これは?」

「水に触れると爆発します」

「これは?」

「温めると爆発します」

「ここって爆発するものしかないんですか?」

 

 流石にここまで爆発するものしかないので訝しげな目をウィズさんに向けるが彼女は慌てて首を横に振る。

 

「違いますよ! そこはたまたま爆発するポーションを並べただけです!」

 

 なんでそんな危険物を同じ棚に……。

 どうも、イーブイへのお土産になりそうなものはなさそうだし……しょうがない、帰って誠心誠意謝るしかないか……。

 

「それじゃあ、ウィズさん。俺達はこれで。ムウマ達のことでわからないことがあったらいつでも呼んでください」

「はい、ありがとうございます。これからもウィズ魔導具店をご贔屓に」

 

 ウィズさんに見送られて俺達三人は店をあとにした。

 

「さて、帰ってイーブイに謝るかぁ……。」

「私も手伝ってあげますから、元気だしてください」

「うん、あたしも手伝うから」

「メンラッ!」

「チックチック!」

「あんがとう、二人共、ヌメラ、トゲチック……。」

 

 覇気のない声で二人と二匹にに感謝の気持ちを伝え、屋敷への帰路につこうとした。

 

 ―――その時。

 

『緊急! 緊急! 全冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってくださいっっ!』

 

 キャベツ騒動以来聞いてなかった、街の危機を知らせるアナウンスが俺達の耳にも届いた。

 

「なぁ、無視していいかな? 早くイーブイのところに……」

「しょうがないよ、行かないと罰金ものだから」

「はあぁぁぁぁぁぁ……。」

 

 俺は大きなため息をつき、このアナウンスの原因を作ったモンスターかなんかに対し、絶対許さんという気持ちで正門に向かった。




現在のメインキャラの手持ちポケモン

カズマ……イーブイ(固定)、メラルバ(固定)、沢山
めぐみん……ガバイト、ヌメラ(NEW)
ゆんゆん……キルリア
ダクネス……メタング
クリス……トゲチック
ウィズ……ムウマ、ヒトモシ

デストロイヤー戦はZワザを披露したいのですがどのZ技がいいでしょうか?

  • カプ【ガーディアン・デ・アローラ】
  • ソルガレオ【サンシャインスマッシャー】
  • ルナアーラ【ムーンライトブラスター】
  • ネクロズマ【天焦がす滅亡の光】
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