このすば〜もしもカズマがポケモン大好き野郎だったら〜 作:クロウド、
感想、評価、特に感想お待ちしております!未だ、二件しか来てくれません、寂しいっ!!
あっ、日刊ランキング83位です、ありがとぉぉぉぉぉぉ!!
「ルナさん、配達の依頼終わりましたよ」
俺は配達の依頼を受け、その完了を示すサインを受付嬢のルナさんに提出していた。
「カズマさん、もう終わったんですか?三日はかかると思ったんですが、やはり空を飛べる使い魔がいると早いですね」
「ハハハ、まぁそうですね」
俺は本来なら往復で3日はかかる街へ届け物に出ていた。だが、俺は預かりシステムから呼び出したリザードンに乗せてもらい、一日で往復してきた。
この街、『アクセル』に降り立って早一週間。俺はポケモンたちの力を借りていろんなクエストを受けていた。そのせいか、今では街で少し有名人みたいな扱いになっている。
今日の分の依頼を受け取り、宿に戻ろうとしたときだった。
「あの、カズマさんご相談があるのですが……。」
「はい、なんでしょうか?」
「実は最近、街の外でとてつもない威力の魔法を放つアークウィザードの方がいまして。そのせいで街の外にクレーターが沢山できてしまい、困っておりまして……。」
何というはた迷惑な話だ……。しかし、街の外にクレーターというのは実に危ない。他の冒険者達が怪我をしたりする原因になりうるからな。
「そこで街の外の整地を手伝ってくださる方がいないかという、土木作業員の方からの依頼が来ておりまして。カズマさんの使い魔の中に力になれそうな子はいらっしゃらないでしょうか?」
土木作業か。地面タイプの力自慢のポケモンなら比較的早くに終わらせることが出来そうだな。
「任せてください」
「ありがとうございます、助かります」
明日はどうやら土木作業の仕事らしい。
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ーーー翌日、アクセル郊外。
「ドサイドン、バンバドロご苦労さま」
「ドッサイ!」
「ブルルゥ!!」
俺は目の前にいる巨大な二体のポケモン。岩のような鎧を纏いドリルのような角を持つポケモン、ドリルポケモンのドサイドンと、巨大な馬のようなポケモン、ばんばポケモンのバンバドロにねぎらいの言葉をかける。
ドサイドンが凹んだ地面を元に戻し、バンバドロがそれを踏むことでもとの状態に戻す。俺もツルハシでできるだけ協力し、それを繰り返していきなんとか夕暮れに全てのクレーターを埋めることができた。
「二人共、ゆっくり休んでくれ」
労いの言葉をかけ二体をモンスターボールに戻し、俺は依頼主である親方の元に行く。
「お疲れさまです、親方さん」
「おう、お疲れさん! いやぁ、助かったぜ。お陰で仕事がはかどったってもんだ! コレは礼だ、依頼した分より色付けさせてもらったぜ!」
「ありがとうございます!」
ごきげんな様子でサムズ・アップする親方さんから、依頼料の入った茶封筒を受け取り、工事中泥遊びするように言っておいたイーブイに声をかける。
「イーブイ、そろそろ帰るぞ」
イーブイの方を見ると、バンバドロが固めたのとは別の場所を前足でほっているイーブイの姿が映った。ただ、その瞳が妙に真剣で泥遊びをしているようには見えなかった。
「ここになんかあんのか?」
俺もしゃがみ込み、イーブイと一緒に底を掘ってみる。すると、俺の指先になにか丸いものが当たる。
「イーブイ、下がって」
「ブイ」
俺はゆっくりと丁寧に盛り上げられた土を払い落とすと、土に埋もれて隠れていたものが顔を出す。
「おいおい、これって……!」
指で摘み上げたそれを夕日に翳す。それはビー玉ほどの大きさの透明な丸い石で中に特殊な紋様が刻み込まれていた。俺はその紋様をよく知っていた。
「『キーストーン』……。」
ポケモンの最終進化形、それをさらにもう一段階進化させる『メガシンカ』。それを発動させるための『メガストーン』と対となる石。
なんでこんなものが土の中に……? まぁ、なんにせよ。
「お手柄だぞ〜、イーブイ〜!」
「ブイブイ〜!」
取り敢えず俺は、今日のMVPをひたすらに撫で回した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「明日はどんな依頼を受けようかなぁ〜」
俺は土木工事のあと銭湯で汚れを落としたあと、ギルドによって明日はどんな依頼を受けようかなとクエストボードを除いていた。
俺の当面の目標はそこそこ大きな一軒家をもつことだ。リザードンや、ドサイドン、バンバドロのような大きなポケモンは宿ではモンスターボールの中から出せないしブラッシングもしてやれない。それこそ広い、庭でも持てればそれもしてやれるんだが……。
ここ、アクセルは駆け出しの街と呼ばれていて魔王軍の居城、魔王城から一番離れている街だ。だからこそ、モンスターの脅威はそこまで酷くはない。なので、実入りのいい依頼はそれほどないのである。
まぁ、楽して金を稼ごうなんて方が都合のいい話か……。
「アレ、イーブイ?どこいった?」
いつの間にか足元にいたイーブイがいなくなっていた。
最近、アイツはギルドのマスコット的な存在になってきたのでよくウェイトレスのお姉さんたちに撫で回されているのでさして慌てずイーブイを探す。本人が割と気に入ってるのでいいが、撫で回されるとブラッシングが大変なんだよな……。
「あ、いた……。」
視線の先には窓際の机で上でお座り状態の俺のパートナーがいた。
ここまでは別に変わった問題ではない。問題なのは、
「はわわわわわわ……!!」
「ブイ〜?」
彼女の対面に座り、深い紅の瞳をキラキラさせて手をワキワキさせてるくせにイーブイを触ろうとしない黒髪の少女の方だった。
「触らないのか?」
「キャッ!」
俺は少女の後ろから声をかけると、驚いた声を漏らしどこかおずおずとした態度で俺を見る。
「わ、悪い、驚かす気はなかったんだが……俺はその子のパートナーなんだが……。」
「で、でも私なんかが触れたら嫌がるんじゃ……。」
ふむ、なるほど自己評価が低いタイプの子か。
ならば、
「イーブイ、GO!」
「ブイッ!」
「わぷっ!!」
俺の合図でイーブイは少女の顔に勢いよく張り付いた。いきなり顔を塞がれた少女は両手でイーブイを引き剥がした。
「ブイッ!」
「か、可愛い……!」
「だろ?」
なんたって、俺のパートナーだしな。
「今まで動物に触ろうとしたらいつも逃げられたのに、この子は逃げないんだ」
「あぁ、だからか」
イーブイは人懐っこいポケモンだからな。この娘の難儀な体質も意味をなさなかったわけか。
「ところで、なんでこんな時間にギルドに居るんだ?」
今の時間は既によるの8時を回っている。みたところ、15歳くらいの女の子がいるような時間じゃないと思うんだが。
「そ、それは……パーティメンバーの募集の紙を見た人が来ないか待っていたんです」
パーティメンバーの募集、クエストボードの横にある張り出しのことか。俺はポケモンたちの力借りてるから見たことなかったけど。
「へぇ、何時から?」
「………朝の6時からです」
「ろくっ……!?」
おいおい、ちょっと待て。今、夜の20時ってことは……14時間!?半日以上、ここにいたってことか!?
「もう、一週間くらい待っています」
「………………。」
もう言葉が見つからない。
一週間ってことはつまり、14×7で98時間。四捨五入すれば100時間……って、おいおい。
「誰も来なかったのかその間……?」
「いえ、来るには来たんですが……皆さん私が食い気味に話しかけるので逃げていってしまって……。」
「…………。」
アカン、この娘。天性のボッチだ……。しかもこの歳で既にめちゃくちゃこじらせている。
ちらりと彼女が未だに撫でているイーブイを見る。これもイーブイのお告げかな……。
「じゃあ、俺で良ければパーティ組もうか?」
「え?」
「俺自身はそれほど強くはないんだけど、俺のポケモン……使い魔は頼りになるからさ。皆その子みたいに人懐っこいやつもいるからさ、仲良くなれると思うぞ?」
「本当ですかっ!!」
「うぉっ!」
少女は机から身を乗り出し、俺の顔面ギリギリまで自分の顔を近づけてくる。その紅い瞳はランランと輝いている。
なるほど、食い気味だ。これは初見の人が逃げてもしかたないかもしれない。
「本当、本当だから……一回落ち着こう、なっ?すいませ〜ん、この娘にオレンジジュース一杯!」
「は〜い」
ウェイトレスのお姉さんにオレンジジュースを注文しする。女の子も自分の悪い癖が出たのに気づいたのか顔を真っ赤にして俯いている。それでもイーブイを撫でる手は止まらない。どんだけ嬉しかったんだ?
注文した、オレンジジュースがテーブルに届くと落ち着くために一口、口に含む。
「だけど、流石に今日はもう遅いからそれ飲んだら一回帰りなさい。明日の朝、またここで会おうぜ」
「わ、わかりましたっ!」
「よし、イーブイ。行くよ」
「ブイッ!」
イーブイは俺がよぶと少女の手の中からするりと抜け出し、俺の肩の上に戻ってくる。「あっ……」と残念そうな声を漏らした少女だったが、「明日また会えるから」というと「はい」と頷いてくれた。
「あ、あの私はゆんゆんといいます。アークウィザードを生業としていて、まだ中級魔法しか使えない半人前の身ではありますがよろしくおねがいします!」
そういって、立ち上がった女の子『ゆんゆん』は勢いよく頭を下げた。
あっ、そういえば俺もまだ自分の名前言ってなかったな。
「ああ、よろしく。俺はサトウカズマ。気軽にカズマって、呼んでくれていい。こっちはパートナーのイーブイだ」
「ブイッ!」
「……………。」
「どうかしたか?」
「あ、あのカズマさんはおかしいって言わないんですか?私の名前?」
「いや、別に?」
ポケモンの中にも変わった名前のポケモンいるし、たしかに日本にはいないような名前ではあるけどこの世界と地球の価値観を同一にしちゃいかんだろ。
「それじゃ、俺そろそろ行くから。また明日な、ゆんゆん」
「はっ、はいっ!ブイちゃんもまたね」
「ブイブイッ!」
ブイちゃんと来たか……まぁ、ブイブイ鳴いてるし妥当な愛称かもな。
そんなわけで、
テッテレー!『カズマはパーティメンバーを手に入れた!』
「ふふふ、うふふふふふふふふふ」
「あぁっ、もうなんですかさっきから気持ち悪いっ!!」
「酷いっ!?」
私はさっきから隣で気持ち悪いくらいニヤニヤしている私の自称ライバルに怒鳴る。なんですか、いつも変な娘だとは思ってましたが今日は更に酷いです。
すると、彼女は無駄に育った胸をはってビシッと私に指を向けると、
「よく聞きなさい、
「はいはい、なんですか?」
「昨日、ついに……ついに私にパーティメンバーができたのよっ!!」
「…………そうですか、かわいそうに。とうとう幻覚が見えるほどに」
「違うわよっ!!」
「どうせ、また中年男性とかアクシズ教徒とかでしょう?」
「だから違ってっ!!今度の人は年の近そうな、優しそうな男の人だったわよ。それに可愛い白い毛並みの使い魔を連れててね」
ほう、使い魔。それは少し興味深そうですね。
「お〜い、ゆんゆん〜!」
「ブイブイ〜!」
「あっ、来たっ!!」
そう言って振り向いた先にいたのは彼女の言う通り肩に白い獣を乗せた茶髪の少年だった。
デストロイヤー戦はZワザを披露したいのですがどのZ技がいいでしょうか?
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