名探偵コナン 探偵世界の転生者〈レインカーネイター〉 作:げろっぱ
というか実際はそういう黒の組織とか事件のオリジナルでない限り、こういうタイトルで行こうと思います。
明智朝巳は今小さな事務所の前にいる。
えっ!?時間が飛んでないかって?気のせい。気のせい。
でだ。もう一度言わせてもらう。
明智朝巳(現年齢6歳!)は探偵事務所の前にいる。
「ここが毛利探偵事務所か…喫茶店の上に事務所があるとは聞いてたが…」
とここで一息吸い込んで…
「毛利探偵事務所って、小さな事務所だな!!!」
とデカイ声でシャウトすれば
「誰だ!!!ちっせー事務所とか言いやがったの!!!!」
と窓がガラガラッ!?と開いて空き缶がヒューンと飛んでくる。で見事にはずれる。
(フム。ココまでの流れは遺書どうりだな…。じゃ次は…。)
「いえ!かの名探偵・毛利小五郎先生がこの様な小さな探偵事務所しか構えないなんて、なんて謙虚なお方だろうと思いまして!!そしてそんな謙虚で格好いい毛利探偵に依頼があるのですがッ!!」
遺書によれば、褒めれば機嫌を良くして依頼聞いてくれる。らしいが…。
「オウ!依頼か!いいだろう!上がって来い!」
母さんすげー。叔父さんチョレー。しばらく外国暮らしでちょっと疎遠になってたのにバッチリ自分の兄ちゃんの事分かってんじゃん。
という訳で毛利探偵事務所。
「どーも。あっ、これ依頼書です…」
と毛利小五郎に母さんからの『頼』の抜けた依頼書を渡した。(渡された瞬間毛利探偵は「ん?遺書?」みたいな感じになっていたが)
そこで毛利探偵の一人娘、毛利蘭がやって来て、
「飲みもの何がいい?」と聞かれ
「オレンジジュース!!」
と思いっきりガキっぽくサムズアップしながら即答してみた。
そしたらガチャッとドアが開いて、
「その子誰?蘭ねーちゃん」
と江戸川コナン(工藤新一)が入ってきた。
(ちくしょう。二次元の時はともかく、同じ世界観に立つとかなりのイケメンじゃねえか。それと同じく、蘭さんかなりべっぴんだな。ウヘヘヘヘヘ………)
コナンには多少の嫉妬、蘭さんには鼻の下伸ばしてると、
「オイ、キミ。これ何だって?」
と小五郎に聞かれたので
「依頼書ですけど」
とサラッと返した。
そしたら
「いや、これは漢字を間違えていない限り、これは『依頼書』じゃなくて『遺書』…」
と小五郎が困っているのを見て
「あぁ。うちの母よく誤字脱字があったりするんですよ。ホント困ったモンですよね」
と言いつつグイグイとジュースを飲んでいると、小五郎が
「そういえばキミ、名前は?」
と聞いてきたので
「明智朝巳ですけど…」
と言えば
「!!!!」
とマジでびっくりした様子。何でだろ…?
「あ…明智…!」
と驚愕した伯父さんの顔を見てやっとこさ分かった。
そうか。明智だからだ。
母さん確かこの人の妹だったな…。
おっ!蘭さんも気付いた様子。
「明智って恵叔母さんの苗字じゃない?」
やっぱり…。
で、自分の妹からの遺書ということが分かった為か、封筒を開封するのももどかしく、伯父さんは遺書を引っ張り出して、読む。
で、また驚愕。
そしてバァンッ!と机を叩いた。
「くそ!何が『兄さんがこれを読んでいる時には私はもうこの世にいないでしょう。その時は私の可愛い一人息子をよろしくお願いしますね。』だ!!!アイツは製薬会社に勤めてるんじゃねえのかよ!!自分が兄より早く死ぬこと前提で遺書や『養育費』なんか認めてんじゃねえ!!」
原作とかでもあまり見ない毛利小五郎がキレてる瞬間だ…。
「だがな…妹の最初で最後の依頼だ。兄貴で伯父である俺が引き受けてやろうじゃねえか!!甥っ子でも何でも来いってんだ!!!」
スゲー。ここまで燃えてる小五郎さんってそう見れるモンじゃないぞ。
が、ついさっきまで燃えていたのが一転、落ちついて
「…う~ん、しかし…俺の記憶では朝巳君って十何歳だった様な…。そういえば、朝巳君の出生報告が入ったエアメールがあった様な…」
と戸棚を探る伯父さん。
へぇ…ジュース飲んでたから詳しく何言ったか聞こえなかったけど、母さん、伯父さんにエアメール送ってたんだ。聞いたことはあったけど…出生報告とかも送ってんだろうなー。
…って!ヤッベェェ!!!!出生報告とか見つかったら、俺の素性がばれて、実は6歳じゃないって事がばれて、コイツ誰だよって空気になっちまうぞ!それ以前に関係ない人たち巻き込んじまう!
(まぁ、今考えれば何人か小っさくなる前から交友関係持ってるヤツいるし、その中にはもうバレたヤツすらいるからな…)
一人で勝手に焦ってると伯父さんがブツブツと何か言っていた。耳を済ませてみると、
「ん~、無ぇなぁ…。確かにこの棚に入れてたと思うんだが…」
―――よ…良かったぁぁぁぁぁ!!!手紙無くてマジでよかったぁぁぁ!!!
一人で天にも昇る位の安堵感に浸っていたら、江戸川がかなりコッチを見ていたぜ!
「え~。もうちょっとよく探してよ。叔母さんのエアメールでしょ?」
と蘭さんも探しに回ったが、結局2時間探してたが見つからなかった様で…。
「で…朝巳君。キミにはこれから、この家に住んでもらうことになるわけだが…」
とゼイゼイしながら言われたが
「えっ?何で?僕は、依頼書を渡したら帰るのに…何で?何で?」
こうなりゃ、精一杯ガキっぽいことしてやろう。小っさくなったのも何かの縁だろう。
「えっ…えっと…何でって言われても…」
おっ!?困惑してやがるな…。っていうかあの人最後まで遺書読んだのか?
「え~と、う~ん…蘭!説明しなさい!!」
うわぁ…娘にムチャブリかよ…。遺書を最後まで読めばそんなムチャブリせずともいいのに・・・
とそこに救世主(助け舟)が!!!
「あれれ~オジサン。遺書にP.Sって書いてあるよ~?」
良かったね。江戸川いなかったら丸一日悩んでたかもよ?それと初めて聞いたぞ、江戸川の生あれれ~。
「ん?
でフムフムと伯父さんが、それと隣から蘭さんも覗き込んで、二人してゲッ!?ってなってた。
それもその筈。その遺書のP.Sには、『※マセガキである事前提。言うことが演技の可能性大。』と書かれているのだから…。
「マ…マセ…マセガキ?演技?」
フッ…。とうとうバレてしまったか…。ならば仕方あるまい…。今まで我慢していた『アレ』をやる時がきた!!!
シュバァァァァァァァァァ!!!!!
という音と共に、俺は蘭さんの前に、左膝を地面に着き右膝を立て、左手を胸の前へ、右手で相手の手を上下に(相手の手を上に、自分の手を下にして)重ねて握り、自分で言うのも何だが麗しくこう告げる。
「貴女の様な美しい方が俺の従姉だったなんてこの私、身に余る光栄でありますぅぅぅぅぅ!!!!」
と生まれ変わった時どころか、生前からの癖が発動した。(転生したら酷くなったが…)
一つ間を空けて
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
との大絶叫が探偵事務所にこだました。
そんなことも気にせず宣言してやろう!
今日、俺は毛利探偵事務所(寝室は伯父さん&コナンと同じ)に転がり込んだ!!!!大波乱の予感がするぜ!!!