忠犬と飼い主~IF~もしもオリ主が黒の組織の幹部だったら? 作:herz
本作品を読む前に、1度読んで欲しい注意書きです!
・この作品は二次創作小説です。
・あらゆる妄想を詰め込んでいます。
・キャラ崩壊(主に赤井さんとジン)あり。
・オリ主が登場します。
・ご都合主義です。
・作者は名探偵コナンの原作を読んでいません。アニメも見ていません。
(映画を少し見た程度。あとはpixiv内のコナンの小説から得た情報のみです。)
・登場人物の口調がおかしいかもしれません。
・「」の中は日本語、『』の中は英語を話しています。
・忠犬と飼い主~本編~から派生したIF設定の話です。
・作者に文才はありません!
以上の注意書きを読み、それでも構わない!という方は、どうぞ!
楽しんで読んでいただければ幸いです(*´∀`)
・まだ赤井が黒の組織に潜入していた頃の話
・オリ主が組織の幹部
・ジンやウォッカやキャンティはオリ主にとって弟分、妹分
・アイリッシュは悪友
・オリ主とジンの距離が少し近い
・特にジンのキャラ崩壊あり
ある日の真夜中。ライ、バーボン、スコッチはベルモットに呼び出され、黒の組織の拠点へと向かっていた。
「……ったく……こんな時間に呼び出しやがって……」
「まぁまぁ……しょうがないだろ。ベルモットの呼び出しを蹴ったら後でどんな目に合うかも分からないしさ」
しかめっ面で不機嫌を隠そうとしないライを、スコッチが宥めていた。……そこへさらに、バーボンが噛みつく。
「ぐちぐち言うぐらいなら、あなただけでも先に帰ったらどうです?そうしてあなただけ酷い目に合えばいい。僕達は高みの見物をさせてもらいますので」
「帰るつもりならもっと早くに帰っている。お前こそ、普段よりも疲れているように見えるぞ?帰って休んだらどうだ?」
「…………それは、僕が先日のあなたの派手な行動の後始末をやらされたせいで疲れているのだと、理解した上での発言ですかね……!?」
「あの時はあれしか解決方法がなかったと何度も説明したはずだろ…」
「うるさい!黙れ!!」
「ちょっ、バーボン落ち着けよ……!」
バーボンがライに噛みつき、ライがそれを煽り、スコッチが仲裁する。……これは、3人で行動するようになってから何度も繰り返されている事だった。
やがて、バーボンを宥めたスコッチが話題を変えるために口を開いた。
「ところでさ。ベルモットの言ってた俺達に会わせたい人って、どんな人なんだろうな?」
「さぁ?見当がつきませんね。……しかし、関係があるかは分かりませんが……最近拠点内で、ある噂が広まっていると聞きました」
「ホー……さすがだな、探り屋」
「噂って?」
バーボンは、意図的にライを無視してスコッチの方へ顔を向けた。
「……どうやら、近いうちに数年前から重要な任務を与えられていた幹部が1人、任務を終えて帰ってくるらしい、という噂でした。その幹部の名前は、確か――シンガニ、だったかな」
―――
――――――
―――――――――
会話しながら拠点内の通路を進み、ある扉の前で止まった。そして、先頭にいたバーボンが扉をノックする。
「バーボンです。ベルモット、いますか?」
……足音が聞こえた後、扉が開いた。
「……来たわね。入りなさい」
ベルモットが顔を出し、3人を室内に招く。……室内にはベルモット以外に6人いた。
ピスコ、アイリッシュ、キャンティ、コルン、ウォッカ、ジン。……幹部のほとんどが集まっている。
ウイスキートリオ……否、NOCの3人は気を引き締めた。……幹部のほとんどが集まる程の何かがあったのか。それとも、バーボンが聞いた噂が真実だったとしたら……シンガニという幹部がそれ程の重要人物なのか。
いずれにせよ、油断はできないと考えていた。
(……しかし、だとしてもこの空気は何だ?)
ライは他の幹部達の間で、緊張感のない緩んだ空気が漂っている事に違和感を持った。
(……いや。これは緩むというより、浮わついている……?)
よく見ると、ライ達3人を除いた他の幹部達はそわそわしていたり、笑っていたりと機嫌が良さそうだった。……そう。
(――あのジンが笑っている、だと!?普段は悪人面でニヒルに笑う男が、口元を緩ませている……!)
自身の事を棚に上げて驚愕したライは、どうにかその驚きを表に出さないように抑えた。そして、隣にいるバーボンとスコッチの様子を窺う。
……彼らもまた、2人揃ってジンがいる方向を2度見。驚く様子がシンクロしていた。しかし、すぐにそれを隠す……と、思いきやスコッチだけはジンをちらちらと見て気にしていた。それに気づいたバーボンが、こっそり肘でスコッチの体を小突く。すると、スコッチはすぐに視線をそらした。
ライは、仲良しか、と内心でツッコミを入れた。
「……で。俺達に会わせたいって人はまだ来てないのか?」
「えぇ。……そろそろ来ると思うわ」
その時、ライ達の背後にある扉からノックが聞こえた。
「シンガニだ。入ってもいいか?」
扉の先から、男の低い声が聞こえた。
「……おい、お前ら。扉の前だと邪魔になる。どけ」
ジンの言葉に従い、ライ達は扉の前から移動する。
「……いいぜ、シンガニ。入れ」
……扉が開き、シンガニと呼ばれた者が中に入って来た。……黒髪黒目の、女顔の男だった。体格は細く、身長は推定で180にギリギリ届く程度。見た目だけで判断すれば、年齢は20代後半といったところか。
(……優男だな。……しかし、全く隙が見えない。素人だったら見た目で油断していただろうな)
ライがシンガニを見てそう思っていたところで突然、キャンティがシンガニに向かって駆け寄り、飛び付いた。首に腕を回し、腰に足を巻き付けてしがみついて来たキャンティを、シンガニが咄嗟に受け止める。
「お帰り、シンガニ兄さん!!」
「おっ、と!?……ただいま、キャンティ。だが、いきなり飛び付くな。受け止めたからいいものの、失敗して怪我でもしたらどうするんだ」
「えー、いいじゃないか!兄さんならアタイを怪我させる事なんてないだろう?」
「確かにそうだが、お前は女なんだから、傷物になったら一大事だ。気を付けろよ?もちろん、お前が強い女で頼れる仲間だって事はよく知っているがな」
「……っあぁ、もう。シンガニ兄さんは相変わらず人たらしだねぇ……!そこがいいんだけど!」
「ぐっ、ちょっと待てキャンティ。腕と足の力が強くなってるぞ。締まってる、締まってるって……!」
シンガニに飛び付いたキャンティを見て、ライ達3人が目を見開く。
彼らがこんなにもはしゃいでいるキャンティを見るのは、ライフルを手にしている時を除けば初めてだった。
そこへコルンが近づき、キャンティを羽交い締めにしてシンガニから引き離した。
「あ、ちょっとコルン!何するんだい!?」
「……シンガニ、苦しそう」
「え?あ、あぁ!ごめん兄さん」
「いや、気にするな。……久しぶりだな、コルン。元気だったか?」
「……ん。元気。……任務、お疲れ」
「あぁ。ありがとう」
シンガニ達が3人で和やかに会話しているとアイリッシュがやって来て、シンガニの肩に腕を回し、一方的に肩を組んだ。
「よぉ、女顔のシンガニちゃん。久々だな!」
「おう、変眉アイリッシュ。久しぶり」
「相変わらず男のくせに切れ長目の美人だな。元気そうじゃねぇか」
「美人言うな、その強烈眉毛を引き抜くぞ。お前こそ元気そうで何よりだ」
「やめろよ、お前が言うと洒落にならねぇ。……お帰り」
「ははっ!……ただいま」
その後、アイリッシュと軽口を言い合っていたシンガニに、ピスコが話し掛ける。
「シンガニ」
「あ、ピスコさん。お久しぶりです」
「おう。……悪いな。そいつはお前が帰って来ると聞いた日からちっとも落ち着いてくれなくてな。ようやく再会できて喜んでいるようなんだ」
「なっ、別にそんな事は…!」
「ない、と言いきれるか?アイリッシュ」
「…………」
「あらあら。図星だったのね」
「ん、ベル姐さんか。久しぶり」
「えぇ。お帰りなさい、シンガニ。あなたともっと話したいのは山々なんだけど……彼、そろそろ限界みたいよ」
「彼?」
次にベルモットと話し、彼女の視線の先を辿った。……すると、そこにはシンガニが来る前までの上機嫌は何処へ行ったのか、不機嫌な様子でシンガニを見つめるジンがいた。ウォッカはその隣で冷や汗を流し、おろおろとしている。
「……あぁ、ジンか。悪いな、すっかり忘れてたわ。あとウォッカも久しぶり」
「へ、へい!お久しぶりです、シンガニ兄さん」
幹部達の様子に目を白黒させて驚いていたライ達だったが、シンガニのジンに対する態度を見て、さらに驚いていた。そして小声で会話する。
「……え、ちょ、あの人殺されるんじゃないか……!?」
「ジンに対してあの言動……かなり肝が据わっていますね……」
「さて……どうなることやら」
そして、しかめっ面をしていたジンが口を開いた。
「…………忘れてた、はさすがにどうかと思うぜ。普通は
「それよりも先にかわいい妹分が飛び込んで来たんだから仕方ねぇだろ?」
「……ちっ……相変わらず女子供に甘いな、あんたは」
「男としては当然だと思うがな。……俺がいない間、何か問題はあったか?」
「いや、特にない。いつも通りだ。……ただ、」
「ん?」
「あんたがいないせいで、味気なかった」
「はっ?」
思いがけない言葉を言われ、シンガニがきょとんとした表情でジンを見る。すると、ジンはその顔を見た瞬間、噴き出した。
「っふは……!く、ふふ、ははっ……!」
「!?……おぉ、珍しい。ツボに入ったか?」
「ふっ……あんたっ、その顔……!なんだその、間抜け面…っ……」
「……うるせぇな……俺だって今間抜け面さらしたなぁって自覚したところなんだよ……」
……唖然と、その様子を見ているウイスキートリオ。呆れた、とでも言いたげな様子を見せるベルモット、キャンティ、コルン、アイリッシュ、ピスコ。そしてあからさまに安堵した様子を見せるウォッカ。
……しばらくその状態が続いていたところで、ソファーに座っていたジンが笑いを抑え、自分の隣の席を示してシンガニを座らせた。
そして、誰かを隣に座らせるジンに対してまた驚いているライ達に顔を向ける。
「……お前ら3人、前に来い」
そこで呼び出された理由を思い出した3人は、ジンとシンガニの前に並んだ。
「……シンガニ。こいつらは最近あの方からコードネームを与えられた3人だ。……おい。1人ずつ簡単に自己紹介しろ」
「では、僕から。……コードネームはバーボン。探り屋の役割を任されています。以後、お見知り置きを」
「……じゃあ、次は俺で。コードネームはスコッチです。スナイパーやってます。どうぞよろしく!……で、最後の1人が…」
「……ライだ。同じく、スナイパー」
「……え?それだけかよ、ライ……こう、なんか一言ぐらい……」
「一言……そうだな。それなら……あんたとジンはどうゆう関係なんだ?」
「ちょっ!?」
「この馬鹿……!」
スコッチとバーボンが、遠慮のない物言いをしたライに対して焦っている。
案の定、一気に不機嫌になったジンが立ち上がろうとするが、それをシンガニが軽く抑える。
「まぁ、待てジン。落ち着け」
「だが、シンガニ……」
「俺は物怖じしない奴は嫌いじゃない。それに、遠慮がないからって目くじらを立てる程でもないだろ。関係を聞かれただけだ。……あぁ、ちなみに俺にとってのジンは1番付き合いの長い奴で、1番最初の弟分だな」
「……弟分?……どう見てもジンとあんたは同い年ぐらいに見えるんだが」
「ふむ……俺は何歳ぐらいに見える?」
「……27か28ぐらい」
「…………っは」
シンガニの年齢を予想したライに対して、ジンが鼻で笑った。ライはそれを見て眉をひそめる。
その様子に苦笑いしたシンガニが口を開いた。
「……残念。外れだ。正解は既に三十路を過ぎている」
「……は?」
「え?」
「み、三十路!?」
「はは……初対面だと毎回そういう反応が返ってくるんだよなぁ……」
「まぁ、20代の頃に10代だと勘違いされて補導されそうになるぐらいには童顔だからな、お前」
「
そう言って、シンガニが微笑む。
「コードネーム、シンガニ。スナイパーだ。数年前からボスの命令で日本から離れていたが、ようやく戻って来れた。日本を離れる前はキャンティ、コルンと組んでいたが……今後はどうなるかな。まだボスから指令が届いていないからなぁ……あとは、それなりに古株だ」
「……それなり……?」
「いやいや兄さん。組織の構成員になってそろそろ20年経つあんたが何言ってんのさ」
「ほら、ピスコさんと比べたら俺なんてまだまだ青二才だから」
「そんなもん、ここにいる奴らは全員同じだろ……」
シンガニの事を知っている面子は揃って呆れていた。
そんな中、シンガニの事を知らなかった3人のNOCが驚愕する。……20年。それはつまり、シンガニが組織の一員となったのは10代の頃、という事になる。
(……それ程前から組織に……一体、どんなきっかけがあってそうなったんだ?)
ライがそう思っていると、ジンがソファーから立ち上がった。……何故か、シンガニの腕を掴んでいる。
「……顔合わせは済んだ。もういいだろう。行くぞシンガニ」
「は?あ、おい、引っ張るなよ!」
そのまま引きずられ、シンガニはジンと共に部屋の入り口へ。
「ちょっと待ちな、ジン!シンガニ兄さんを独り占めする気かい!?」
「おい、てめぇ!勝手にそいつを連れて行こうとするんじゃねぇよ!!」
「そうよ、ジン。私だって彼と話したい事がたくさんあるんだけど?」
「そんな事は知らん。どうでもいい」
「はぁ!?」
他の幹部達が文句を言う中、それに対して聞き耳を持たなかったジンは、ふと、振り返る。
――次の瞬間。とてつもない威圧感が、ジンから放たれた。……殺気だ。それは主に、ライ達3人のNOCに向けられていた。
「……今のうちに警告してやろう。もしもシンガニに……俺の兄貴分に手を出したら問答無用で殺すぜ?それも、ただ殺すんじゃない。ありとあらゆる拷問で精神的にも肉体的にも――殺してやる」
……まるで、呪詛のように呟かれたその言葉は、その場にいた者達の背筋を凍らせた。強い殺気に誰もが息苦しさを感じていたその時……
「――ジン。やめろ」
凛とした声で、シンガニがジンにそう声を掛ける。すると、ジンはすぐに殺気を収めた。
「……やれやれだ。……すまなかったな、お前達。こいつ本当に短気な奴でさ……」
「い、いえ……」
「だ……大丈夫、です」
「…………別に」
「ん、そうか。本当に悪いな」
それからすぐに、シンガニはジンに声を掛ける。
「ほら、ジン。どこに行くんだ?しょうがねぇから付き合ってやるよ」
「飲みに行く」
「いつものバーか?」
「いや。あそこは潰れた」
「え?……うわー、残念だなぁ……」
「代わりに、もっと良い場所を見つけた」
「おぉ。お前がそう言うなら信用できるな。そこに行くのか?」
「今日は定休日だ」
「はい?じゃあどうすんだよ」
「俺の家か、あんたの家か」
「俺の家、長らく空けてたから埃だらけだぞ。今度手を貸してくれ。掃除したい」
「それは構わないが……それよりもこの際、俺の家に住めばいい」
「だからそれは遠慮するって前から…」
「じゃあせめて今日は泊まれ」
「え、いやでも…」
「あんたのために保存してある年代物のワインがあるが?」
「お世話になります」
「よし」
そんな会話をしながら、2人は部屋を後にした。
「…………何ですか、あれは。本当にジンなんですよね……?」
「その……はずだけど……」
「……変わり過ぎて気持ち悪い」
「初めてあなたに同意しますよ、ライ」
「俺もそう思ったわ」
・忠犬の飼い主改め、黒の組織の兄貴分
コードネームはシンガニ(蒸留酒)。20年間組織に所属しているベテランで、役割はスナイパー。または、狂犬達(ジン、キャンティ、コルン)のストッパー。持ち前の人たらしスキルによって、弟分と妹分を量産している。
最近の悩みは、1番最初に弟分になったジンが過保護である事。
・兄貴分を独り占めしたい過保護な弟分
人たらしな兄貴分にコロッと堕ちた弟分。チョロ……ゲフン、ゲフン。
1番付き合いが長いせいか、他の弟分や妹分よりもオリ主に心酔しており、ジンの中ではあの方に並んで優先すべき相手であると認識されている。
兄貴分に手を出す奴は抹殺する所存。