忠犬と飼い主~IF~もしもオリ主とルパン三世が過去に出会っていたら? 作:herz
本作品を読む前に、1度読んで欲しい注意書きです!
・この作品は二次創作小説です。あらゆる妄想を詰め込んでいます。ご都合主義、捏造過多です。
・キャラ崩壊あり。
・オリ主が登場します。
・作者は名探偵コナンの原作を読んでいません。アニメも見ていません。
(映画を少し見た程度。あとはpixiv内のコナンの小説から得た情報のみです。)
・ルパン三世とのクロスオーバーですが、作者はルパン三世については名探偵コナン以上に知りません。
・ルパン三世VS名探偵コナンTHEMOVIEはFBIと公安の合同捜査本部が設置される前に起きている設定。
・時系列は組織壊滅作戦後。まだFBIがアメリカに帰っていない時期。
・基本的にオリ主視点。たまに別のキャラの視点。
・オリジナルのキャラが数人出てきます。オリジナル設定満載。
・登場人物の口調がおかしいかもしれません。
・「」の中は日本語、『』の中は英語を話しています。
・忠犬と飼い主~本編~から派生したIF設定の話です。
・作者に文才はありません!
以上の注意書きを読み、それでも構わない!という方は、どうぞ!
楽しんで読んでいただければ幸いです(*´∀`)
・少しだけ残酷な描写。(死体の表現)
・オリ主視点。最後にルパン三世視点。
――俺が、まだ10代だった頃。ある男と出会った。
それは、家族と共にアメリカに来て4、5年が経過した、ある日のこと。
俺はその日の夜中、バイト先から家に帰るために近道を通っていた。その近道はお世辞にも治安が良いとは言えない場所で、本当なら俺もそこは通りたくなかったんだが、その日はどうしても急いで家に帰りたくて、その道を選んだ。
そしてようやく出口が近づいてきたところで、厄介事に巻き込まれた。……いや、自分から首を突っ込んだ、と言うべきか。
曲がり角を曲がった瞬間、目の前に飛び込んできたのは……見るからに怪しい男が、赤いジャケットを着た男に拳銃を向けている、という状況だった。赤いジャケットを着た男の方は地面に片膝をついており、息が荒い。万全の状態にはとても見えない。
そして、怪しい男が引き金を引こうとしているのを確認した時。考えるよりも先に体が動いていた。
――俺は、赤いジャケットを着た男の目の前に、体を投げ出した。
「――っ、ぐぅ……!!」
……運が良かったのか、銃弾が貫通したのは脇腹の端の方だった。これなら、傷はそこまで深くない。かなり痛いけどまだ、動ける。怪しい男も、赤いジャケットの男も、事態をうまく把握できていない。今のうちだ!
俺は痛みに耐えながらも怪しい男に肉薄し、男が持っていた拳銃を叩き落とした。それから間髪入れずに、その腹に拳を叩き込んだ。男が後退りする。
(だが、まだ決定打が足りない!)
そう考えた俺が、もう一撃入れようとした……その時、
「――伏せろ!!」
日本語でその言葉が聞こえた瞬間、俺は咄嗟にそれに従って素早く地面に伏せていた。……銃声。そして、何かが倒れた音。
……体を起こして前を見た俺は、息を呑んだ。
「――っ……!!」
そこにあったのは――怪しい男の、死体だった。
男は眉間を撃たれており、目をカッと開かせて、息絶えていた。
「――おい!大丈夫か?」
声が聞こえた方へ振り向くと、赤いジャケットを着た男が、切羽詰まった様子で俺の顔を覗き込んでいた。
歳は、20代半ばといったところか。長身で細身。髪色、目の色は共に黒。顔立ちは猿顔で、愛嬌がある。その見た目からして、恐らく日本の血が入っている外国人か?さっきから日本語で話し掛けてくるしな……
「……あぁ、大丈夫ですよ。脇腹撃たれましたけど、多分そこまで傷は深くないはず…」
「っバカ野郎!そんなに血を流しながらガキが何言ってんだ!……とりあえず仰向けになれ!すぐに止血する!」
「血?……うわ、確かに酷いな。痛いし」
「他人事になってる場合か!?」
……それからその男は、文句を言いながらも素早く止血をしてくれた。かなり手慣れている。……あれほど正確な射撃能力があるのだし、やはり、裏社会で生きている人間なのだろうか?
「……これで良し、と。……ったく、ガキが無茶をするんじゃねぇよ……顔は青ざめてるわ、手は震えてるわ……相当怖かったんだろ」
そう言われて、初めて自分の血の気が引いている事と、手が震えている事に気が付いた。……今さら怖くなってきた。
必死だったとはいえ、拳銃を持っている人間に対して丸腰で立ち向かった。あまりにも危険な行為だ。……それに、
「多分――死体を見たのが、初めてだったのもありますね、これは」
「――――」
そう。俺は今回、初めて死体を見たのだ。間違いなく、これも原因の1つだろう。
「…………ちょっと待ってろ。今、救急車を呼ぶからな。……おっと、そうだ。きっと驚くだろうが、大声は出すなよ?」
「?……分かりました」
この状態じゃ、確かに動けないからな。大人しくしていよう。……家族はみんな大騒ぎになるだろうなぁ……
しかしそれはそれとして、驚くとは何だ?
『――あ、もしもし!?今、○○通りで、お、男の人が死んでて、近くに人も倒れていて…っとにかく大変なのよ!警察と救急車を呼んで!早く!!』
「っ!?」
突然、男が女の声を出した事に驚き、声が出そうになったが、なんとか抑えた。その様子を見て、男はニヤリと悪戯っぽく笑った。
……電話を終えた男は、そのままの表情で話し出す。
「んふふふ……驚いただろぉ?」
「そりゃ……驚きますよ……!」
男の口から全く別の……それも女の甲高い声が出てくるなんて、あり得ない!一体どうやって……?
「っていうか、何でそんな声で救急車を?」
「俺がここにいたって言う痕跡を、出来る限り消しておきたいからさ。……さて。救急車が来る前に、お前さんに聞きたい事がある。――何で、俺を助けたんだ?」
「…………」
「一歩間違えば、お前の方が死んでたかもしれねぇ。そんな危険があったにも関わらず、俺を庇った……何故だ?」
「…………気がついたら、体が勝手に動いていたんですよ。助けなきゃって……それしか考えてなかった。そして多分、そんな行動をした理由は――俺が目指しているのが、警官だから……かな?」
詳しく言えば警官っていうか、FBIを目指してるんだけどな。
「……お前、お巡りさんになりたいのか。そっかぁ……じゃあ――俺と真逆だな」
「……何?」
「――俺の名はルパン三世。泥棒さ」
「っ!?」
その名を聞いて驚愕するのと同時に、顔面にスプレーで何らかの液体を掛けられる。……そして急に睡魔に襲われ、意識が途絶えた。
―――
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―――――――――
「……俺様特性の催眠スプレー。顔面に掛かれば最後、数秒でおやすみなさーい、だぜ。……って、もう聞こえてないか」
ガキが眠った事を確認した俺は、その体を壁に寄り掛からせてから、その場を後にした。……その道中で、今回の一件について考える。
(……これは、俺の失態だ。あの程度の男に追い詰められて、ガキに庇われて――仕舞いには死体なんてもんをそのガキに見せちまった。それも、ガキにとってはこれが初めてだった!)
確かに、あの場では奴を殺す事が最善だった。……だが元を辿れば、あの状況になった原因は俺にある。
最近は何もかもがうまくいき過ぎていた。だから調子に乗っていろいろと準備を怠った。俺なら大丈夫だろうと、そう思って。……結果は、このざまだ。
「……庇ってもらった借りは、さっきの怪我の手当てと救急車を呼んだ事で返したが――俺の緩んでいた気を引き締めてくれた借りは、この程度じゃ返し切れねぇよな……」
……やっぱり、あのガキにちゃんと名前を聞いておくんだった……
「見舞いに行けない代わりに花を贈りたかったが……それさえ贈れやしねぇ……」
かといって、恩人であるガキの……一般人の個人情報を勝手に調べるわけにもいかない。
……仕方ない。もしもまた会う機会があれば、その時にこの借りを返すとしよう。その頃には俺もきっと、今以上に成長しているはずだ。そうなれば、今返すよりもデカイものを返せるだろう。
……もしかしたら、その時にはあのガキも警官になってるかもなぁ……
「そしたら、俺を逮捕しようとして来たり?……ニヒヒッ、それはそれで面白いじゃねぇか……!」
そうと決まれば、その日が来るのを気長に待つとするかねぇ……