ほのぼの少女前線 作:雲母の海岸に佇む圧倒的敗北者の極み
午前の分の務めを終え、すっかり氷が解けてしまいだいぶぬるくなった水を飲む。季節は夏、クーラなぞ付ける余裕などない我が基地では絶えず汗が溢れ、こまめに水分を補給せねばあっという間に脱水症やらなにやらになりかけるのだ。
失礼、自己紹介が遅れた。俺の名はジョン・ドゥ、
そういえば時々、好奇心からか無意識のうちに何かを目で追ってしまうことは無いだろうか。
例えばホットパンツから伸びる白い足。
例えば半袖の袖の奥にちらりと見える脇。
例えばふわりと舞い上がるスカートの中の隠された白き
まるで鉄の破片が磁石に引き寄せられるように目を向けてしまうのだ。
今だってそう。執務室のソファーで眠る一人の少女。その無防備な太ももに目が釘付けなのだ。てこでも動かないとはこういうことを言うのかもしれないな。
それにしてもよくもまあこんな蒸し暑い部屋で眠れるものだ。いやでもたまにあるよな、暑い日にウトウトすること。ウトウトどころか熟睡しているけど
そんな考えを微塵も顔に出さず、じっと少女……G11の太ももに目を向ける。しかし正直なところ、G11 を恋愛対象だとか性的な対象としてみている訳では無い。庇護欲とでも言えばいいのだろうか、それとも母性? いや男だけど。
ただまぁそろそろ起こすべきだろう。すぐに俺の心のママがやってくるはずだ。ほら扉の向こうから気持ち苛立たしげな足音が聞こえてきた。
「ジョン、そろそろお昼の時間よ。……ほら、あなたも起きなさい」
「やあママ。今日もご苦労さま」
「こんなでかい子供産んだ覚えはないわ」
やってきたのはHK416。ソファーで眠るG11を揺すっている。いるのだが。
「……なぁ、毎回言ってるんだが、スカートがいささか短かすぎるんじゃないか? そうやってこっちにケツを向けられるとパンツが見えそうで見えなくてやきもきしてしまう」
そう。彼女は俺に背を向け、なおかつソファーに眠るG11を起こそうとしているため、前かがみになっているのだ。ただでさえ短いスカートのに、そんな体勢でいられるとパンツが見えてしまいそうだ。白か
「君はいつも白だな。たまには別の色をはいたらどうだい? 例えばそうだな……私はサテン生地の藍色が好みなんだが」
「お願いだから外でそんなこと喋らないでちょうだい。一発でセクハラよ」
「安心してくれ、外面だけはいいんだ」
「はぁ……」
溜息ばかりついていると不幸になるぞ。しかし起きる気配が微塵も感じられないな11は。これだけ近くで話し込んでるのに身動ぎ一つしないとは。なるほど……それがお前の睡眠道か……。
それから五分ほどかけてようやく目が覚めたようだ。目を擦りながら大きな欠伸をひとつ。
「おはよぉ……指揮官、416」
「おそよう、11」
「まったく、食べる時間が減っちゃったじゃない」
「指揮官……連れてって」
「いいぞ」
幼児が抱っこしてくれとするように両手を広げる11。そんな彼女の両足を抱えると、腹を肩に乗せる。いわゆるお米様抱っこと呼ばれるやつだ。背中で「あー」と両手をぶらぶらとさせる11。ドアを開けて廊下に出る。相変わらず暑いが開けられた窓から風が吹き込んでくるのが涼しい。執務室は防犯上からかなんなのか締切の防弾ガラスの窓しかないので換気ひとつするにしてもなかなか大変だった。
こうして416が部屋にやってきて10分ちょっと。我々はようやく昼食に繰り出すのだった。
ジョン・ドゥ
指揮官。口を開けば下ネタしか出てこない。名前からして胡散臭い彼、なにか裏がありそうだが……?
G11
かわいい。正月にいつか来た時のためにと衣装パックを買うも今だ音沙汰無し。キレそう(キレてる)。わりと指揮官Love
HK416
ママ。最初の頃は下ネタばかりのジョンにキレ散らかしてた。いつの間にか名前で呼び合う仲になったようだが……。かなり指揮官Love
作者
圧倒的敗北者。わーちゃん引きたいのにKAR2連続で出てキレ散らかしてた。わーちゃんかわいい