BanG Dream!〜私が送る音楽ライフはいろいろ楽しすぎる!!〜 作:レイ1020
兄妹対決は美久の勝利で終わった。だが喜んでいられたのは束の間だった。今度は友希那の過去の問題が浮き彫りになった。そんな友希那の壮絶な過去をリサから聞かされた美久達は、友希那のために出来ることを探そうと決意するのだった。
父「そうか...助けてほしいね...」
リサ姉から助けを求められた後、少し考えさせてと話を保留にして家に戻ってきた。それで、ちょうど家に帰ってきていたお父さんに相談してみることにした。
美久「うん。何か私たちに出来ること無いかなって思ったんだけど何にも思いつかなくてさ、だからお父さんなら何かいい方法知ってるんじゃ無いかって思ったの」
父「ん〜そうだなぁ...」
お父さんは少し考え込んだ。そして何か思い立ったのか、ゆっくりとこちらに視線を向けてきた。そしてこう言った。
父「友希那ちゃんは今バンドの仲間を探してるって言ってたな?」
蓮「ああ、FUTURE WORLD FESに出るために自分と方向性が同じメンバーを集めるって言ってたな」
なんか嫌な予感がする...。
父「だったら、そのバンドメンバーを集める手助けをしてやればいいんじゃないか?」
ああ、そっちね。てっきりゆき姉のバンドに入ってやれ的なこと言われるかと思った。
美樹「でもそれとゆき姉を助けるのと何の関係が?」
父「いいか?今友希那ちゃんがそうなったってのはただ過去のことだけが原因って訳じゃ無いって思う」
美久「どう言うこと?」
さらに追求してみることにした。
父「恐らく、その苦しみを一緒に共有できる仲間を作らなかったってのがいちばんの原因だ」
蓮「仲間?」
父「そうだ。人ってのは1人1人はちっぽけな力しかなくて脆いもんだ。1人でいろんなもん抱えこんじまうと一気にそいつは壊れちまう。だったら2人ならどうだ?その抱えこんじまったもんを半分にする事ができる。そいつの負担が減る。それでも足りなけりゃ3人、まだ足りなけりゃ4人、そう言って仲間を増やしていく。そうする事で負担を軽減させていくんだ。つまり何が言いたいかって言うとだ。1人で抱え込まないで仲間を頼れって事だよ。だから俺はバンドのメンバー集め、手助けしてやれって言ったんだよ」
何となく言ってることは理解できた...と思う。
父「ってなわけで俺が言えるのはここまでだな。後はお前たちが自分達で決めろ」
そう言ってお父さんは自分の部屋に行っちゃった。自分たちで決めろ...か。そんなの決まってるじゃん!
美久「手伝ってあげよ?バンドメンバー集め!」
蓮「そうだな。幼馴染のためだし、こっちも一肌脱ぐか」
美樹「まずは虱潰しに探してみよう!」
こうして、ゆき姉のバンドメンバー集めをスタートさせる私達だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
美久「また不発か〜。これで何回目だろ?」
花女の屋上でひとり、そんなことを呟く私。あれから2日、何人かのギターをやってる子を誘ってみたけど、既にバンドを組んでたり、バンドを組む相手がゆき姉だと知ると一瞬で断るかの2択で撃沈していた。さっき、お兄ちゃんと美樹にも確認したけどあっちも収穫なしだったみたい。
美久「はあ〜〜、なんかぱっとしないな〜。こんな時はギターでも弾いて気分転換しよっと!」
気分転換というかほとんど腹いせみたいな感じでギターを弾いてた。いつも屋上で弾いてるギターの音量を遥かに通り越して。でも私は気づかなかったんだよね。なんかだんだん楽しくなってきちゃってて。
そんな大音量の演奏をしばらく続けてたら突然屋上の扉が開いた。
?「誰ですか!?迷惑な音を出している人は!?」
入ってきたのはライトグリーンの髪を背中まで伸ばした女の人だった。あの振る舞いから見て先輩だな。その人はこちらに気づくとツカツカとこちらに近づいてきた。そして私の目の前まで来て止まった。
?「貴方ですか?屋上で大きな音を出してたという生徒は?」
美久「へ?大きな音?」
?「ええ、先ほど一部の生徒から苦情が来たんですよ。屋上からうるさい音が聞こえていると。だからこうしてきてみたところ貴方がいたというわけです」
全然気づかなかったな...。とりあえずここは謝っておこう。
美久「えっと...すいません?」
?「くれぐれも今後はこのような事がないようにしてください。風紀が乱れることはよろしくありませんから。いいですね?」
美久「は、はい」
その先輩は、私に注意した後、屋上から出て行った。なんていうか少し怖そうな人だったな。
そのまま、残ってギターを弾くのは何というかまずい気がしたから今日はそのまま教室に戻ることにした。
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放課後、帰ろうとした時、スマホがなってるのを耳にしたため、画面を確認してみた。画面にはリサ姉の名前が出ていた。実はこの前会った時にリサ姉と電話番号とアドレスを交換しておいたんだ。でも電話をくれたのは今回が初めてだな?
美久「もしもし?」
リサ『あ、美久?今日って何か予定ある?』
美久「今日?ううん、特にないよ?」
リサ『今日さ、友希那がライブするんだ。よければ一緒に見に行かない?』
美久「ゆき姉が!?行く!」
リサ『じゃあこの前の公園の前で待ち合わせって事で』
美久「りょうかーい!」
ゆき姉のバンドメンバーを集めようとしてるけど、肝心のゆき姉の歌って聞いた事ないんだよね。いい機会だからどこまですごいのか聞きに行ってみよう!
私はウキウキしながら家に向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
リサ「ここだよ」
美久「ライブハウス【CIRCLE】か、ライブハウスなんていつ以来だろ?」
予定通り、リサ姉と合流した私はゆき姉がライブするライブハウス【CIRCLE】に来ていた。お兄ちゃんと美樹は用事があったため来れなかった。
リサ「今回は友希那の他にもいろんなバンドがライブするんだって。もしかしたらその中に良さそうな人がいたらスカウトしようって友希那言ってたけど...大丈夫かな?」
美久「その行動力はすごいね」
本当に音楽のためなら妥協しないんだな〜。本当にその情熱には感服するよ。
リサ「せっかくだし、他のバンドの演奏も見ていこうよ。来る機会あんまりないかもしれないし」
美久「うん!そうしよ!」
リサ「よし、じゃあ中に...あれ?あそこにいるのって?」
中に入ろうと入り口に向かってた時、なんか入り口の前で2人の女の子が揉めてる?いや、よく見ると、1人の紫色の髪をツインテールにした女の子がもう1人の黒髪ロングの髪をした大人しそうな女の子の手を掴んで中に入れようとしてる。何してるんだ?
美久「ねえリサ姉?あれ何なの?」
リサ「ごめん、ちょっと行ってくる。多分知り合いだから」
そう言って私から離れてその2人の所に向かったリサ姉。気になったから私も向かうことにした。
リサ「あこ〜?ここで何してんの?」
あこ「あれ?リサ姉!何でここにいるの?偶然だね〜!」
あこ、とリサ姉が呼んだ紫色の髪を持った女の子はリサ姉の知り合いだったらしい。
リサ「あたしは美久と一緒に友希那の歌を聞きに来たんだ〜」
あこ「美久?」
美久「それは私のことだよ」
あこ「わああっ!!?」
別に驚かせるつもりはなかったのにな。なんか悪いことしちゃったかな?
リサ「そんなに驚かなくていいのに。紹介するね、この子は池田美久。小さい頃、よく一緒に遊んでた仲だよ。まあいわゆる幼馴染ってやつ」
あこ「そ、そうなんだ。あ、さっきは驚いてすいませんでした!」
ペコっと頭を下げてきたあこちゃん。なんか可愛いな。
美久「いいって、そんなこと。それより名前教えて!」
あこ「はい!我の名は...この世界を統べる全ての堕天使の長、聖堕天使あこ姫なり!今宵は其方を禍へと誘おうぞ!」
うん、この子中二病だね。普通に断定できた。
?「あ...あこちゃん、そ、それじゃ... わからないと...思うよ?」
あこ「あ、ごめんなさい。いつもの癖でつい...」
美久「いや、面白かったからいいよ!」
本心でそう言ってる。何度見ても飽きなそう。というかもう一人の子、やっと喋ってくれた。
あこ「改めて、宇田川あこって言います。羽女の中等部3年生です。よろしくお願いします。池田さん!ほら、りんりんも挨拶しよ!」
りんりん?「む、無理だよ...私...人と話すのは...」
あこ「そんなこと言ってたらいつまで経っても変われないよ?りんりん!ほら、勇気出して!」
どうやらこのりんりんって子は人と話す事が苦手らしい。
りんりん?「え...えっ... と、し...白金...燐子...と言います。よ、よろしく...お願い...します」
美久「よろしく!燐子!」
私は手を差し出した。こういう子は握手する事で緊張が和らぐって聞いた事があるからやってみよ!でも手を取ってくれなかったら意味ないんだけどね。
燐子「え...えっと、よ...よろしく、お願い...しますね、池田さん」
でもそれは杞憂に終わった。燐子は一瞬戸惑ってたけど、最後は薄く笑顔を浮かべながら握手してくれた。何だか嬉しいな。
リサ「さて、自己紹介も済んだ事だし、さっさと中に入ろっか!早くしないと終わっちゃうから!」
リサ姉の号令のもと、私達は中に入った。いよいよ、ゆき姉の歌が聞けるんだ!楽しみ!
胸を躍らせながら私はCIRCLEの中に入った...。
はい、少し長めに書かせてもらいました。この回だけで一気にRoseliaのメンバーを出しました。いちいち喋り方を変えなくてはならないため疲れました。
次回はいよいよバンドメンバーが入ります!
お楽しみに!
池田兄妹にはバンドを組んでもらいたい?
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組んで欲しい!
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組まないで!
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どちらでもない!