BanG Dream!〜私が送る音楽ライフはいろいろ楽しすぎる!!〜   作:レイ1020

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前回のあらすじ

パスパレの演奏を聴いた美久はそれぞれに意見や改善点を指摘していった。美久は年下の自分に言われるのは不愉快では無いかと思っていたが、パスパレは受け入れてくれた。それが嬉しかった美久は、今後もパスパレの力になると改めて誓ったのであった。


千聖さんの考えは分からなすぎる...

 

 

 

美久「今日も来ないか〜...」

 

 

レッスンスタジオの中でみんなの練習を見ていた際、私は今、ある1つの問題のことを考えていた。それは...

 

 

彩「しょうがないと思うよ?千聖ちゃん、この他にもたくさん仕事入ってるみたいだから」

 

 

美久「それはそうですけど...」

 

 

1つの問題、それは千聖さんの練習の欠席率の高さだ。千聖さんが有名な女優なのは知ってた。だからそれなりに忙しいことも。でも、だからと言って私たちに何も言わないで練習をほっぽり出すと言うのはどうなんだ?それもここ最近毎日だ。これ以上休まれるとバンド全体の練習ができない。今後のパスパレにも支障が出る。さすがにこれは看過できない。

 

そう思った私は、千聖さんに連絡を入れることにした。だがやっぱり、何回コールしても電話には出なかった。

 

 

美久「妙だな...」

 

 

イヴ「どうかしましたか?ミクさん?」

 

 

私が呟いた一言が、イヴには聞こえてたらしく、声をかけられた。

 

 

美久「いや...なんと言うかここ最近の千聖さんの行動に少し違和感がね...]

 

 

麻耶「違和感?ですか?」

 

 

美久「はい、もし千聖さんがパスパレのことを思ってるのであれば、まずはパスパレのことを優先的に考えてるはずです。それはメンバーとしては当然のことですよね?」

 

 

彩さんに問いかけてみた。

 

 

彩「う、うん。そうだね...」

 

 

美久「ですが、ここ最近の千聖さんがしていることはとてもメンバーとは呼べるものでは無いですし、パスパレのことを考えてるようには見えません」

 

 

そう、これがここ最近の千聖さんの行動を見て思って来たことだ。千聖さんはどうも、他のことばかりを優先している気がする。それがずっと頭を離れなかった。すると、私の今の発言を聞いた彩さんが反論してきた。

 

 

彩「ま、待って美久ちゃん!確かに最近は千聖ちゃん、練習に来てないけどそれでもパスパレのこと何も思ってないわけないよ!」

 

 

美久「じゃあ聞きますけど、私が初めて練習を見た初日を除いて千聖さんはここまでで4日間連続で練習を休んでます。さすがに女優さんと言えど、まだ学生である千聖さんにそんな無理をさせるほど事務所の人も馬鹿ではないと思いますけど?むしろこう考えたくなりませんか?パスパレの練習に出るよりも少しでも演技の練習をしたい、休みたい。そう考えてるようにしか私は思えなくなってるんですよ」

 

 

彩、イヴ、麻耶「「「......」」」

 

少し強めの口調で言ったせいか3人ともだまっちゃったね。でもそれだけ私も千聖さんに対して思うところがあるってことだってわかってほしい。

 

 

日菜「ん〜、でも確かに美久ちゃんの言ってることは正しいかもしれないよ?」

 

 

彩「ひ、日菜ちゃん...?」

 

 

日菜「この前さ、事務所の中で千聖ちゃんにあったんだけどさ〜、その時になんかあたし千聖ちゃんの様子見て思ったとこあったんだ〜」

 

 

美久「それはどんなことですか?」

 

 

大事なことだから追求した。

 

 

日菜「あくまであたしが思ったことだけど、千聖ちゃんってパスパレの別の選択肢を探してるんじゃないかって思ったんだよね〜。気のせいだと思うけど」

 

 

日菜以外の4人「「「「......」」」」

 

 

みんな何も言えずに黙った。私も一緒だ。日菜さんの直感ってよく当たるから、いい加減にいったようにはどうしても思えなかった。だからこそ、事態は深刻になりつつあるんだ。

 

 

イヴ「ワタシはそうは思いません!チサトさんは誰よりもパスパレのことを愛してると思っています!ですから、きっと戻ってきてくれます!それまでワタシたちは信じて待ちませんか?」

 

 

イヴが突然そう言ってきた。まあ、そうだね...今ここにいない人のこと考えてても時間の無駄だよね...。私はそう割り切り、みんなに言った。

 

 

美久「そうですね。ここはイヴの言うとおり、千聖さんがくるまで待ちましょう。そして来たときにはみんなで話を聞きましょう。それでいいですか?」

 

 

彩「う、うん!わかった!」

 

 

日菜「異議なーし!」

 

 

イヴ「了解です!」

 

 

麻耶「わかりました!」

 

 

美久「それじゃ、練習の続きを始めましょう!」

 

 

考えを一つにまとめ、私達はその後の練習に精を出した。みんなだんだん上手くなってきてるな〜。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

千聖「みんな、お疲れ様」

 

 

彩「あ...千聖ちゃん...」

 

 

2日後、ようやく千聖さんが練習に来た。6日ぶりくらいかな?彩さんが何か言いたげにしてたけど、やめたみたい。そこまでする度胸がなかったんだね...。なら、私から言おう。そう決め、私は千聖さんの前に立った。

 

 

美久「千聖さん、お久しぶりです。女優の仕事が忙しいんですって?」

 

 

千聖「美久ちゃん...ええ、最近はいろいろな仕事が重なってこちらには顔を出せなかったのよ、ごめんなさいね?」

 

 

謝ってきたがどうも上っ面で謝ってるようにしか見えなかった。だから私はさらに千聖さんを追求した。

 

 

美久「ちなみにこれまではどちらに仕事に行ってたんですか?」

 

 

千聖「......それはあなたに喋る必要があるのかしら?私のマネージャーでもないのーーー」

 

 

美久「いいから答えてください。どちらで仕事をしていたのですか?簡単にで構いません。教えてください」

 

 

千聖さんの言葉を遮って私はさっきより少し強めに言った。こうでも言わないと言わなそうだったからだ。その様子を見て千聖さんは諦めた様子で話した。

 

 

千聖「ここ3日間はドラマの打ち合わせに行ってたわ。もうすぐ撮影が始まるから...」

 

 

これを聞いた途端、私は今まで思ってたことに確信が持てた。なぜならーーー

 

 

美久「へ〜、ドラマの打ち合わせ、ですか〜?」

 

 

千聖「何か問題あるかしら?」

 

 

美久「篠田さんに聞いたところ、それなら4日前には終わってるとのことでしたよ?その後の予定は特になかったと」

 

 

千聖「な...!?」

 

 

図星みたいだね。信じたくはなかったけど、やっぱりそう言うことだったのか...。確信を持ってしまって少し悲しくなってしまったが、私は千聖さんに言った。

 

 

美久「...なんで嘘ついたんですか?話してください」

 

 

千聖「......」

 

 

私の問いかけにも応じないで、しばらく千聖さんは黙っていた。そして意を結したのか、ゆっくりと口を開いた。

 

 

千聖「私は...確実な道を歩いていきたいのよ...」

 

 

 

 

 

 




はい、今回は終了でーす!今回は終始美久が怒り口調で話していましたが、こう言った美久もたまには出るって言うのをわかってもらいたいです。


次回は千聖の悩みについて書きます。


お楽しみに!

池田兄妹にはバンドを組んでもらいたい?

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