BanG Dream!〜私が送る音楽ライフはいろいろ楽しすぎる!!〜   作:レイ1020

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前回のあらすじ

自分が芸能人であることを明かした美久。Afterglowの5人の反応はやはり驚いた様子で、そこから美久は5人に質問攻めにあった。その代わりとして美久もAfterglowのことを教えてもらうのだった。


蘭の音が違和感すぎる!?

 

 

 

美久「で?私は何でここに呼ばれてるの?」

 

 

私は昨日の5人組【Afterglow】に聞いた。何で今私はCIRCLEに来ているのかをだ。来たと言っても呼ばれただけなんだけどね。

 

 

ひまり「だって昨日、今日は予定ないって言ってたでしょ?それならって、あの後みんなで話し合って美久に練習見てもらおうってことにしたの。美久ってパスパレとか他の子にも楽器教えてるんでしょ?そんな美久に練習見てもらったら私たち、もっと演奏が上手くなるかもって思ったからさ!」

 

 

美久「だからって、いきなり『CIRCLEに来て』はないでしょ!?それ以外何も言われなかったから特に何も準備してこなかったし!」

 

 

連絡を受けたのは今朝。今日も特に予定はなかったから、何をしようと考えてた時にスマホが鳴った。無論ひまりからだ。それでさっき言ったように用件だけを話して、きられた。

 

 

蘭「なんかごめん?迷惑だった?」

 

 

美久「いや...別に迷惑ではないけど、できればもう少し電話で説明して欲しかったな〜ってくらい」

 

 

そう言ってチラッとひまりに視線を向けた。視線に気づいたひまりは『ごめんなさーい』と謝ってきた。っとまあこの際気にしてないけど。そんなことパスパレではしょっちゅうあったからね(主に日菜さんが原因だけど...)。

 

 

美久「まあとりあえず、練習を見るのはオーケーだからスタジオ入らない?時間なくなっちゃうよ?」

 

 

私はそう促し、5人はスタジオに入って行った。私も後に続いた。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

美久「へ〜...なるほどね〜」

 

 

Afterglowの練習を見学?させてもらいながら、いつものように私は頭の中でこのバンドの演奏レベルを測っていた。測ったところ昨日思った通り、結構良い演奏技術を持ってる。ただ1つだけ気になることがある。それは、さっきから蘭のギターの音がどこか迷いがあるような音に聞こえてくることだ。前に、気持ちは音に現れるって言ったけど今回はまさにその通り。どこか集中しきれてないというか、別のことを考えてるような音に聞こえてくる。何かあったのかな?そう思っていると、練習が休憩に入り、みんな水分をとったり汗を拭いたりしていた。私はみんなのところに行き、話を聞くことにした。

 

 

美久「お疲れ〜、すっごい良い演奏してるね。聴いていても気持ちよかったよ!」

 

 

巴「はは、そっか?ならよかったよ。せっかく来てもらってるのに変な演奏なんてできないからな」

 

 

美久「ただ...」

 

 

モカ「?ただ〜?」

 

 

私がさっきまでとは違って少し神妙な顔をしたため、みんな少し不思議そうな顔をした。とりあえずそのまま続けることにした。

 

 

美久「蘭の音がなんか変に聞こえた。なんていうか...集中しきれてないっていうか、入り込めてないっていうか、そんな音が私には聞こえてきたかな?」

 

 

蘭の方に視線を移しながら話した。当の蘭は、何か思い当たる節があるのか、少し俯きながら黙ってしまっていた。

 

 

つぐみ「美久ちゃん、本当にそんな風に聞こえたの?私たちにはそんなふうには聞こえなかったけど?」

 

 

美久「私にはわかるんだ〜。多分いろんなミュージシャンとか音を聴いてきたからかもしれないけどね。音っていうのはね?その人の気持ち次第で変わっちゃうんだ〜。簡単な話、気持ちはダイレクトに音で現れるってこと。演奏者が明るく演奏してたらその明るさが音に乗って現れるし、逆に演奏者が暗い気持ちで演奏すると、その暗い気持ちが音になって出ちゃうんだ。だからこれだけは覚えておいて?これは今後にも絶対に役立つことだと思うから!」

 

 

一呼吸置いてから私は言った。

 

 

美久「悩んでるなら仲間を頼れ!1人で抱え込むんじゃなくてみんなで一緒に抱えこめ!そうすれば悩みなんてすぐに消えて明るい演奏に戻れるよ!」

 

 

5人「「「「「......」」」」」

 

 

私の出したアドバイスにみんなは何て言ったら良いのかわからないみたいで、黙りこくってしまっていた。でも、すぐに口を開いた子がいた。

 

 

蘭「ありがとね美久。そうだね...確かにあたし、どこか集中できてなかったかも。みんなごめんね?こっからちゃんとギア入れるから!」

 

 

巴「いや...アタシ達も悪かったよ...。蘭の様子がおかしいことに気づけなかったなんて。...何か悩みがあるなら遠慮せずに言えよ?」

 

 

蘭「わかってる。美久...さっきのアドバイス、忘れないからね」

 

 

少し吹っ切れたような顔で言ってきた。まあとりあえず一旦は大丈夫かな?

 

 

美久「当たり前!忘れたら、承知しないからね!」

 

 

蘭「はいはい。じゃあみんな?練習始めよっか!」

 

 

ひまり「ちょっと〜?それって私の役目なんですけど〜!」

 

 

そんな感じで、その後の練習は何事もなく終えることができた。終わった後は、途中までみんなと一緒に雑談をしながら帰った。話して思ったんだけど、本当にみんなって仲良いんだよね〜。幼稚園ぐらいからの付き合いだって言ってたからかれこれ10年以上の付き合いってことになる。それだけ長く一緒にいれば仲だっていいよね。なんか友情ってものを感じるもん。それが今、Afterglowに抱いた感想だった。だが、近いうちにその友情が崩壊しうるほどの出来事が起きることを、この時はまだ誰も知らなかった...。




はい、今回は終了です!Afterglowの練習を美久が見学する回でした。


次回は、メンバーの1人にアクシデント発生!?


お楽しみに!

池田兄妹にはバンドを組んでもらいたい?

  • 組んで欲しい!
  • 組まないで!
  • どちらでもない!

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