BanG Dream!〜私が送る音楽ライフはいろいろ楽しすぎる!!〜 作:レイ1020
怪盗ハロハッピーとの勝負に悉く敗北を喫していた美久達。舞台での演技勝負に美咲が挑んだものの、持ち前の性格もあったせいか、まるっきりお世辞にも良いとは言えない演技を披露してしまったことによって再び敗北を喫してしまうのだった。
こころ「とうとう追い詰めたわよ!観念して花音を返しなさい!」
シアターを出た後、私たちはハロハッピーの後を追った。そして現状、私たちはハロハッピーを追い詰めていた。なぜならここが船のデッキだったから。どこにも逃げられる場所はない。詰みの状態だった。
ハロハッピー「はーはっはっは!よくぞ私を追い詰めたね。褒めてあげるよ!」
はぐみ「笑ってないで早くかのちゃん先輩を返してよ!」
こころ「そうよ!それにもうすぐご飯の時間なのよ!花音もお腹が空いてるはずだから!」
美咲「いや...そう言う問題なの!?」
美久「ははは......」
いつも通りのショート漫才をしながらじりじりと間合いを詰めていく私たち。するとハロハッピーが意外なことを口にした。
ハロハッピー「お姫様もどうやらみんなの元に戻りたいようだから、最後に私からクイズを出させてもらうよ?」
4人「「「「クイズ?」」」」
ハロハッピー「問題だ。今、私が欲しかった物とは何か?それを答えてくれたならこのお姫様は返そう」
美咲「またそんな抽象的な...そんなの誰もわからなーーー」
こころ「わかったわ!」
こころが大きな声でそう宣言した。あれだけでわかるってほんとにすごいな...あまり期待してないけどね。
こころ「今までのあたし達との時間よ!怪盗さん、あの追いかけっこがすっごく楽しかったんじゃないかしら?つまり、【楽しい時間】が答えよ!どうかしら?」
美久「こころにしては筋が通ってるけど、どうなんですか?」
聞いてみると、ハロハッピーは仮面越しだがゆっくりと微笑んだ。そしてこう言った。
ハロハッピー「大正解だ。そうさ。私は君たちと楽しい時間を過ごせたことを嬉しく思っているんだ。今日はありがとう。クイズに正解したんだ、約束通りお姫様は返すよ。さあ、どうぞ子猫ちゃん」
花音「え?あ...はい(さっきの喋り方...どこかで?)」
ハロハッピーから解放された花音さんが戻ってきた。美咲やこころが大丈夫?と心配してるが特に問題はなかったみたいだった。
ハロハッピー「ではさらばだ!またどこかで会おう!」
(ボンッ)
ハロハッピーがそう言った途端、あたり一面に煙幕が広がった。こんな演出までするの?と心の中で思いながら煙幕がなくなるのを待った。
数分後、煙幕は無くなった。後は薫さんだけだけど、正直見当はついてる。美咲もどうやら感づいてるみたいだ。他の3人は気付いてないみたいだけど、まあ知らないなら知らないでそれはそれで良いかな?そんなこんなで、ハロハピメンバー&私VS怪盗ハロハッピーによる追いかけっこは無事に解決で幕を閉じた。それから私たちは船の食堂で食事を取るため、そこに向かった。
はぐみ「そう言えば、さらわれてる時ってどんな感じだったのかのちゃん先輩?」
花音「うーん?特別怖いって感じはしなかったかな?何だか怪盗さんが良い人そうと言うか、前から会ってた人みたいだった気がするんだよね」
はぐみ「えー?誰だろー?」
レストランに向かう途中そんな会話をしていた私たち。やっぱり私と美咲以外気づいてないみたいだね。あんな特徴的な喋り方と行動だったらすぐにわかると思うんだけどな〜?すると、横から美咲から肩を叩かれた。何だろう?
美咲「池田さんは気付いてる?あの怪盗の正体に」
美久「ん?あ〜...絶対
美咲「それはごもっとも...でもあっちの3人は気付いてないみたいだけどね...」
美久「そこは...触れないでおこう...」
?「何にだい?」
美久、美咲「「うわぁ!?」」
突如聞こえた第3者の声に思わず悲鳴に近い声を上げた私と美咲。その声がした方を見るとーーー
こころ「薫!今までどこにいたのかしら?ずっと探してたのよ?」
薫「?私はずっと一緒にいたが?」
はぐみ「え?ほんと?全然気づかなかったよ〜」
声の正体は薫さんだった。ずっと一緒にいたってのは間違ってはない。むしろ合ってる。
薫「それよりも、レストランに向かっているのだろう?早く行かないか?私もお腹が空いてきた頃だ」
こころ「そうね!早くいきましょ!そうだわ!せっかくなら競争していきましょ!はぐみ、勝負しましょ!」
はぐみ「うん!はぐみ、ご飯のためなら頑張れるもん!負けないよ〜!」
花音「ふ、2人とも〜、待って〜〜!」
勢いよく走り出したこころとはぐみ、それを追いかける花音さん。何と言うか...元気で良いことだ。
美久「元気はまだあるんだね。どんな体力してるんだか...」
薫「まあ良いことじゃないか。元気がある方が子猫ちゃん達は可愛らしい」
美咲「その元気をあなたに吸われかけられましたけどね?何で怪盗なんてやってたの薫さん?」
私が聞きたかったことを美咲が代弁してくれた。でも理由は意外とシンプルな物だった。
薫「ここに来る車の中で黒服の人に頼まれたんだ。『怪盗になって場を盛り上げてもらいたい』とね。怪盗になり切れるのは私しかいなかったから快くオーケーを出したよ。私としても素晴らしい体験ができたよ。あぁ...儚い」
美久「ま、こっちとしても楽しめたんで良かったですけどね。なかなかこういうこと体験できませんから」
美咲「あたしも...まあ演技はともかく、いろんなことできて楽しくなかったって言えば嘘になりますけど...」
つまり楽しかったわけね。美咲も案外ツンデレなとこあるんだね。有咲みたいだ。話しながらレストランに向かっていたんだけど、何故か先に行った3人が戻ってきた。
美久「どうかしたの?」
こころ「ミッシェルのお土産を買うのを忘れたわ!買いに行かないと!」
はぐみ「うん!何も買っていってあげないのはかわいそうだから!」
ミッシェル...つまりハロハピのDJのあの熊のことか。でもあれって着ぐるみじゃ...?
美久「でもミッシェルって着ぐるみじゃーーー」
美咲「はいはい!それは後で買うから先にレストラン行こ!ね!?」
なぜか凄い勢いで、話をはし折ってきた美咲。この反応...もしかして?何か思い当たり小声で美咲に聞いてみることにした。
美久「(もしかして、ミッシェルって美咲だったりする?)」
美咲「(...そう。残念ながら、ハロハピの中でそれに気付いてるの、花音さんしかいないけどね...)」
美久「(なんか...苦労してるんだね、美咲って)」
美咲「(もう慣れたよ......あはは)」
笑ってるけど目が笑ってない笑みをした美咲は心底疲れ切った様子だった。あれだけ
そうして、私たちは船のレストランに向かうのだった。
はい、今回は終了です。ハロハピ回も次回でラストです。最後までお楽しみに!
次回、ゴーカ、ゴーカイ!?ファントムシーフ!!
お楽しみに!
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