BanG Dream!〜私が送る音楽ライフはいろいろ楽しすぎる!!〜   作:レイ1020

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前回のあらすじ

文化祭の開催が待ち遠しく感じる美久達。文化祭のライブに向けて練習に精を出すが、美久の言ったドラムの不在が香澄達に重くのしかかっていた。その空気を察した美久は、臨時として香澄達に力を貸すべくドラムをやることを決意したのだった。


お探しのドラマーは灯台下暗しすぎる!!

 

 

沙綾「へ〜、結局ドラムすることにしたんだ?」

 

 

美久「少しの間ね。ドラムの子が見つかるまでの間だけ」

 

 

翌日、学校に行く前にやまぶきベーカリーに寄った私は、さやちんにドラムをすることを話した。

 

 

沙綾「でも何で急にやるって決めたの?今までずっと断ってたのに?」

 

 

美久「ん〜〜...何ていうか放って置けなかったんだよね。友達が困ってるのに何もしないのはおかしいって思ったからさ。少しでも香澄達の力になれるっていうなら私は何でもするよ」

 

 

沙綾「あはは、美久はやっぱり優しいね」

 

 

美久「そうかな?でもやっぱり私ができるのはこれが限界なんだよ。あくまで臨時として加わるしか無い。あ〜あ、()()()()()()()()()()()()良かったのに〜。それだったら香澄達だって喜んだのに〜」

 

 

沙綾「え!?」

 

 

......なぜかすっごく驚いた様子でさやちんが私の方を見ていた。なんか変なこと言ったかな?

 

 

美久「ん?どうかした?」

 

 

沙綾「う...ううん!何でも無いよ?それよりも、今日は何買うのーーー」

 

 

はぐらかされちゃったか。ま、気にすることもないって思ってたけど、なんか...”何でも無い”って言った時のさやちんの顔がどこか暗い顔というか悲しそうな顔をしてたんだよね...。本人は無自覚かもしれないけど、わかりやすく表情に出てた。

 

 

美久「(ま、その話はまた違う機会にでも聞こう)」

 

 

そう決め、いつものようにメロンパンを買っていい匂いが漂ってくる紙袋を持ったまま『学校でねー』とテンション高く店の外に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙綾「......ごめん。私はもう......ドラムは......やらない」

 

 

 

私が出て行ったあと、沙綾が呟いたその言葉は、力なくその場に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少し日にちが経った。今は文化祭1週間前、文化祭の準備もだいぶ進んできていて、いよいよという雰囲気が学校中に漂っていた。私も何日かは仕事があって学校に行けなかった日があったけど、それでもクラスのためにいろんな飾り付けとかを協力し合いながら手伝った。そんな時だった。香澄から『私たちのポスターが出来たよ!』と知らせを受けたのは。

 

 

とりあえず香澄達のところに向かうと、B組の教室の中に香澄達はいた。何かさやちんと香澄が話してるけど何かな?気になったため、私は中に入って香澄達のもとに近づいていった。

 

 

美久「ポスターできたんだって?私にも見せーーー」

 

 

沙綾「美久!美久からも何とか言ってよー。私別にポピパのメンバーでも無いのにポスターに私の名前を載せてるんだよ?香澄ってば...。美久も変だと思わない?」

 

 

みんなのとこに行ったと思ったらいきなりさやちんからそんなことを言われた。急にそんなこと言われても...(ちなみに”ポピパ”っていうのは”Poppin’Party”の略。香澄達のバンド名だ。以前私がいない間に考えておいたのだとか)。

 

 

香澄「そんなことないってば〜!さーや今までポピパのためにいろんな時に助けてくれたでしょ!もうバンドのメンバー同然だよ!」

 

 

沙綾「恥ずかしいんだって...ポスターが出回る前に修正を...」

 

 

たえ「もういくつかの教室には貼ってきたよ?」

 

 

沙綾「ええ!?」

 

 

有咲「おまっ、いつの間に...」

 

 

あ〜あ、さやちん...もはや諦めた方が良さそうだよ。心の中で思っていると、最終的にさやちんも折れて『わかったよ...』と承諾した。そう気に病む必要もないと思うけどね。さやちんも立派なポピパのメンバーだよ。

 

 

りみ「それじゃあ、早速貼りにいこ?結構枚数多いし早めに貼っておかないと日が暮れちゃう」

 

 

そのあと、私たちは学校中にポピパのポスターを貼りに行った。6人でやっても時間がかかり、終わったのが放課後10分前だった。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

美久「やれやれ、まさかあんなに時間掛かるとは思ってなかったな〜」

 

 

ポスターを貼り終えた私達は、各々に帰宅を始めた。私も今日は寄り道しないで帰ろうって決めてたからそのまま帰路につこうとしていた......はずだったんだけど、校門を出たところでその予定は変更することとなった。何でか?それはーーー

 

 

?「美久......ちょっといいかな?」

 

 

美久「ん?あれ?夏希じゃん。どうかした?」

 

 

同じクラスの海野夏希に会ったからだ。この子とは音楽友達だ。夏希自身、バンドでギターをやっているらしく、よく私にアドバイスを貰いに屋上まで来てたこともあった。その時から友達として付き合っていた。今日もバンドのことかな?そう思っていたけど、どうやら違うらしい。夏希の妙に深刻そうで悲しそうな表情を見てしまったら、どうしてもそうは思えなかった。

 

 

美久「...何かあった?」

 

 

夏希「え?」

 

 

美久「なんか夏希、辛そうな顔してたからさ。もし良かったら話聞くよ?」

 

 

そう聞くと、少しホッとした様子で夏希が言った。

 

 

夏希「ありがと。それじゃ、少し場所を変えようか。ここじゃ目立っちゃうし」

 

 

美久「そうしよっか。早く行こ!」

 

 

そうして私たちは場所を変えるべく移動をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

連れてこられたのはいつもの公園。ここもずいぶんと来る頻度が上がったな〜。私と夏希はカバンを近くのベンチに置いて、ブランコに腰を下ろした。

 

 

美久「で?話ってなに?バンドのこと?」

 

 

夏希「ううん。今日は違うよ。え〜と......沙綾のことなんだけどさ...?」

 

 

美久「さやちん?さやちんがどうかした?」

 

 

夏希とさやちんは中学の頃からの友達だったらしい。だから夏希はさやちんのことを知ってるんだけど、夏希がさやちんのことを話す時はいつも暗い顔をするんだよね。今回も同じだ。また暗い顔をしてる。

 

 

夏希「沙綾、バンド始めたの?」

 

 

美久「バンド?あ、もしかしてポピパのポスター見た感じ?ん〜、でも沙綾はバンドには入ってないよ?あれは香澄達が入れたくて入れたみたいな感じだから」

 

 

夏希「...やっぱりそうだよね」

 

 

美久「?」

 

 

さっきよりさらに暗い顔になった夏希。ほんとになにがあったんだろ?

 

 

夏希「今日、沙綾に会ったの。その時言ったんだ。『()()バンド始めたんだ』って。でも『それは無いよ。私はもうやらないから』って言われちゃったんだよね...。その言葉がすっごくショックで、どうしたらいいかわからなくなっちゃって......それで気づいたら美久のところに...」

 

 

美久「また?さやちんって昔バンドやってたの?」

 

 

夏希「うんそうだよ。私達【CHiSPA】の()()()()としてね......」

 

 

美久「......」

 

 

夏希から聞かされた、”さやちんがドラマー”という言葉にどう返していいかわからなくなっていた私だった。

 

 




はい、今回は終了です。美久だけ先に真相を聞かされました。この後の展開を楽しみにしてください!


次回、【沙綾の過去】


お楽しみに!

池田兄妹にはバンドを組んでもらいたい?

  • 組んで欲しい!
  • 組まないで!
  • どちらでもない!
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