BanG Dream!〜私が送る音楽ライフはいろいろ楽しすぎる!!〜   作:レイ1020

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前回のあらすじ

文化祭の準備が着実に進んでいき、美久もクラスのために尽力していた。そんな時、同じクラスメイトの夏希に話があると声をかけられた。夏希の顔が妙に深刻そうだったため、話を聞くことにした美久だったが、その内容は沙綾が昔ドラムをやっていて、今はやめてしまったことだった。


さやちんの過去は悲しすぎる...

 

 

 

 

美久「...詳しく話してくれる?さやちんに何があったか」

 

 

夏希「うん...あれはーーー」

 

 

夏希から聞かされたのは今から1年ほど前の話だった。当時さやちんは夏希と他の2人を加えた4人でバンドを組んでいたらしい。夏希がさっき言ってた【CHiSPA】というバンドを。もともとその4人は仲が良く、楽器もみんな好きだったため、バンドを組むことにしたらしい。最初の頃は問題なくバンドをやれていて、楽しかったみたい。お互いに意思疎通が取れていて、いつかは大きなライブに出ようと誓いあったんだって。でも”ある出来事”がきっかけでその夢は崩れ去った。

 

 

美久「何なの?その”出来事”って?」

 

 

夏希「うん...あれはほんとに急だったよ...あの時ーーー」

 

 

それは、CHiSPAが町内のイベントに出てた時の話だった。いつものように事前の打ち合わせを終え、ライブに向けて気を引き締めた時だったらしい。もうすぐCHiSPAの出番だ!という時に、不意にさやちんの携帯が鳴った。......純くんからだったみたい。純くんはさやちんの弟。そしてもう1人紗南という妹がいる。その瞬間さやちんは何か嫌な予感を感じ取って、電話に出た。......その予感は的中してしまい、さやちんのお母さんが倒れたと泣きながら電話先で言われたらしい。言われた途端、さやちんは血相を変えて、他のみんなに事情を話した。夏希達は迷わず『行ってあげて!』と言ったらしい。それからさやちんは踵を返して運び込まれたという病院に向かった。医師の診断によれば過労による貧血が原因だったとか。どのみち命に別状はなかったらしい。さやちんからそのことを伝えられた夏希達はホッとしたが......それも次のさやちんの一言で打ち消された。

 

 

夏希「『バンドやめる。これ以上迷惑はかけられないから』って言われちゃったんだよね...はは...」

 

 

美久「......」

 

 

夏希が力なく笑っていた。私はどう返していいかわからなくなってた。

 

 

夏希「私達も何度も呼び止めたんだけど...結局戻ってこなかった......」

 

 

美久「そっか、だからポスターを見てさやちんがまたバンド始めたのかって思って嬉しかったんだ?」

 

 

夏希「うん...違ったみたいだけどね...」

 

 

とうとう、俯きながら黙ってしまった夏希。今はそっとしておこう。その間、私はある計画を練っていた。それはーーー

 

 

美久「(さやちんを......ポピパに加入させよう......)」

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

美久「もう大丈夫?」

 

 

少し時間が経ち、そろそろ大丈夫かなと夏希に声をかけた。

 

 

夏希「うん...なんかごめんね?」

 

 

美久「大丈夫!さ、遅くなっちゃうし帰ろ?」

 

 

夏希「そうだね...。あのさ...少し頼まれてくれないかな?」

 

 

美久「ん?なに?」

 

 

すると、夏希は私の手を両手で優しく握ってきた。そして言った。

 

 

夏希「沙綾の事...助けてあげて?もう美久しか頼れる人いなくて...」

 

 

美久「はは、当たり前!任せておいて!さやちんは絶対にドラムやらせたる!」

 

 

私はそう言いながらその上からさらにもう片方の手を添えた。もうこう言ってしまった手前、やるしか無いね!幼馴染のため!絶対にやり遂げてみせる!そう胸に決めた私だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日は土曜日だったから、ポピパのメンバーには集まってもらった。江戸川楽器店という楽器店に。ここには休憩スペースもあり、集まるにはちょうどいいかなって思ってここにした。みんなにも予定があるだろうから、集まったのは昼過ぎだった。

 

 

ちょうどみんな集まったとこで、昨日夏希から聞かせてもらったさやちんの過去について話した。それを聞いた途端、香澄とりみは驚き、有咲とおたえはどう答えたらいいかわからないって感じだった。

 

 

香澄「さーや、ドラムやってたんだね...」

 

 

有咲「でも何となく覚えがあったな...山吹さん、楽譜とか読めてたし...」

 

 

りみ「でも、昔そんなことがあったなんて...」

 

 

たえ「うん...大変だったみたいだね」

 

 

それぞれ思うところがあったみたいだ。私も薄々変だとは思ってた。バンドの話をするとさやちん、どこか寂しい顔をしてたし。過去にあんなことがあったらそんな顔になるよね...。

 

 

美久「それで何だけど...今日みんなに集まってもらったのは一緒にさやちんをーーー」

 

 

香澄「私、ちょっと行ってくる!!」

 

 

有咲「ちょ、おい香澄!!?」

 

 

本題を聞かす前に香澄が店を出て行った。『行ってくる』か......。どこに向かったかは見当がつくね。

 

 

美久「しょうがない、私達も向かおっか!()()()()の家に...」

 

 

私達は、香澄のあとを追うため、江戸川楽器店を飛び出した。待っててね......さやちん。

 

 

 

 




はい、今回は終了です!いよいよ沙綾を説得に行きます。なので次回はシリアスになるかもです。


次回、【互いの気持ち】


お楽しみに!

池田兄妹にはバンドを組んでもらいたい?

  • 組んで欲しい!
  • 組まないで!
  • どちらでもない!
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