BanG Dream!〜私が送る音楽ライフはいろいろ楽しすぎる!!〜 作:レイ1020
学園祭に行く前にやまぶきベーカリーに寄った美久は、沙綾のお母さんにパンを頼んだ。しかし、その時沙綾のお母さんは過労で倒れてしまう。美久は急いで救急車を呼び、純と紗南とともに病院に向かった。その事を香澄と沙綾に伝えた途端、沙綾は血相を変えて学校を飛び出していったのだった。
ーーView Change 美久ーー
沙綾「お母さん!!」
病院の病室内にさやちんの声が響き渡った。私たちはさっきまで医者の先生に今回の倒れた原因を聞かせてもらっていた。原因はやっぱり過労による貧血。それに加えて熱が出たもんだから倒れちゃったんだとか。幸い命に別状はなく、しばらく病院で点滴を打ってもらい、一晩ぐっすり休めば明日には家に帰れるみたい。それを聞いてとりあえずは安心した。純も紗南も『良かった〜』と安堵の表情を浮かべていた。
そして今に至る。病室に運ばれたさやママの看病をしてた時に、病室にさやちんが入ってきた。......すっごく険しそうな顔をしてね。
美久「さやちん...」
沙綾「美久!お母さんは...お母さんは大丈夫なの!?」
美久「大丈夫。過労で倒れただけみたいだから。一晩休めば元気になるって」
沙綾「そっか...よかった」
さやちんも少し安心したのか表情を少し和らげていた。純と紗南はさやちんが来たと知ると、すぐにさやちんに抱きついていった。相当辛かったんだね...。
沙綾「美久...ありがとね。もし美久がいなかったら今頃...」
美久「私は当然のことをしただけ。お礼を言われることなんてないよ?」
沙綾「でも......そうだ、何か頼みがあるなら聞いてあげるよ?何か用意して欲しいとか何か欲しいとか」
美久「......」
私はこの時思っていた。『予想通り!』と。そう、ここまでは私の計画通りだ。もちろんさやママが倒れたのは偶然だよ?私の計画はその後からの話。と言っても、この計画を始めるきっかけになったのは......さやママなんだけどね...。
ーー数十分前ーー
美久「さやママ、大丈夫?」
さやママ「ええ......ごめんなさいね美久ちゃん。あなたにこんな迷惑かけちゃって...」
美久「気にしないで。むしろよかったよ。もしあの場に私がいなかったらって思うと...」
さやママ「ふふ、やっぱり美久ちゃんは優しいわね。昔からちっとも変わってない。そんな美久ちゃんだから沙綾も好きになれたんでしょうね」
数十分前まではさやママは起きていたんだ。目は少し虚だったけど、意識ははっきりしていた。
さやママ「ねえ...美久ちゃん?お願いがあるんだけど?」
美久「なに?」
さやママ「沙綾を...香澄ちゃん達のバンドに入れさせて欲しいの...」
美久「......」
それを聞いた私は素直に頷くことが出来なかった。確かにさやちんをポピパに加入させたいとは思ってる。でもそれはやっぱり自分の意思で入るか入らないかを決めるべきなんじゃないか?その気持ちがあるせいで行動に移すことが出来ないでいるんだ。
さやママ「難しいことはわかっているわ。でもやっぱり...私は、ドラムをやってる沙綾の方が好きだから。最近の沙綾、みていて辛いのよ...。ずっと好きなことを我慢して私のことを気遣って生活してる。私はそんな沙綾を見たくないのよ。だからお願い。私のことを利用しても構わないわ。だから、もう一度沙綾に”居場所”を与えさせてあげて...」
美久「さやママ...」
さやママはそう言うと、静かに寝息をたて始めた。これは当分起きそうに無いな。それから私は、さやママから託された願いを叶えるために計画を練った。”さやちんをポピパに加入させる計画”をね!
ーー現在ーー
そして今、に至るってわけ。さっきの予想通りっていうのは、さやちんが言った一言、『何か頼みがあるなら聞くよ!』だ。義理堅いさやちんなら絶対言うと思ってたセリフを見事に言ってくれた時に、心の中で密かにガッツポーズをした私だった。こうなったら後は簡単だった。計画もクライマックスに入ろうとしていた。
美久「頼み...ね。あるよ」
沙綾「なに?なんでも言って」
なんでも...その言葉に少しにやけながら私は言った。
美久「
沙綾「え......?」
なにを言ってるの?とでも言いたいのか、怪訝な顔をしたさやちん。むしろこっちがなんでそんな顔してるのって聞きたいんだけどね。
美久「私この後いろいろ医者の先生にその時の状態とか状況とかいろいろ話さなくちゃいけないの。だからライブにはいけなくなっちゃったんだよね〜。だからさ?さやちんが私の代わりとしてライブに出てよ。今からなら最後の新曲には間に合うかもだから」
ちなみにこのことは真っ赤な嘘だ。説明ならさっきした。いつでも帰って良いと言う状態だ、今の私は。
沙綾「で、でも私ーーー」
美久「『
そう言って、2人を前に出した。
純「お姉ちゃん!俺もうお姉ちゃん無しでも救急車呼べるから!番号も覚えた!だから、お姉ちゃん行ってよ!」
紗南「あたし達もうそこまで子供じゃないよ!自分のことは自分でする!お母さんの手伝いもたくさんする!だからお姉ちゃん!気にしないで行ってきて!」
沙綾「純...紗南...」
下の弟と妹から言われた初めての言葉にポロポロと涙をこぼしたさやちん。無論2人の言ってることは本心だ。前から2人もさやちんのことを気にかけてたみたい。
美久「2人がこう言ってるんだよ?これを無下にしたら、今度は説教じゃなくて大説教するからね?」
沙綾「はは...美久ってほんとお母さんみたいになる時あるよね...。うん!わかった!私...やるよ!」
美久「そうなら早く行きな!時間ないよ!」
沙綾「うん!」
そう言って、さやちんは勢いよく飛び出していった。今の時間だと...ギリギリだね。最後の新曲に間に合うかどうか...。いや、信じよう!さやちんならきっとやってくれる!そう信じて、私は純と紗南に『また来るね』と言い、静かに病室を出た。学園祭でポピパの演奏を見るために!
はい、今回は終了です。いよいよポピパの誕生になります!次回をお楽しみにあれ!
次回【PoppinParty誕生!】
お楽しみに!
池田兄妹にはバンドを組んでもらいたい?
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組んで欲しい!
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組まないで!
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どちらでもない!