卑の意志を継ぐ者   作:新グロモント

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何時もお世話になっております、作者です。

NARUTOで新作投稿を開始します^-^
色々と設定不足な感も否めませんが……鬼滅同様に見切り発進すればいけるだろうと
安直な発想を下作者がここにいます。

大事な事ですが……作者の独自解釈や偏見が大きく含まれますので
嫌な予感がする方は「閉じる」を推奨します。

感想や評価などは大変嬉しいのですが、
否定的なコメントやマイナス的な物は見ていて嬉しくないので
控えめでお願い致します。




波の国編
01:祝福


 忍者……その名前の通りならば、堪え忍ぶ者。

 

 そんな言葉通りの忍者は、遙か昔や別次元に存在していたかも知れない。だが、この世界では違う!! その証拠に、忍者が住まう隠れ里などが良い例である。

 

 文明開化が進み、隠れ里と呼ばれた時代は既に終わった。人・物・金といった物流もあり、公然の秘密という奴だ。現代でいうと、国家機関の警察がパチンコの換金事実を知らないと言っているのと同じ位だ。その証拠に、一般人の大人に聞けば、誰でも隠れ里を知っている。

 

 文明開化された時代ではあるが、変わらない事もある……人権軽視だ。何処の世の中に、年端もいかない子供を世紀末も真っ青な殺しの世界に送り込むなどあるはずが無いと思うが――ここでは、ソレが当たり前であった。

 

 この世界の名は……NARUTO。

 

◇◇◇

 

 死と混沌が渦巻く絶望な世界に生を受けた一人の男……狭間(はざま)ボンドルド。だが、彼は絶望はしない。この世に生を受けた事には意味がある。その事を信じ、あらゆる努力を惜しまず、彼は成長をしていった。

 

 その成果もあり、彼は3代目火影に呼び出され昇格する機会を得た。

 

「狭間ボンドルド……今日、この時点をもって、特別上忍に任命する。これからは、更に精進するといい」

 

「ありがとうございます、3代目。しかし、宜しかったのですか? 私がいうのもアレですが……特別上忍に任命をする事がよく出来ましたね」

 

 狭間ボンドルドは、ある意味、問題児でもあった。

 

 まずは、その身だしなみ。顔を完全に隠した怪しい光を放つフルフェイスヘルメットに加え、真っ黒なコート、両肘には黒い筒のような物を付けていた。そして、忍びの証である額宛てを申し訳程度に首から下げている。木ノ葉隠れの里においても、彼ほど奇抜な格好をしている男は、ほぼ居ない。その風貌は、まさしく筋金入りのろくでなしと瓜二つであった――容姿も能力も。

 

 考え方によっては、忍者らしくないので……コレはコレで潜入任務を考えればアリである。

 

「お主程の医療忍術が使える者は、少ないからな。有能な人材がいつまでも中忍で居られると、困るのだよ。医療忍術が使える者が任務に同行していれば助けられた事例も数多く存在している。だからこそ、期待している」

 

「趣味と実益を兼ねた研究で忙しいので、何処までご期待に応えられるかは分かりません。ですが、本当に助けて宜しいのですか?」

 

 狭間ボンドルドは、3代目火影の言葉に違和感を覚えた。

 

 忍者という人的リソースの価値は高い。忍者達が依頼を達成する事で、その成功報酬が里の収入に直結する。よって、仕事をする忍者は、言わばサラリーマンと同じ働き蟻である。

 

「何が言いたい?」

 

「ただ、私が独自調査をした限り……ここ二年ほどで殉職した忍者の大半が、九尾事件で悲惨な過去を背負った者。付け加えて言えば、人柱力の子供を快く思っていない者達でした。遺族年金に加え、それなりの貯蓄もある事を把握しています。相続人が居ない場合、里が資産を――」

 

 世の中、不思議な事もある。

 

 九尾事件で、愛する妻子供を失った者達は数多い。時間が人を癒やすという言葉もあるが、その逆もある。何時か恨みを晴らす為に、ひたすら牙を研ぐ者達。そして、九尾を宿す子供が忍者アカデミーを卒業して下忍になる直前で、そういった強い意志を持った者達が綺麗に掃除されていった。

 

 当然の事だが、下忍になれば任務中の不幸な事故で死んでしまう事もある。任務中なら仕方ない。それが、忍者だ。

 

「それは知らなかった。酷い偶然(・・)もあるもんじゃな」

 

「えぇ、全くです。子供には、愛をもって接しなければいけないのに、恨みを抱くなど愛が足りませんね」

 

 狭間ボンドルドは、理解した。

 

 原作ジャンプ世界が故に、綺麗な部分しか表現されていなかった。しかし、裏ではこのような事情があったのだと。ジャンプ作品に言える事は、背景に等しいモブキャラは、紙くずのように死ぬという事だ。だが、その反面で主人公に近い存在は、モブ上忍が即死級のダメージであっても、かすり傷程度で済むという謎現象だ。

 

 この事象を彼は、"祝福"と名付けている。

 

 そして、今日までの彼自身が行っている研究の最大成果は"祝福"の譲渡だ。"祝福"の存在など、誰が聞いても首を傾げる物だが、確かに存在していた。

 

 なぜなら、狭間ボンドルドは、九尾事件で両親と妹を失い人柱力を快く思っていない一人であるからだ。そのおかげで、任務先で敵対忍者と何故か鉢合わせたり、任務帰りに何処の忍者か分からない者に襲撃される経験もした。だが、擬似的に"祝福"を得た彼の能力と実力を前に、格上であった敵対忍者や刺客は、今では彼のカートリッジとして活用されている。

 

「お主が言う"愛"と儂の"愛"が同じかは別として、概ね同意できるな。それでは、特別上忍になった最初の任務を言い渡そう。忍者アカデミーで卒業試験がある。下忍になる者達に対して心のケアをしてもらう」

 

「分かりました。アレがトラウマで任務に支障が出ると問題ですからね」

 

 表向きな忍者アカデミーの卒業試験は、分身や変化の術が出来る事となっている。だが、それは本当にスタート地点でしかなかった。担当上忍が付くとは言え、里の外で任務も行う事になる子供が敵対勢力に捕まる可能性がある。そういった場合に備えた訓練も同時に行われる。

 

 不幸中の幸いな事に、下忍の持っている情報の質が低い事や年齢も考慮され卒業試験(裏)で行われる内容は、ハニートラップ対策。思春期で異性を意識し始めた子供にとって、性的なトラップは極めて有効である。付け加えて言えば、木ノ葉隠れの里には、極めて優秀な血統の忍びが多い。種を守る為にもこの訓練は必須であった。

 

 隠れ里によって、色々な卒業試験がある。木ノ葉隠れの里では、『忍者に童貞と処女は存在しない』というのが常識だ。決して、例外は存在しない。

 

「お主が希望するならば、担当上忍の枠を用意してもよいが?」

 

「私は、ロリコンじゃないので止めておきます。担当上忍なんて、仕事内容や休暇面を考慮しても今の時期に枠が空いているとは思えません。特別上忍の様な若輩者が、3代目の権限で割り込んだとなれば、後ろ指を指されてしまいます」

 

 木ノ葉隠れの里において、担当上忍が下忍となる者からの要望シートを元に素晴らしいハニートラップの実技訓練をする事が慣わしになっている。影分身や変化の術を使えば、上忍にとっては朝飯前みたいな事だ。だが、これだけならば誰もトラウマなどにならない。

 

 当然、素敵なイベントの後は最悪なイベントが待っている。捕虜の人権などあってないような忍者の世界だ。性のはけ口となった場合を想定した訓練も当然だ。その訓練を行う専門の特別上忍が当然存在している。

 

 その一人が、秋道タカカズ!! 木ノ葉隠れの里の忍者にとって、恐怖の代名詞となっている。他にもクレイジーサイコレズという異名を持つ特別上忍もその任務に当たる。

 

 そんな酷い思い出から少しでも心身を守る為に、この度から狭間ボンドルドも加わる事になった。人柱力の卒業にあわせて、ケア態勢も整える事にするあたり、依怙贔屓である。

 

「わかった。話は以上だ」

 

「では、失礼致します。3代目」

 

 狭間ボンドルドは、一礼し火影の部屋を退室した。

 

 そんな彼の扱いを火影は真剣に検討する。かつての教え子である大蛇丸と同質の雰囲気があったからだ。勿論、忍術の腕前でいえば、狭間ボンドルドは大蛇丸には遠く及ばない。

 

 愛と平和の為、狭間ボンドルドの忍道が始まる。

 




◇原作との相違
一楽ラーメン屋の店主は、故人扱いです。
祝福持ちでしたからね!!

次回、卒業試験(裏)をお楽しみにしてください。
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