ゆっくりですが再開していこうとおもいます。
挟間ボンドルドは、ブラック企業・暁の健康診断を終えてその結果に苦悩するばかりであった。苦悩の種となっているのは、診断結果が測定不能レベルが殆どだからだ。特に、不死コンビについては、何で生きているのか、研究者の血が騒ぐレベル。
寧ろ、死んだ肉体が動いていると言う方が医師からすれば正しいとすら言えた。
「長門さん、背中に刺さっている支柱を除去しましょう。それから、栄養のある食事をすれば改善が見込めます。恐らく、肉体に刺さっている支柱を電波塔代わりにリモート操作し、忍術を行使していると推測できます。このような非効率且つ危険な事は医師として認められません。より安全で効率の良い方法をご提示致します」
「っ!! 初診でそこまで分かるなんて……」
長門の力の秘密の一端を診察で暴く危険な医療忍者。というのが、長門の恋人的ポジションの小南の意見であった。だが、それ以上に長門の現状を改善できるならば、多少のリスクは背負う覚悟もある。
「安心してください。患者の個人情報は守りますよ。それと、チャクラを本人が負担する術もよろしくありませんね。恐らく、長門さん一人のチャクラで全てのリモート個体分を負担しているのでしょう。フルダイブシステムとカードリッジシステムを組み合わせましょう。お値段はしますが、どうしますか?」
挟間ボンドルドは、自らの研究にも役に立つ長門に目を付けた。そして、彼を救うという事を前面に出して、あらゆる情報を抜き取り研究に役立てるつもりでいる。
「言い値を払おう」
「これからも木ノ葉隠れの里とは、よろしくお願いしますね」
暁と太いパイプで結ばれる木ノ葉隠れの里。これにより、暁トップである長門の為、事実上、木ノ葉隠れの里との同盟でもあった。敵対勢力と裏で協力関係を築き、表では敵対勢力討伐に向けて軍備拡張を行うという恐ろしい火影が世には存在する。
伊達に、卑の意志を継ぐ者ではなかった。
………
……
…
それからも、ボンドルドは暁メンバーの治療や健康状態改善に尽力した。その間、プルシュカはメンバーから忍術指導を受けるという、凄まじい経験値を獲得する。可愛い子供に優しいのは忍者とて同じであった。
「アンタの娘だっけ?なかなか、芸術を理解してやがる。アレは近い将来、確実に化けるぞ」
「私もそう思います。では、デイダラさんの健康診断結果ですが、虫歯がありますね。歯磨きはした方が宜しいかと思います」
他の暁メンバーにも聞こえるこの場所で虫歯指摘をするだけでなく、歯磨きをしてくださいなど、彼のメンバーとしての地位を貶めに入っている様なものだ。
医師の言葉に、デイダラは一瞬考えたが歯磨きをしていないなどあり得ないと結論に至った。
「おぃおぃ、いつオイラが歯磨きをしていないだって!? ヤブ医者が。この歯並びを見て見ろ!!」
「あぁ、誤解をさせてしまい申し訳ありませんね。口の方じゃなくて、手の方です。貴方は、手にも歯があるでしょう? 歯磨きをしていないようでしたので、歯垢が溜まってます。後で、除去して差し上げます」
デイダラも思わず手を見つめる。確かに、彼も歯ブラシはその手で持ったことはあった。だが、手に歯ブラシをするという行為をしたことはなかった。なぜなら、そのような事を考えた事すら無かったからだ。
「ほら、プルシュカちゃん。あんな汚いデイダラに術なんて教わる必要ない。イタチおじさんが教えてあげるからアッチへ行こう」
「そうですね。あぁ、私は水遁系を教えてあげますよ」
うちはイタチと干柿鬼鮫が、プルシュカを連れて行った。紳士チームに連れられて、順調に成長を果たしていくプルシュカ。彼女の眼と才能、チャクラ量をもってすれば再現できない術はすくない。
こうして、暁のメンバーの健康状態を改善し、木ノ葉隠れの里と暁は蜜月の関係へと進んでいく。
◇◇◇
挟間ボンドルドは、任務を終えて木ノ葉隠れの里へと帰還した。結果報告に、火影の元を訪れていた。
大事件が起きたかのように騒がしい。
「以上が、任務の成果です。非情に良好な関係が築けました。しかし、なにやら騒がしいですね。何か問題でもありましたか?」
「ボンドルドは、今帰ってきたばかりだから知らぬか。うちはサスケが里抜けした。その手引きをしたのが、音隠れの者だ」
その言葉を聞いて、ボンドルドは理解した。だが、優秀な彼は真相をこの場で暴露しない。
「木ノ葉隠れの里には、外部から侵入を拒む結界がありましたよね。確か、暁の侵入で暗号も変えたとか」
「その通りだ」
正規ルートを利用しない場合には、このような暗号が必要になる。つまり、現状暗号を知る者は暗部やトップ、それに準じる一部の者だけだ。最近変えたばかりの暗号が即座にもれるはずがない。
つまり、侵入者は解除の暗号を何かしらの手段で知っていたという事になる。
「ここに来る前に病院に寄ってきました。なんでも、どこぞの忍者相手に重傷を負ったとか。……不思議ですよね。普通目撃者は殺すのが鉄則なのに」
「その通りだな」
敵地に侵入してくる忍者が、目撃者を生存させるなどあり得ない。勿論、助っ人が来たなど状況的にトドメをさせなかった場合もあるが、その場合は里の警備が更に厳重になる可能性も考えて、一時撤退するはず。
「そういえば、某両腕の診察をした患者に封書を渡しましたが、その中身はなんだったんでしょうね」
「機密情報だ」
挟間ボンドルドは、中身が里の結界に関する情報と里の警備情報だと当たりを付けた。更には、不殺の条件でもあったのだろうとも考えた。
「うちはサスケ君が自主的に里抜けしたと。この状況を意図的に作り上げたならば、天才ですね。里側に一切の問題が無く、全ての責任を彼一人のせいにして最大の利益を得る。遅かれ早かれ、こうなるならば高く売れる内に売ってしまうとは」
「何を言っているか分からんな、ボンドルド。私は、里の者達を大事に思っておる。その証拠に、追跡部隊もしっかりと出した」
その追跡部隊がほぼ下忍のみで構成されている。非番の上忍もいるというのに。名目は、里の警備とかで、特定の連中しか動けない状況を作っている。
ただし、それだけでは後でバッシングが恐い為、同盟国に対して助っ人も要請していた。
「では、私はどうすれば宜しいでしょう?」
「長期任務ご苦労だった。数日は年休で構わん。小さい子供が居る家なのだから、その位の配慮はする。しっかり家族サービスをするんだぞ」
卑の意志を継ぐ者…火影は、しっかりと部下の休みを確保する有能であった。
こう言う展開ならば、あのときに下忍しか居なかったのも納得できるかなと><