【イヅルマ火曜サスペンス劇場~シノ鍋~】① 作:どら焼きパンケーキ中佐
「やってしまった……」
シノは自分が料理をした鍋をつまみ食いしたと思われるミントを見つけて呟いた。
《お姉様……ミントはお義父さまにご挨拶に逝きます……》
ミントは、今にも旅立ってしまいそうだ。
「シノ鍋事件…!なんて嫌な響き㌨ 」
「シノさ~ん♪どうかしましたか~♪」
ルームメイトのアコがリビングルームに入って来た。
「ミントさん‼ミントさん‼嫌~~~~~~~~~‼‼‼」
【シノ鍋事件簿第一話】
~イヅルマ市警留置場~
「なんで私が留置場に入れられなくちゃいけないのよ~‼ 」
「シノーマジまじー鍋料理事件は犯罪だー。ぐぅ。」
留置場の警察官のヘレンが不真面目な様子で(と言うより怠くて眠いだけだと思われる)
「面会ですよ~♪」
元気いっぱいな警察官の女の子リッタが連れて来た面会者はアコだった。
「アコ?あなたどうして?なんで私がこんな目にあわなくちゃいけないのよ!」
「シノさん自覚症状ないんですか?シノ鍋事件はシノさんの料理が兵器並の威力を発揮した為に、しかも歩く全身凶器のイヅルマ最終兵器カナリアンのミントさんを撃破する鍋料理ですよ!科学捜査班が徹底的に調査したんですよ?それなのに核心的な要素が解明出来なかったので……シノさんを取り調べしたいとイヅルマ市警アルバート警部さんが留置場にシノさんを放り込んだんです。」
アコは必死のパッチでシノに状況を説明したのであった。
「アコ?通報したのはあなたでしょ?」
「いや~ミントさんが倒れてたんでついつい通報しちゃいました(ノ≧ڡ≦)☆」
「《(ノ≧ڡ≦)☆》ですむか!」
「ごめんなさい(ToT)」
「シノー。面会時間終了だぞー。」
「それじゃあシノさん頑張ってください!」
「何を頑張ってくださいと言うのだ?アコよ?」
~それから暫くして夕飯が配膳された~
「リッタ特製の【納豆チキンライス入りオムライス】ですよ♪」
「う。すごい香り漂う料理だわ……」
(๑・н・๑)パクッ
「う、うま~い♥」
「えへへっあざ~す♥」
「リッター。創作料理の実験に被疑者を使うなよー。ぐぅ……。」
「私、さりげなくもの凄く酷い扱いされてなくない!ぐすん……」
~そして何も有力な証拠も得られなかったイヅルマ市警はシノを証拠不十分として釈放した~
~シノの部屋~
「久しぶりに帰って来たわ!私の部屋♪」
コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン!
「ノックが多いわよ!誰かしら?」’
「ミントです……シノさんごめんなさい(ToT)私の胃袋が不甲斐ないばかりにご迷惑かけてしまいました……これお詫びの裏山で仕留めたクマ鍋です……シノさんどうぞ!」
「もう鍋料理は嫌~~~~~~~‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼」
(おしまい)
イヅルマ火曜サスペンス劇場と言うノリでお話が創れるだろうか?と言う実験的な作品です!