ガンダムビルドダイバーズ:狙撃屋商売外伝   作:ACGUYMAN

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なんか…準ジュブナイルなのだろうか
準ジュブナイルってそもそも何?感



-参-

─────────────

 「解体結果、出ます。」

 告げるのは運営ダイバー。周囲に警備型ガードフレームが配備され、運営ダイバーとゲームマスターがモニター越し見張り、幾数もの隔壁に封鎖された部屋で"対象"が特殊な硬直させるブロックシステムに拘束されるその最中、解体されたザクⅡの強行偵察型の中からそれは原形を見せる。

 触手らしき部位が生えた"紫の眼玉"の様な塊。それはここ最近確認されて来た結論であった。

 「これがそうなのか?」

 「はい。数件確認されて来た"類"と同様の存在かと思われます。」

 運営ダイバーは解体されたその"中身"を解析した結果をゲームマスター伝える。

 稀な例だったが、ELダイバーを狙って襲撃を仕掛ける謎の異質たる存在。それらが如何も一部の例としてELダイバーを"捕食"する様に寄生し、一般ダイバーに不正レベルのバグによる破壊行為を行なっている例も既に確認されていた。

 

 遠隔操作で稼動していたビーム砲台は当然無人だったが、問題なのはこの存在が、そこまで高性能な能力を持った存在故により厄介であるという事態だった。

 

 何処から来て、何の為にELダイバーを襲うのが不明瞭であり、それ故危険性も孕んでいるこの異変に、ゲームマスターは困惑を隠せなかった。

 

 「如何しますか?"カツラギ"GM…」

 「被験データを収集した後、速やかに処分だ。」

 "ELダイバーを捕食し乗っ取る獰猛に攻撃的な存在"。その得体の知れない危険性に対して、言い知れない警戒をせざるおえないゲームマスターだった。

 

──────────────

一方その頃…

 

 「…はァ。」とケーゴは溜息を吐きながら、アジアンサーバーのエスタニアエリアで限定ミッションの参加チケットの安売りなんかが売り出されている市場の様な通りを歩いていた。

 

 ELダイバーの交流記念祭典のパレードの事件から早数日。

 あの戦況で、相手の遠隔制御の通信波を解析出来た、といった感じで運良く機転は利いたのはまぁ良かっただろう。

 報酬ポイントとコインが集まった分、スペクトルジャムバインダ一基破損して暫くリペア状態になったとしてもお釣りが来る。

 が、しかし名が凄く微妙なマニアック加減の経路で、知れ渡り始めるという可能性に対してだいぶ怖気付かずにはいられなかった。

 

 元々フォースに入って色々他人とやり取りするのは、ケーゴ自身そこまで得意では無くだいぶ面倒臭かった為、今までソロプレイの戦闘の感覚にのめり込みつつ、サバイバルミッションか混合チームの対戦ミッション等でほんの極稀にチームプレイをしては戦闘の手口からワーストランカーと罵られるのが普通だった。

 

 特にロンメル本人から連絡が来る事は無かったが、そんな自分を他の第七機甲師団のフォースメンバーから、是非狙撃手ポジションで入隊しないかというメールがややしつこく、そんな知らせに対して一層フォースの誘いは当面無理と言い切りたい自分がいた。

 

 今日は取り敢えず何もやっかいな勧誘メールが来てないから、問題なくログイン出来た訳だしリペア時間中にチケット探しで時間潰ししよう。修繕出来るしポイントは稼げるし問題無いはず。

 と思っていたその直後…、

 

 「おう?その渋めのアバターは…噂に聞いた大型ルーキーファイターかァア〜?!」

 

 側面からかけられた声に振り向くケーゴ。その視線の先には、黄色い拳法道着を着てその下は灰色狼の様な獣人アバターのプレイヤーだった。

 アジアンサーバーの中でもここエスタニアエリアで名を連ねる有名フォース『虎武龍』のフォースリーダー、異名にしてトライファングこと"タイガーウルフ"。

 趣味上、暑苦しい近接戦闘型のガンプラ使いというケーゴの天敵に匹敵するであろう相手である。というかケーゴとしてはこの人型を象る毛玉動物みたいな相手に対して、ゴーグル越しに凄く嫌そうな表情をしてから、

 「…人違いです。」という言葉を言い放つのだった。

 

 「オイオイそんな反応はないだろう?…折角見込みがありそうなメンツだって聞いたもんだから、この俺が直々にスカウトしようと思ってたのによ。」

 「お断りです。てか何処情報ですか?」

 「何も知らねーのか?アヴァロンのクジョウ・キョウヤだよ。」

 

 どうも吹聴はガチだったらしい事を察するケーゴ。今思えばELダイバーとの衝突が原因で、そこそこプレイが楽しいGBNが無くなるという事態は避けたかったから請け負った仕事だったが、安定的なソロプレイを続けたかった自分としてはこんなハイリスクが出るとは思わなかった。というかフォースリーダーという人種はみんなこんな連中しかいないのか。

 ケーゴ的に、フォースが練度の高い戦闘要員を増やしたい気持ちはまぁ百歩譲って認めるが、数多のフォースが袋叩きの様に勧誘しに来て、度々言い訳を考えやり取りをして断るのも良い加減面倒極まる。

 

 「あの…でも僕浮くと思いますよ?」と、あんたらのフォースってガッツリぶつかり合う近接格闘戦主体でしたよね?的な質問を尋ねるケーゴだったが、

 

 「細けぇ事ァ気にすんなよ〜、丁度遠距離戦闘員が欲しかったんだからよ。悪くねー話だと思うぜ?」

 警告するケーゴの言葉にも構わず肩をバシバシ叩きながら勧誘しようとするタイガーウルフ。

 

 こういう相手に限って、ケーゴからして見ればいざ自身の姑息過ぎた戦闘ぶりを相対した瞬間、相手は失望し見限り、挙げ句失った関係性が数知れない経験が大半だった。故にケーゴは再度、

 「向いてないと思いますよ?きっと貴方のフォースは…」

 と警告を言い放ちかけた。

 

 がその後だった。

 

───「とか何とか言いつつ、フェイルセーフティもガッツリじゃないかい?」

 と2人の背後から声が聞こえびっくりした様な表情をアバターのゴーグル越しに表すケーゴ。

 

 振り向いた先にいたのはやはり自分よりも大人なプレイヤー。

薄紫の髪にこれまた獣の様な耳と中東風の服を纏うその人型のアバターであり、顔つきは人間のソレではあるが、

 

 ケーゴは逆にこれはこれで怪しむ。というか、何故スニークジェガンには一応、有事に備えた重点的な近接戦闘用装備がある事がバラされているのかますます不信感をいだく。

 

 「"シャフリ"手前ェ!何でまた俺の勧誘の邪魔を…。ってか何なんだ?

"ふぇいるせーふてぃ"って。」

 

 「狙撃が躱されるか近づかれた際の近接戦闘用装備だよ。まぁ君のガンプラの様にド正面からぶつかるしか能の無い装備とはまた違うけどね。」

 

 「誰っすか?」

 

 とイマイチ顔と名前が一致しない為かクエスチョンマークの様なイントネーションでタイガーウルフと中東衣服の男に尋ねるケーゴ。

 

 「フォース"シームルグ"の"シャフリヤール"だよ。初めましてかな?ロンメルさんとクジョウ・キョウヤから話は聞いてるよ。

 僕らの間では結構有名人だからね、君の事は。僕も市場に立ち寄ったんだが、こんな"マンウィズ紛い"のフォースにだけは入らない事を勧めるね〜」

 

 と軽めに自己紹介をする中東衣服のアバターの男、

ことシャフリヤール。

 って、そういえばパレードの事件でのブリーフィングで、装備データを2人のフォースリーダーに掲示した、と気づくケーゴは、

 "こいつもか"とどうでも良いはずの噂に引っかかってやって来た連中と察する。

 

 「あのう…お2人共失礼ながら、まぁ色々こちらも誤魔化す気はないのですが僕が"ワーストランカー"って呼ばれてたの知ってます?」

 

 とケーゴは忠告したつもりだったが、2人のみだけが睨み合う空間になっており、

 

 「関係あるかシャフリィ!、手前だけに邪魔されてたまるかよ!」

 「あぁそうかい。いいかね〜ケーゴ君、折角汚名が無くなったにも関わらずこんな男のフォースになったら今度は脳筋バカになってしまうよォォ!?」

 

 と如何でも良い言い争いになって来る。

 こんな時自分の機体がリペアから完全回復していれば逃げ出せるのだが…。

 

 とコンソールのアラームが鳴り、案の定、

 スニークジェガンの修復が完了という通知が流れて来る。極めてずばり好機と確認したケーゴは機体を喚び出し、スペクトルジャムバインダーを展開すれば、バーニアを全速力で推進させてから逃走を始めるのだった。

 

 

 

────────────────────────二十と数分後経過した後の事。

 

 

 ケーゴのスニークジェガンはアジアンサーバー内の移動する為の内部用長距離移動ゲートを闇雲に潜り、その果てに山岳地帯を見つけそこに着陸した。そして更にバイザーを下げてハイパーレーダーセンサーを起動させれば、もう周辺にあんな猛者共がやって来てないか確認する。ダイバーの反応は微かに存在するが機体の反応は無い。

 

 もしあの二人が追ってくる内、仮に1機が索敵能力強化型ガンプラだったとしても、肉眼認識情報でもメインカメラによる目視でもなく且つ機体のレーダーを頼りに追跡している限り、発見はされない。状況上、スペクトルジャムバインダーによる効果でどうにか避ける事が出来ていると確証はしていた。

 

 と安堵したところでハイパーレーダーセンサーによる解析情報がフィールドの"薄い霧の様な雨天状況"を読み取る。ケーゴは雨宿りと小休止がてら、操作によりスペクトルジャムバインダーを展開させた状態でスニークジェガンを片膝で座る姿勢にさせ、機体の外に出てから外見の装備の点検をしようとする。

 

 点検をしながらしとしとと小雨が降る中、ケーゴはそこでやや視線機体から隣に移した所、近くに厳ついまでに大きな鳥居と、和風の造りとまるで仁王が立って居そうな巨大な神社をそこに見つける。

 ケーゴはこれを見ながらルーキー故にGBN自体に関わる浅い知識を考えれば、確かこういうフォースネストにおっかない鬼人のアバターをしたプレイヤーが居たなぁ、と察しながら呆けていた…。

 

 と、その直後の瞬間。右肩側の背中と頭に何かがあたり、条件反射的に視線を変えたケーゴの眼前に、

大柄の筋肉質な体格に仁王の様な格好、更に頭には三本角の"鬼人"の様なアバターの男が立っていた。

 そして鬼人のアバターの男は、スニークジェガンのライフルを見てからケーゴに言い放つ。

 

 

 「おう、お前のガンプラ、良いモノ持ってんじゃねぇか。喰い足りないなら"ちょい"と遊んでいけよ?」────────────────────────





ACGUYMANです

今回の後書きではどうでも良くてどうでも良くなさそうな事を自白します…。


弐と参の
設定と本文の一部
スニークジェガンのステルス機能に関しての解説シーンと解説文
(と敵ガンプラ)
後から編集しましたッ!!

だってチートすぐると思ったやもん!!(血涙

あとから読みなおしたら多分わかると思います
申し訳ありませんでするた

もうならべく後から編集とかいうマネはやらない様にします
ごめんなさい

という訳でウワサの鬼人ダイバーとケーゴとの対決の肆の回お待ち下さい。
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