「さぁ、夕飯は何にしようか...」
主婦のようなこと言ってしまうな...みんな何が食べたいんだろう。無難にカレーとかかな?いや、それだと夏の合宿の時と被ってしまう。...バーベキューはどうだろうか?夏に食べるべきものだが...秋でもキャンプするし、大丈夫だろう。そうと決まれば早速用意をしますか。
「お、いい肉あるじゃん。野菜も鮮度抜群だ。あまり使われていないと思っていたが、定期的に掃除とか食材の調達とかやってるのかねぇ...お、塩コショウもめっちゃあるじゃん」
そんなことを考えながら夕飯の準備を進めていると、いつの間にかみんなが戻ってきてた。まだ夕飯には少し早いような気がするが...まあいいか。用意していた肉を焼く。...うん、いい香りがする。一口いただこう。
「「「いただきます!」」」
「うん、おいしい!」
「おいしいにゃー!」
「おいしいです!!」
「そうか、それならよかった」
夕飯はバーベキューで正解だな。みんなの口に合ったようでなによりだ。
「それで、どうだ?曲作りと衣装作りは...順調か?」
「うーん...それがうまくいってないの」
「ずっと考えていたのですが...アイデアが浮かばなくて...」
「私もよ...」
「そうか...時間はまだあるし、少しゆっくり考えてみるのもいいんじゃないか?」
時間がないとは言ったが、それでもまだ十分時間はある。でも、3人がここまで悩むのは珍しいな...一体どうして...
*
夕飯を食べ終わったあと、俺は一足先に風呂に入った。こういうのは女の子から入るものだと思ったが...いいのかな。
ガタッ!!
「あー、癒される...ん?」
今、脱衣場で音がしたような...いや、まさかね...
すると、急に扉が空いた。
「悠くん!背中を流しに来たよ!」
俺の後ろには、バスタオル姿のμ'sのみんながいた。...えっ?
「な、なんでみんながここに?」
「悠くん、今日疲れてるみたいだから、穂乃果たちが背中を流しにいこうってなったの」
ええ...みんなの姿は目の保養になるけどさ。流石にまずいですよ!
「さ、流石にまずいと思うんだが...」
「大丈夫だよ...ここには穂乃果たちしかいないから...ね?」
そう言われて俺は、穂乃果たちに体を洗われた。
*
体の疲れはとれたけど...精神的に疲れたよ。風呂には入ったし、もう寝ようか。
「よーし、そろそろ寝るぞー。布団は敷いたか?」
「うん!ちゃんと悠くんの分もあるで」
「おいおい、女の園に男が入るのはまずいでしょ。俺は違う部屋を借り...」
「ダメだよ」
穂乃果がハイライトのない目で見てきた。まっすぐ俺の目を見て...
「だって、悠くんは目を離したらことりたちから離れるから...」
「大丈夫だって、離れないよ」
「...なら、私たちと寝ても問題ないですよね?だって、私たちから離れないって言ったんですから」
そう来たか...仕方ない。
「わかったよ...一緒に寝ようか」
「じゃあ、電気消すわよ」
俺は今日あった出来事を振り返りながら眠りについた。
*
朝起きると、穂乃果が俺の上に乗っていた。胸の柔らかさに感動しつつ、穂乃果をゆっくり離し、ランニングの準備をし、みんなを起こさないように外に出る。ランニングは俺の最近の日課だ。退院してすぐなのであまり長くは走らないが、体力がつくからやっている。ここの風は心地いいな...もっと走っていたいくらいだ。
「朝日が昇ってきたな...いい時間だし戻るか」
俺が別荘に戻ると、入り口の前にみんなが待っていた。っていうか、いつの間に曲と衣装が出来たんだ...?
「...悠くん。なんで勝手に外に出ていくの?心配しちゃったじゃん!」
「す、すまん。忘れてたわ...」
「やっぱり、悠くんは穂乃果たちが見ていないと...(ボソッ」
「...?何か言ったか?」
「ううん、なんでもないよ」
「それならいいけど。てか、太陽が綺麗だな...こんなところで告白するなら、めっちゃ映えそう」
「...悠くんには告白する相手とか近くにいそうだけどね」
...絶対μ'sの誰かのこと言ってるでしょ。誰か一人を選ぶと後が怖いし、鈍感のふりしとこう...
「えぇ?まさかそんな人いるわけないじゃん」
「...」
そんな殺意のこもった目で見ないでくれ。
「ま、まぁとりあえず準備して帰ろうか」
「...うん、そうだね」
曲も出来たし、目的達成だな。
このあと色々準備をしてから俺達は別荘をあとにした。