影のソードアートオンライン   作:インドぱん

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影へのリンクスタート

「ここは、どこだ?確か俺は始まりの街に降り立つはずだったんだが・・」

どこを見ても街のようなものは見当たらない。あるのは神殿や一面の木々だけだ。

 

俺、桐生雷斗は一万人限定の超人気VRMMO<ソードアートオンライン>をとある理由で手に入れ、リンクしている。

 

友達や後輩から<上条当麻>のあだ名で呼ばれる俺が、一万人の抽選でこのゲームを当てる運があるわけがなく、このゲームを手に入れたのは厄介ごとを引き受けた報酬であったのだが・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝者、桐生!」

 

俺は、いつものように中学の剣道部で練習していて、後輩の直葉と手合わせをした後のこと、

 

「やっぱり、桐生さんは強いですね。これであと運さえよければ、高校生相手でも敵なしなんだけどねえ~」

 

「うるせ、わかってるよそんなこと。そういう直葉もかなり強くなったなあ。さすが全国ベスト3だな」

 

ホントに成長甚だしいよなあ・・特に胸とか

 

「私はまだまだですよ。それはそうと先輩、あそこでずっと手合わせを見てた人は先輩の知り合いですか?」

 

「いんや、あんな人知らないよ。でもどっかで見たことある気が・・」

 

まあOBかなんかだろうけど。

するとその人が歩いてきた。どうやら俺に用があるらしい。

 

「君の技を見せてもらったよ。実に綺麗な技だ。今の時代、この型でこれほどの完成された動きができるのは、君だけだろう。」

 

「は、はあ、ありがとうございます。それであなたは?」

 

剣道関係のお偉いさんか?でもこんな感じの人はいなかった気がするけど。

 

「ああ失礼、そういえば自己紹介を忘れていたね。私は茅場明彦だ。おもにV

 

「ええ!あの茅場博士ですか!?」

 

突然、直葉が大声を上げた。最後まで言わせてあげようよ・・

 

「直葉、知ってるのか?」

 

「知ってるも何も超有名人ですよ。この人はまるで現実のような仮想現実を作り、その中に人間の意識を送り込める技術を発明したとんでもな人ですよ!」

 

ほへー、よくわからんがすげえ人なんだな。

 

「直葉は詳しいんだな。」

 

「うん、お兄ちゃんが極度にVRのゲームにはまってましてね。それでよく雑誌を買ってくるんですけど、それによく書いてて・・ちょっとは外にも出てほしいんだけど。お兄ちゃん、運動神経悪くないのになんで引きこもりみたいになっちゃったんだろう?顔も結構いい方だと思うけど・・」

 

また始まっちゃたよ、直葉はほんとにお兄ちゃんが大好きだなあ」

 

「な、なに言ってるんですか桐生さん!」

 

おっといけね、声に出てたみたいだ。

 

「私がお兄ちゃんに向ける好きっていうのは、兄弟としての好きってことで、決してそういう好きじゃないんです!というか私が好きなのは・・

 

「好きなのは?」

 

「・・何でもないです///!」

 

ああ、もうちょっとで勢いで言ってしまいそうだったのに。直葉ならだれでもOK出してくれると思うけどな。

 

「コホン」

 

やべ、茅場さんのこと忘れてた。

 

「それで茅場博士、今日はどうしたんですか?」

 

本来なら俺が言わなきゃいけなかったことを直葉が聞いてくれた。

 

「ああ、実は今試作段階中のゲーム、ソードアートオンラインのスキルのことで行き詰っていてね。ぜひ君の技を参考にしたいんだ」

 

スキル?

俺が疑問に思っていると、茅場さんが教えてくれた。

 

「このゲームは普通のRPGと違って魔法がないんだ。その代わり強力な剣の技、<ソードスキル≻というものがあって、それに君の技術が欲しいんだ。もちろんただでとは言わない。代わりにナーブギアとSAOのソフトを1セット送ろう」

 

魅力的な提案ではある。直葉によると、このゲームは先着一万名限定のゲームらしい。これまでのゲームと違って、体をボタン操作ではなく実際に動かすというのにも興味がある。ただ・・

 

「でも、先輩の技を利用するってことは、みんなが先輩の技を見ることができるようになるってことですよね。先輩はまだ中学の大会も終わってないし、高校だってあるし、今ほかの人に技を見られたらこれからの剣道人生が危なくなったりしませんか?」

 

その通りだ。今俺がそれなりに勝てているのは俺の型が珍しいっていうこともある。そのアドバンテージを消すのはかなり痛い。

すると茅場さんはこう言った。

 

「いいや、君のスキルはこのゲームで勇者を担う人に渡すユニークスキルにするつもりだ。だからみんながみんな、見れるものではない。それにあくまで型を借りるわけであって技術を渡すつもりはない。だからその辺は安心してくれ」

 

なるほど勇者か。なんかかっこいいな!

もし見られるのがいやだったら自分が勇者になったらいいだけだもんな。

 

「なあ直葉、やってみてもいいか?」

 

「なんで私に聞くんですか!・・まあいいんじゃないですか。その代わり練習には必ず毎日来てくださいね!お兄ちゃんみたいに引きこもっちゃいけませんよ!」

 

お前は俺のおかんか。

 

「わかったよ。  茅場さん、やりますよ。なるべくかっこいい技にしてくださいよ!俺の二刀流を!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

茅場さんとソードスキルを作っていた場所の近くに、こんなところなかったと思うんだけどなあ。

 

「仕方ない。一度ログアウトしてから入りなおすか」

 

俺はメニューからログアウトボタンを押そうとしたがここで問題が起きた。

ボタンがない!ログアウトボタンがない!

 

「いったいどうなってるんだ。茅場さんに限ってこんなミスをするわけもないし。まさかこれが仕様とでもいうのか」

 

まさかな・・

 

「その通りだよライト君」

 

この声は!

 

「茅場さん!?いやなんか違うな。あなたは誰?」

 

そこには赤と白の鎧を着た人が立っていた。

 

「いや茅場で合っているよ。ここでの名はヒースクリフだがね。」

 

へえ~俺のアバターは現実そっくりだけどこの人は全然違うなあ。

って、そんなことはどうでもよくて、

 

「茅場さんここは一体どこですか?そしてどうしてログアウトボタンがないのですか?」

 

「いろいろ話さなければいけない事はあるけど、端的に言うとゲームマスターの権限を盗まれてしまったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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