花のように可憐で… 作:Black History
それに加え、アンケートのご協力もありがとうございました。
アンケートの結果、何人でもいいという声がとても多かったです。
…ちなみに四倍近く差が離れてました
前書きで長ったらしく話をいたしましても面白くないと思いますので、さっさと本編に入ります。
今回時間がいっきにとんだりしていますので、少々読み辛いかもしれません…とりあえず本編を、どうぞ。
―更に数日が過ぎた
…といっても、何か大きく変わったようなことは一つもない。
いつも通り仲のいい三人と遊び、学び、のほほんと暮らしている
そして今は園子ちゃんのお宅に邪魔させてもらっています。
今日は日曜日だからね…昼頃からこうして園子ちゃんの部屋に集まって、楽しく談笑させてもらっている
「おーい?翔太?」
「…ん?どうしたの銀ちゃん?」
「いや、何かボーッとしてたからさ。学校にいる時の園子みたいだったぞ」
「・・平和だな~って思ってただけさ。それ以外に深い理由は無いよ」
勇者である僕達には『お役目』がある
前も言った通り、お役目には危険がつきものであり、しかもいつその時がくるかわからない。
なのでその時がくるまで、こういう平和な時間を噛みしめたいのだ。
・・できれば『あの日』みたいなお役目はもうしたくないな…もうちょっとで片腕持っていかれるところだったし
「確かに…平和だよな~。アタシ達がこの平和を守れてるなら…うれしいな」
「みのさんは頑張ってるよ~!」
「そうか?」
「えぇ、銀は頑張ってるわよ?ちょっと前に出過ぎだけれどね」
「・・須美さんは上げて落としますね~?否定はしないけどさー」
「自覚があるならやめて欲しいわ…」
三人がわいわい笑顔で話しているのを見ていると、何だか嬉しくなる。
こうやって話しているのを見ると、とても彼女達が危険なお役目背負っている【勇者】とは思えないなぁ…
「アタシは斬り込み隊長だからな~。よってそれは聞き入れられない!」
「みのさんかっこいい~」
「何言ってるのよ…?あとそのっちは銀を簡単に持ち上げないで!」
「「え~?」」
「え~?じゃないわよ!もう…」
何も知らない人が見たら下らない会話だと吐き捨てるかもしれない
それでも僕にとってはそんな会話でも幸せを感じられるんだ
―こんないい子達が命をかけないと駄目なのは絶対に間違ってる
しかし僕達は【勇者】
弱音をはくなんて許されないのだろう
ならば、、もし彼女達が危険に晒された時には、同じ勇者である僕が全力で助ければいい。
・・場合によっては僕の命だって…
「・・・やめよう、こんなこと考えるのは。少なくとも今じゃない」
首を横にふって、暗い思考を散らす
こんな暗いこと考えてたら気分まで暗くなっちゃうよ。
明るく、明るく…ポジティブに…
「いっしー?」
「うわっ!?そ、園子ちゃん!?」
「どうかしたの~?小声でぶつぶつ話してたけどー?」
「な、何でもないよ。大丈夫」
「本当?」
「本当だって!神樹様に誓うよ!」
「…そこまで言うなら本当だね~」
しまった…みんなと遊んでいることをすっかり忘れてたよ。
何とか誤魔化せたから良かった……
「そういえばさ、翔太」
「はい?何ですか銀ちゃん」
「翔太の夢って何なんだ?前に聞いた時うやむやに返されたからさ」
「…あぁ、、夢かぁ……」
前に四人でそれぞれの夢について話したことがあるのだが、その時僕は明確な夢がなく、銀ちゃんの言うとおりうやむやにしたのだ。
僕以外の三人がしっかりとした夢を話している中、「特にない」なんて恥ずかしくて言えなかったから、うやむやにしたんだっけ…
しかし……『夢』か…。
男友達の子は『警察官』や『消防士』、『自衛隊』だったり『先生』といった夢を持っているんらしいけど……僕はこれといってなりたいものがまだないんだよなぁ
夢ねぇ、、そういえば友奈の夢ってなんなんだろうか?
…保育士さんとかかな?
《大きくなったら……わ、私と結婚してください!!》
・・所詮子供の時だけの口約束だ
小さい頃に結婚の約束をする…なんてよく聞く話だからね。
もう友奈と別れてからだいぶ経ったんだ。とっくに忘れて、なくなっていても不思議ではない…むしろそのほうが自然だ。
「翔太ー?そろそろ教えてくれよー」
「…ん?あぁ、ごめんね」
「私も気になるわね。やはり日本男児たるもの、国のために働く自衛隊とかかしら?」
「あはは…僕の身体能力じゃ、訓練で潰れるのがオチだよ」
「いっしー体力無いもんね」
「アタシとの腕相撲でも負けてたな」
「・・人が気にしてることを言わないでくれないかい?心にくるから」
友奈だけじゃなく、銀ちゃんにまで負けました…はい?何か文句あります?
「残念ね…ならいったい翔太君の夢はなんなのかしら?」
「さぁ!白状しろよ翔太!」
「はいちゃえば楽になるよ~」
「取り調べの刑事さんみたいなこと言わないで?……うーん、、そうだなぁ」
・・・『結婚』…そうだ!銀ちゃんと被っちゃうけど、、いいよね?
期待の眼差しを向けてくる三人に対して、ゆっくりと口を開く。
「夢というか、、願望に近いけど…」
「『結婚』は……したいなぁ」
「「「・・・・」」」
「ははは…男が言っても気持ち悪いだけかな?でもまだ夢が決まってなくてさ、とりあえず願望を言ったんだけど…」
顔に熱がともっているのを感じる
…うん、、恥ずかしいね…ちなみに嘘は言ってない。
僕のお父さんとお母さんのように、できたら一生を誰かと共にできたらいいな~とは思っている。
「・・あっ、、いやいや!アタシはいいと思うぞ!かくいうアタシも同じような夢だし…すごくいいと思う!」
「わ、私も銀と同じよ!とっても素敵な夢だと思うわ!」
「び、びっくりしたよ~…まさかいっしーもみのさんと同じ夢だなんて……メモメモ♪」
「・・・うん。ありがとう」
みんな顔を少し赤く染めてまでしてフォローしなくていいよ…余計恥ずかしくなってくるからさ。
やっぱり僕なんかが結婚願望を持ってたら変だよな…言わなきゃよかった
「・・本当に、何であの子は僕なんかと結婚したいなんて言ったのやら」
思わずそう呟いてしまう
その呟きはかなり小さく、自分でもギリギリ聞こえるかどうかの大きさだった
当然僕より離れた場所にいる三人には聞こえない…はずなのだが
ボトッ
「・・・いっしー…何その話?」
「へ?もしかして、、聞こえた?」
「そんなことどうでもいいよ、いっしー。その話教えて…?」
「ど、どうしたの?いつもと何か違うよ園子ちゃん…」
さっきまで手に持っていた手帳を落とし、園子ちゃんの……いや、銀ちゃんと須美ちゃんの雰囲気も少し変わった。
・・・いったいどうしたんだろう?
「・・早く」
「えっ、いや、、言葉の通りだよ?昔から仲の良かった幼馴染と小学校中学年の時に結婚の約束をしただけだけど…」
「…え?もしかしてその幼馴染って、あの押し花をもらった子…?」
「う、うん。須美ちゃんの言うとおりだけど…結構前にした約束だからね。たぶんあっちは忘れてると思うよ」
「・・へ~」
人は忘れる生き物だからね、十中八九忘れていると思う。
・・あれ?なのにずっと覚えてる僕って…もしかしなくても気持ち悪い?
「・・・だといいけどね~」
「・・・絶対忘れてないだろうなぁ、、その女の子」
「・・・その子が忘れていることを願いたいけど…ないでしょうね」
「?どうしたの?三人でボソボソと」
「いっしーは気にしなくていいよ?ちょっとしたガールズトークだから~」
「そうなの?ならいいんだけど…」
・・気のせいだったのだろうか?
さっき園子ちゃんが僕にどんな話か聞いてきた時……少しの間だけ、
彼女達の目に【光がなかった】気が…
いや、きっと見間違いだったのだろう
三人でボソボソとガールズトークをしているところを見てみると、やや薄めだがしっかりと瞳の中に光がある。
それを見てホッと胸を撫で下ろす
・・あの日の友奈みたいになってなくて良かった……あの時の友奈は本当に命の危険を感じたからな…。
あの時は僕が完全に悪かったため仕方ないのだが、、それでも怖かった
そんなことを考えている間に、どうやらもういい時間になっていたようだ
「…そろそろ時間だよ?三人とも」
「・・本当だ。どうする?二人とも」
「・・とりあえず今日はもうお開きにしましょう。いいわよね?そのっち」
「そうしよっか~」
その後は特にこれといったこともなく、そのままお開きになった
家にてーーーーー
「翔太君、お風呂上がったよ」
「はーい!今入りに行きます!」
今まで読んでいた小説本を閉じ、着替えを持って脱衣場に入る
上着を全て脱いで洗濯機に入れ、同じようにズボンも脱いで入れようとするが、よく見るとポケットが少し膨らんでいる
何だろう?少し硬いけど…
「・・え?押し花…?」
今日は確かに机の上に置いてきたはずなんだけど…寝ぼけて入れたのかな?
「よくわからないけど、、そのまま洗濯機の中に入れなくて良かったよ」
洗濯機の横に押し花を置く
お風呂から上がったら部屋に戻そう…危なかったな。気付いて良かったよ~
キラリといつも以上に強く輝いた押し花に僕は気付かない。
―それからしばらくの年月が経った
―今となっては懐かしい思い出だ……普通に楽しく過ごせた日々の記憶なんて
「今じゃ松葉杖無しだと一人で満足に動けないんだもんな~」
「銀ちゃんと園子ちゃんよりはマシだよ。僕は散歩も自由にできるからね」
「でもいっしー大赦さんに出ちゃ駄目って言われてるよね~?」
「…うん。だから外に出れてないよ」
包帯を大きく巻かれている二人を、【眼帯がついていない】左目で見る。
・・それでも二人よりはマシ……だと思うんだけどなぁ。
「アタシ達と違って確かに翔太は動けるけどさ…本当に大丈夫なのか?」
「まぁ、確かに色々と不便なところはあるけど…須美ちゃんを放っておくのは心配だからさ」
「わっしー元気だといいな~」
「たまに戻ってきて話すよ。須美ちゃんのことはもちろん、次の勇者さん達のこととかもね」
「・・ごめん翔太。助かる」
「・・気をつけてね、いっしー」
「うん、ありがとう」
コンコン
「失礼いたします。翔太様、学校へお送りする準備が整いました」
「分かりました……それじゃあ、またいつか戻ってくるね」
「おう!待ってるからな~!」
「いってらっしゃい~!」
仮面を被っている『大赦』さん達に所々サポートしてもらいつつ、松葉杖で車まで移動して乗り込む。
もちろん車の運転は大赦さんだ
「大赦さん、僕ってもう中学生になったんですよね?」
「はい。そして今向かっている学校は『讃州中学校』となっております」
「そうですか…ちゃんとした卒業式とか行ってませんけど、中学校に通って大丈夫なんですか?」
「そこはすでに我々が色々と手回しをしてありますので問題ないです」
…やっぱりすごいんだな、大赦って
「もうそろそろで到着いたしますので、お降りの準備をなさってください」
「…あっ、はい。分かりました」
ついに僕もピカピカの中学一年生か…
・・できれば不自由のない体で迎えたかったなぁ。せっかく人生で一度だけの中学校入学式だったのに…
「ご到着いたしました」
「お送りありがとうございました」
「翔太様、この紙に新しい家の場所と住所がのってありますので、学校が終わり次第そこにお向かいください」
「なるほど、ご丁寧にありがとうございます。…よいしょっと」
紙と共に松葉杖を受け取り、車から降りて校内へと移動する。
松葉杖の使い方に関してはこの日のためにリハビリを何回も行っていたため、何一つとして問題はない
・・やっぱり周りからの視線は避けれないよな……松葉杖に加え、大赦印の黒塗り車で来たから当然だけど。
「はぁ…胃が痛いよ」
―そうして幸先の悪さにため息をつきつつ、歩みを校内へと進めるのだった
いかがでしょうか?
時間がとびとびかもしれませんが、道中を書いていたらグダグダと話数を重ねてしまいそうなので、、お許しください
書いては消して、書いては消してをずっと繰り返してました…文才が欲しい。
何か指摘等あった場合はオブラートに包んでお教えくださるとありがたいです。作者のメンタルはガラスと同レベルですので……