レイオニクスと9人の少女 【大怪獣バトル・サンシャインギャラクシー】   作:ふらんどる

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一話のなかに結構詰め込んじゃいました。

それではどうぞ!


第11回 本当の自分と悪魔の翼竜

 

「本当にやるのか千歌?」

 

「うん!!堕天使スクールアイドルなんて他にはないし絶対に人気出るよ!!」

 

日曜日、僕たちは新たなスクールアイドル計画のために千歌の部屋に集まった。

千歌は先日の善子ちゃんの話を聞いて堕天使スクールアイドルという計画を思い立ったのだ。

 

「しかしいきなり堕天使スクールアイドルなんて難しいだろいくら何でも。第一に衣装だって・・・」

 

「衣装ならあるよ!ほら!」

 

「うそん!?」

 

見るとなんと驚くべきことに人数分のゴスロリ風衣装が既に用意されていたのである。善子ちゃんの物は私物であろうが他の物はこの数日で用意したというのだろうか。

さすが曜だ。衣装づくりの腕に関しては天才としか言いようがない。

 

「すごいです曜先輩!」

 

「じゃあさっそく着替えるから俊くんはあっち行ってて!あっ!覗いたりしたらみかんの刑だからね!」

 

「はいはい」

 

言ってることはもっともだが満面の笑みで言われるとなんか複雑だ。僕はそんな人間だと思われてるのだろうか。

それにしても昔から気になっているんだがみかんの刑とは一体何なんであろうか。一度として受けたことのないか謎に包まれている。

 

というわけで僕は廊下に出てしばらくしいたけと戯れる。お前はかわいいなぁほんとに。

 

「はいっていいよー」

 

「おおっ、意外に様になるもんだなぁ」

 

「クックック、当然よ!」

 

「なんか落ち着かないずらぁ~」

 

善子ちゃん以外は初めてだというのに皆ゴスロリ衣装に着替えた姿は大変良く似合っている。善子ちゃんも得意げだ。しかしその中で唯一梨子ちゃんだけはなんだか小戸押している。一体どうしたのであろうか。

 

「??梨子ちゃんどうかしたの?」

 

「ええっとこ、このスカート少しみじかすぎじゃ・・・。それにこれで歌って踊ったりしたら・・・」

 

そこまで行ったところで梨子が言わんとしていることが分かった。確かに見えそうだといわれれば見えそうだ。

 

「むー、梨子ちゃんは気にしすぎだよ」

 

「これで堕天使の魅力が全世界中に・・・」

 

善子ちゃんは傍らでニヤニヤしている。よほどうれしかったのだろうか。

 

 

 

「まったく・・・」

 

そう言って梨子ちゃんは部屋を出ていったが、しばらくすると

 

 

 

 

「いーーーやぁああ!!!」

 

『ワンッ!』

 

梨子ちゃんの絶叫と何やらどたばたと騒ぎ出す音が聞こえた。

 

何事かと慌てて廊下を見るとなんと梨子ちゃんがしいたけに追われて逃げ回ってる。

 

「大丈夫だよ梨子ちゃんしいたけはおとなしいか・・・うぁあ!!」

 

千歌がそう言いかけた次の瞬間、隣の部屋から襖を押し倒してものすごい形相の梨子ちゃんが飛び出してきた。

そしてその後をどういうわけかしいたけが追いかける。

 

「り、梨子ちゃん落ち着いて」

 

しかし梨子ちゃんは止まらずベランダの方に突っ込んでゆく。

 

「とぉぉぉりゃあああああ!!!」

 

そしてなんと驚くべきことに梨子ちゃんはそのまま脅威の跳躍力でベランダの柵を飛び越え、なんと空中で一回転して隣家である梨子ちゃんの家のベランダに着地したのだった。

 

「おおっ・・・」

 

その場にいた全員から拍手が沸き起こる。

あまりの衝撃的な光景に目が点になってしまう。それにしてもすさまじいジャンプ力である。もう彼女はスクールアイドルや作曲家より体操選手の方が向いてるんではなかろうか。

 

「お、おかえり・・・」

 

「ただいま・・・」

 

たまたま部屋の掃除をしていたお母さんに見られた梨子ちゃんは恥ずかしさのあまりその場にへたり込んでしまった。

 

早速堕天使スクールアイドルのPV撮影に向かおうということになったが果たしてこのような計画がうまくいくのであるか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すごい!すごいよ!!」

 

「本当にうまくいくとは・・・」

 

「クックック、これが堕天使の力よ!!!」

 

なんと驚くべきことに本当にうまくいったのである。先日撮影したPVの効果で昨日まで4ケタ台であった順位は一気に900位台まで上昇し、昨日まで数件しかなかったコメントも一気に増加している。正直これは予想外だ。

 

「特にルビィちゃんの人気がすごいんだよ!!」

 

「どれどれ・・・」

 

千歌に言われて動画を見て見る。白いゴスロリ衣装に身を包んだルビィちゃんはリトルデーモン4号と名乗っている。たしかにとてもかわいい。

 

このままいけば人気間違いなし。ランキングも上がってAqpursも安泰・・・

 

 

 

 

 

「破廉恥ですわぁ!!!」

 

とはいかないというのが現実なのである。

 

今現在われわれはカンカンに怒ったダイヤさんに生徒会室に呼び出されてお説教を受けているのだ。

 

「すみません・・・」

 

原因はもちろん先ほどの動画。確かにスクールアイドルになった自分の妹が急にあのような格好をさせられていたら怒るのも無理はない。

 

「わたくしがルビィにスクールアイドル活動を許可したのは節度を持って自分の意思でやりたいと言ったからであって、こんな破廉恥な格好で注目を集めようなどとは・・・」

 

「ごめんなさいお姉ちゃん・・・」

 

ルビィちゃんは今にも泣きそうである。

 

「ルビィちゃんが謝る事じゃないよ。とめなかった僕が悪いんだから」

 

「まったく俊さんも俊さんです。あなたがいれば少しは安心だと思っていたのにまったく・・・」

 

「俊くんは何も悪くないです!そんな風に言わないでください!」

 

千歌の強気な反応に少し驚いてしまう。

 

「千歌・・・」

 

「でも順位はあがったし・・・」

 

「そんなものは一時的なことです!これをご覧なさい!」

 

そう言ってダイヤさんはノートパソコンをこちらに提示してきた。

 

「なぁっ・・・」

 

言われた通り見てみると、先ほどまで上がる一方であった順位はあれよあれよという間に下がっていき、今は1500位を下回ったところである。

 

「うそっ、そんな・・・」

 

あまりの変動ぶりに皆は言葉を失う。

 

「本気で目指すのならばどういう事か、今一度よく考えることです」

 

そんな僕たちにダイヤさんは突き放すようにそう言ったのである。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

夕日が海に沈みかけたころ、防波堤の上に座り込むAqoursの皆。その表所はみな一様に暗い。

 

「確かにダイヤさんの言う通りだよね・・・、あんなやり方でμ'sになろうだなんて・・・」

 

千歌が小さな声で呟く。

 

「ちがうわ」

 

「善子ちゃん?」

 

「いけなかったのは、堕天使・・・」

 

彼女は悲しそうな表情でそう言った。

 

「やっぱり、高校生にもなって通じないよ」

 

「でも・・・」

 

千歌が途中まで言いかけたが言葉に詰まった様子を見せる。

 

それ以上の言葉が出てこないであろうことは容易に想像できた。

 

「なんかスッキリした!明日から、今度こそ本当に普通の高校生になれそう」

 

「じゃあ、スクールアイドルは?」

 

「・・・やめとく、なんか迷惑とか書けちゃいそうだし。じゃあね」

 

ルビィちゃんの問いかけに善子ちゃんはそう答え、歩き出した。

 

その寂しげな背中は見ているだけでも辛いものを感じさせる。

 

「あと」

 

数歩歩いたのち、善子ちゃんはゆっくりと振り返って僕たちの方を見る。

 

「ありがとね。少しの間だけど堕天使に付き合ってくれて。楽しかったよ」

 

その時の彼女は笑顔であったが、それはどこか深い悲しみを帯びているようなものであった。

 

 

 

 

 

 

 

「どうして堕天使だったんだろ」

 

善子ちゃんが帰ってしばらくして梨子ちゃんがそう呟く。

 

「まる、なんだかわかる気がします」

 

皆の注目が花丸ちゃんに集まる。幼少のころからの知り合いである彼女なら知っていることも多いだろう。

 

 

「まる、わかる気がします。善子ちゃん、ずっと普通だったんです」

 

「普通?」

 

「はい、私たちと同じであんまり目立たなくて・・・そういう時、思いませんか?これが本当の私なのかなって」

 

確かに彼女の言っていることはもっともで理にかなっている。人間だれしも、僕だってそんなことは一度くらいは考えたことはある。

 

「本当は天使みたいにキラキラしていたのに、何かのはずみでこうなっちゃったんじゃないかって」

 

その言葉には僕も思い当たる節があった。

 

名前以外の記憶を失っていた自分はもっと本当はすごい人物ではなかったんだろうか。もっと幸せな家庭に生まれていて、何かのはずみで記憶を失ってしまったのではないか、そんな思いを巡らす時もあった。

 

もちろん当然のことながら高海家の人たちには感謝してもしきれないが、僕の中にも花丸ちゃんが言ったような気持ちがあるのかもしれない。そんなことを考えてしまう。

 

「善子ちゃん、幼稚園の頃ずっと言ってたんです『自分は本当は天使で、いつか羽が生えて天に還るんだ』って」

 

その言葉に続くものは僕を含めて誰もいなかった。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「今着いた。どこだ?」

 

「えっと、今商店街!」

 

翌朝沼津のバス停についた僕は千歌に連絡を入れる。

 

 

 

 

善子ちゃんの件があった次の日の早朝、千歌からの電話に起こされた。

 

「どうした朝から・・・」

 

「俊くん今すぐ沼津に来て!!!」

 

電話に出ると相も変わらず元気な声が画面の向こうから響いた。

 

なぜだ、と聞き返そうとしたがどうせ行けばわかる事だと割り切ることにした。嫌だといっても引き下がらないことは長年暮らしていて知っている。

すぐさま支度をしてバス停へ走り沼津行きのバスへ乗り込んで今まさに到着したところである。

 

「おい、どうした。なにかったのか」

 

電話の向こうかららは息が切れたような千歌の声とパタパタと走っている音が聞こえる。

 

「えっと今堕天使を追いかけてるの!」

 

「へ??」

 

堕天使というのは無論善子ちゃんの事であろうが、いったいなぜ追いかけられているのだろうか。

 

とにかく言われるがままに商店街へ向かう。すると・・・

 

「待ってー!!」

 

「なんでついてくるのよぉー!!」

 

なんとそこには善子ちゃんと千歌を含むAqoursの皆がいた。

 

しかもなぜか善子ちゃん以外は先日のゴスロリ衣装を着ている。

 

何が何だかよくわからないがとにかく彼女たちを追いかけることにした。

 

「よ、曜いったいこれはどういう事なんだ」

 

「実は・・・」

 

走りながら曜から事情を聴くと今現在善子ちゃんを勧誘している最中なのだそうだ。

 

そして僕たちはとうとう港のびゅうおのふもとまでやってきた。

 

「私ね! 考えてみてわかったんだ!μ‘sがどうして伝説を作れたのか!どうしてスクールアイドルがここまで続いてきたのか!」

 

千歌が大きな声で呼びかける。

 

「お客さんにどう思われるかとか、人気がどうとかじゃない!自分な好きな姿、輝いている姿を見せる処なんだよ!だから善子ちゃんは捨てちゃダメなんだよ!自分が堕天使を好きな限り!」

 

その言葉を聞いた善子ちゃんははっとした表情を見せる。 

 

「・・・いいの?変なこと言うわよ?」

 

「いいよ」

 

曜が笑顔で答える。

 

「時々儀式とかするかも・・・」

 

「それくらい我慢するわ」

 

「リトルデーモンになれっていうかも!」

 

「嫌だったらちゃんと言うよ」

 

そう言って千歌は善子ちゃんの象徴ともいえる黒い羽根を取り出し、彼女の方へ差し出す。

 

どんなに個性的でも、どんなに人と違っていても大切な仲間としてそれを受け入れる。そういう意思の表れであろう。

 

そして善子ちゃんはゆっくり前に進み出て、笑顔でその羽を受け取った。

 

 

 

『超古代翼竜接近!超古代翼竜接近!』

 

 

 

しかしその瞬間キーンと耳をつくような特徴的な音が周囲に響いた。

 

「な、なに!?」

 

「まさか!」

 

しかもその音はだんだんこちらに近づいてくる。そして次の瞬間僕たちの上空を大きく羽を広げた異形の怪物が突っ切った。その光景に皆啞然とする。

 

「な・・・なによあれ・・・」

 

そしてメルバは謬尾上を通り過ぎ海の上に降り立った。

 

「メルバだ!」

 

「とにかくみんな逃げましょう!!」

 

梨子の提案に一斉に市街地の方へ向かって逃げ出す。

 

するとメルバはゆっくりとこちらへ向けて前進してくる。このままいけば港や沼津の街に大きな被害が出るのは明らかだ。

 

「あうっ!」

 

すると一行の最後尾にいた善子ちゃんが躓いて転んでしまった。先ほどあれだけ走ったんだから無理もないだろう。

 

「善子ちゃん!?」

 

善子ちゃんを案じて振り向いた瞬間メルバの目から閃光が走り、一筋の光線がこちらに向かって飛んできた。

 

「みんな伏せろ!」

 

僕はそう叫んで身をかがめ、そしてそれと同時に爆発音が響く。

 

「みんな大丈夫!?」

 

光線は近くの地面に直撃したようで辺りに火の手が上がる。

 

「私たちは大丈夫!俊くんと善子ちゃんは?」

 

「僕は大丈夫!みんなは先に行って!僕は善子ちゃんを連れていくから!」

 

するとまたもや爆発音が響き渡る。

 

「早く!」

 

「俊くん・・・絶対ついてきてね!絶対だよ!絶対だよ!」

 

「うん!」

 

そう言って千歌たちは走り去る。五人を見送った後、僕と善子ちゃんの二人でメルバの方へ向けて走っていく。

 

「善子ちゃん頼むよ!」

 

「まかせなさい!出てきなさい!!地獄から来たりし漆黒の巨竜!!ブラックキング!」

 

 

 

 

 

 

『バトルナイザー。モンスロード!!!』

 

 

 

『ッッッッッ!!!』

 

 

 

 

 

まばゆい光と咆哮と共にブラックキングが姿を現した。

 

 

「行きなさい!」

 

 

海の上に立つメルバは目から光線を発射するが、それをかわしたブラックキングは突進して思いきりその真っ黒な巨体をぶつける。

 

「よし!」

 

「やったわ!」

 

体当たりをくらったメルバはよろけるが、すかさず体勢を立て直して両手の鋏を振りかざして応戦する。

 

だが、ブラックキングはびくともしない。こいつは怪獣の中でもかなり強靭な皮膚を持っているのだ。

 

そしてそのままメルバに蹴りを一発入れ、さらに頭突きをかます。

 

「いけるわ!」

 

しかし次の瞬間メルバ派はその大きな羽を広げて飛び上がって追撃をかわす。

 

「しまった、飛び上がられた!」

 

そのままメルバは一旦遠くまで離れた後猛スピードで滑空しながらブラックキングに体当たりする。

 

さすがのブラックキングといえども最高速度マッハ6と言われるスピードでぶつかられては無事ではいられない。悲鳴のような声をあげながらその場に倒れこみ、大きな水しぶきが僕たちに降りかかる。

 

「まずいぞ!」

 

体当たりをしたメルバはまたも飛び上がり、今度は飛びながら光線を発射して相手を翻弄する。

 

「なによ!飛びながら攻撃なんて卑怯じゃない!」

 

「くそっ、なにか打つ手は・・・」

 

「ねぇ!あんたの怪獣は使えないの?」

 

「そうだ!ドラコなら!」

 

僕はバトルナイザーを取り出して液晶を見つめる。

 

 

液晶内部に映し出されたドラコは前回の戦いの傷も癒え、準備万端と言わんばかりにその瞳をギラギラと輝かせてる。

 

「よし!ドラコ、いけるな!」

 

僕の声に応えるようにバトルナイザーから咆哮が響く。

 

 

 

「行け!ドラコ!」

 

 

 

 

『バトルナイザー・モンスロード!!』

 

 

 

 

 

まばゆい光がバトルナイザーから発せられ、彗星怪獣ドラコが僕たちの眼前に現れた。

 

「す、すごい・・・カッコいい!!」

 

 

始めて僕の怪獣を見た善子ちゃんは目をキラキラと輝かせている。

 

メルバも新たに表れた敵の存在に気づいたようで、ドラコへ向けてまっすぐ突っ込んでくる。

 

それを見たドラコはひとたび雄たけびを上げると、ドラコはその大きな翼を広げて地面を蹴って空へ飛びあがる。

 

「よし、空中戦だ!」

 

メルバは目から光線を、ドラコは口から火炎弾を発射するが、互いにかわされる。

 

そしてそれを皮切りに二体の間で激しい空中戦が繰り広げられる。

 

ドラコはすれ違いざまに鎌で切りつけ、メルバもその大きな鋏をたたきつける。

 

しかし、いくらドラコといえども体の構造的にも空中に特化しているメルバの相手を長時間続けるのは難しい。

その素早い動きに翻弄されてなかなかうまく相手ができない。

 

「何とかしてあの動きを止められれば・・・」

 

その時僕の頭にひっつの考えがひらめいた。

 

「そうだ!鞭を使うんだ!そうすれば!」

 

僕は大きな声を出してドラコに呼びかける。

 

「ど、どういうことよ」

 

「いまにわかるさ」

 

僕の意図を理解したドラコはその右腕を高く掲げて突っ込んでいく。

 

そしてメルバとすれ違う直前、

 

「今だ!」

 

僕の声でドラコはその巨大な腕を振り下ろす。

 

振りかざしたその右腕の鞭はカメレオンの舌のようにまっすぐ伸びていき、その先端がメルバの長い首に絡まった。

 

「やったわ!!」

 

不意を突かれて身動きが取れなくなったメルバは大きな鳴き声を上げてばたつく。

 

「善子ちゃん、いまならいける!」

 

「わかったわ!地獄の劫火に焼かれなさい!!ヘルマグマ!!」

 

善子ちゃんの声に反応してブラックキングの口から熱線が放たれ、上空のメルバに直撃した。

 

「「やった(わ)!!」」

 

『キェェェェェ!!!』

 

地上からのブラックキングの熱線の同時に受けたメルバは断末魔の鳴き声を上げた。

 

そしてメルバはそのまま黒い光となって消え去っていった。

 

 

 

「勝ったの・・・私たち?」

 

「ああ、そうだよ善子ちゃん勝ったんだよ僕たちは」

 

「だからヨハネ!」

 

「アハハ、ごめんごめん」

 

そう言いながらも善子ちゃんの顔には笑顔が見える。

 

「厳しくなるかもしれないけど、これからよろしくね津島善子、いや堕天使のヨハネちゃん」

 

「当然よ!逆に足手まといになったら承知しないわよリトルデーモン!!」

 

「はいはい」

 

そして僕と善子ちゃんは固い握手をかわした。そしてこの瞬間、浅間俊に共に戦う仲間ができたのだった。

 

二人を照らす沼津の太陽はその光を水面に反射させていた。




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