月姫2早く始まらないか楽しみにしてます
○月××日、いつものように俺がバイクで峠を走っていると下りの時、道に人が飛び出してきた。思わずブレーキを踏むが間に合わない。咄嗟にハンドルを切ったのはいいがそれが原因で横転しガードレールをぶち破る。激しい痛みと共に俺の意識は闇に落ちた
ーーーーーーーーーーーーーーー。
ーーーーーーーーーー。
ーーーー。
目が覚めるとそこは何処かの森の中のようだ
自分の回りには木々ばかり
どうやらあの事故で死なずにいたのは運がいいことだろう。今は生きてることを喜ばなくては
よし、ならまずは救急車に連絡してみるか……あれ?
俺は自分の服が何かみょうであることに
そして気がついた
「あー……成程、これはまた奇妙な出来事だ」
声までも自分のものではない
……いや、嘘だろ?そんな漫画やアニメ、小説みたいな展開ってあるのだろうか
だがそういう感じの系統なら神様が出てきたり何かしらの前フリがあってもいいもの
けど現実はそう甘くはない
というか、下手したらここは俺の知ってる世界ではないのかもしれない
何故なら……俺の目の前に有り得ないほどの大きい化け物が現れたからだ
「運がないな、私は……これも日頃の行いなのか…あぁ、だが認めない。まだ死ぬわけにはいかんのだ。ここで斃れて終わりなど認める訳にはいかないのでな」
普段は割と普通な社会人をしている……いや、普通ではないか?まぁ、そんなことはいい
これがよく小説やアニメ、漫画などである転生系ならばチート能力や凄いイケメンに生まれ変わって新たな人生でウハウハ状態になるのがテンプレなんだが……そう上手くはいかないものだ
今俺のいる世界は不明で能力不明、分かるのは服装と声が別人……てあれ、この声Fateのアヴィケブロン先生と一緒じゃね?やったぜ
ってそんな悠長なことを考えてる場合じゃないな。
「さてさて、どうしたものか」
口調は超余裕ぶっているが内心は超焦ってるんだ
せめて自分に超絶チート能力があればどうにかなるかもしれないが
「ーーーー!!」
いきなり襲いかかってきたよ、空気読めよ。
お願い見逃してー、300円あげるから
とりあえず逃げようと走り出すがここで嬉しい誤算があった
「ほう?これは……」
速かった、自分でも驚きだ。それにしてもこんなに速く走れるキャラいたかな……Fate系のキャラ?
いやいや、ないな。今の自分の服装や手を見てもこんな英霊はいなかった……多分
って、なんでこんな黒い羽を纏っているんだ?
「ここまで来れば問題はないか……」
気が付いたらさっきの化け物みたいな奴はいなかった。確証はないが、多分大丈夫だろう
ところがどっこい、新たな問題が発生した
「シャンハーイ!」
「ーーーーー!!」
なんかさっきの化け物より凶悪な奴が倒れた幼い少女とあれは……上海!?
えっ、マジで?いやいや、待て待て。
ここってまさか幻想郷なのか?やったー!嬉しいー!ってそんなことを言ってる場合じゃないな
あの化け物の巨体に対して上海の小さな身体じゃ勝てるはずが無い。というか凄く不味い状況になってる
「シャンッーーー!」
すると化け物が上海の体を掴み地面に叩きつけた
そしてトドメを刺そうともう片方の腕を振り上げ……おいぃぃぃい!?ちょっと待てやコノヤロー!
気がついた時には俺は化け物に接近し豪快な回し蹴りを喰らわせていた
凄まじい破砕音と共に化け物は数キロ先まで吹っ飛んだ
「シャンハーイ……?」
「まったく。手荒な真似は好きではないのだが……誇るがいい醜い化け物よ。貴君は私、『黒翼公』が倒滅させてもらおう」
はっはっは、口が勝手に喋ってるし。
……いや待て、黒翼公?えっ?あの月姫2に登場する予定の死徒二十七祖の1人の?
ならこの負け一色だったこの戦いも勝てるはずだ
さぁ、見せてやるぜ!この黒翼公さんの力を!
でも魔術ってどうやって使うんだこれ?
「ーーーーー!!!」
おっとー、ここで怪物さんが復活しちゃったよ。
一撃でぶっ倒してハッピーエンド迎えさせろコノヤロ。
雄叫びを上げなら勢いよく突っ込んで来た
するといきなり怪物の爪が伸び俺を貫こうとしてきたやがった
だが残念だったな、今の俺は黒翼公なのさ!
そんなもの避けれーーー。あ、避けたら後ろの2人に当たるやん
「……チッ」
咄嗟に左腕でガードしたが腕を貫き腹部に爪が刺さる
「やってくれるな怪物よ、この代償は高く付くぞ」
かっこいいこと言ってるけど凄く痛いんですけど!?もういいよね!?気絶しちゃってもいいよね!?
だが黒翼公の肉体のおかげで涙も出ないし気絶すらしない
「では、今度はこちらの番だ。この地で朽ち果てろ名もなき怪物よ」
爪をへし折り痛む傷を気にも止めず拳を握りしめる。
怪物へ近づく為に地面を強く蹴った
一瞬の刹那。怪物との距離を一気に詰め寄り勢いよく豪快に殴り飛ばす
破砕音、そして俺の腕に伝わる衝撃
さっきまでいた怪物は数キロ先まで吹き飛び血しぶきを上げなら絶命していた……と言うより死んでなきゃおかしい。
「醜い怪物には相応しい死に方だな、恨んでくれるなよ?」
決まったぜ、かっこいい決め台詞を吐きながら振り返るとボロボロになった上海と倒れた少女がいた
どうやら少女は無事のようだ。
「とりあえず安全な場所まで運ぶか……」
「シャンハーイ!!」
おぉ、上海が近くまで来てくれた
うーん。可愛い。どうやって空に浮いてるのか気になるけど多分魔法の類だろう
「ふむ。済まないが、この近くに村かあるいは安全な場所がないか知らないか?」
「シャンハーイ」
頷く上海。こっちこっちと手招きしてくれてる
くそ可愛い
気絶してる少女を抱き上げ上海の後を追いかけた
しばらく森の中を歩いていると何やら村のような場所が見えてきた。森の中だから分からなかったがもう日が暮れてる
てくてくと歩きながら村に入るとなんか凄いことになってた
明かりを持った人々が村の入口に集まっている
「お、おい!あの人が抱えてる女の子って!」
「結衣!!」
1人の女性が走りながら俺に近づく、多分この子のお母さんかな?
「安心したまえ、生きている。恐らくだが無傷だろう」
「あ、あぁ……ありがとうございますっ!!!娘を!娘を助けて下さりほんとにありがとうございます!」
安堵の表情を浮かべ涙を流しながら何度も頭を下げる女性
とりあえず、抱き上げてる女の子を女性に託した
「いや、私は何もしてないさ。礼なら彼女に言ってくれ。小さき体でこの子を守っていたのだからな」
「シャンハーイ」
えっへん!と胸を張る上海。
「ありがとう、ほんとになんとお礼を言えば」
すると女性の後ろからある人物が近付いて来た
「私からもお礼を言わせてくれ。2人ともこの子を救ってくれてありがとう」
そう彼女は上白沢 慧音!優しく、強く、そして美しい!まさにパーフェクト!
まさか実物に会えるとは……生きてて良かった
「ここらじゃ見ない顔だな。まさか君はーーーッ!」
ん?どうしたんだ、慧音先生?いきなり顔が真っ青になってるが
「だ、大丈夫なのか!?凄い血が出ているぞ!!」
あ、忘れてた。俺怪我してたんだったわ
あれ。でも自然と痛みは感じないけどな……
怪物に貫かれた腕と腹部を見たが傷は完全に塞がっていた
「あぁ、安心しーーー」
「大丈夫か!?傷はどこだ!すぐに手当てしてやるからな!!」
ぐいっと近づいてくる慧音先生。あ……いい匂いがするしなんか柔らかい物が当たって
「落ち着け。生憎と私は人ではない。傷などもう治った」
「人間じゃない……?た、確かに……だが何の妖怪なんだ?見たことも無い種族だが」
「私か?私は吸血鬼だが、安心しろ人間は襲わん。まぁ、鳥を無闇に傷つける輩には容赦しないが……その前に」
もう少し密着しておきたいけど、ごめん。俺にそんな度胸はない
少し慧音先生から離れると一礼し
「我が名はグランスルグ・ブラックモア。以後お見知り置きを人里の守護者よ」
「……よく私が人里の守護者だと気がついたな。っと、私は上白沢 慧音だ。この人里で寺子屋の教師兼人里の守護者だ」
うん。やっぱ慧音先生は美人だし凄い人だ
普通さ、自ら吸血鬼ですーって名乗ったら警戒する筈なのに優しく微笑んでくれてるよ。いい人だ
「なぁ、ぐ、グランスル「グランで構わない」じゃあ、グラン。君に2つ聞きたいことがあるんだが……」
「私に答えられることなら」
「ではまず1つ目、なぜ君がアリスの人形と共にいるんだ?2つ目は…その、なぜ吸血鬼である君がこの子を助けてくれたんだ?吸血鬼なら人間は餌のようなものだろう?」
「ふむ。1つ目の回答だが、彼女とは森で出会った。あの少女を怪物から助けようと奮闘していた所を私が手を貸した。そして2つ目だが……誰かを救うのに理由などあるまい?」
ヤベぇーーー!カッコつけ過ぎたか?
黙っちゃってるもん慧音先生!やばいよ。恥ずかしいよ!臭いセリフ吐いてこの場が凍りついたよ、氷河期突入しちゃってるよこれ
「……ふふっ、あはははっ!あぁ、そうだな。確かに誰かを助けるに理由なんていらない。済まなかった、吸血鬼だと聞いて人里の人々を襲う気なのかと思ってしまった自分が恥ずかしい」
「否、恥じることではない。その警戒心は大切だ。ましてや貴君のような重大な任を請け負う者なら尚更な」
氷河期から春に突入しましたーーー!慧音先生!俺はアンタについて行くぜ!っとふざけるのはここまでにして……なんで俺は幻想郷にいるのか、そしてなんで黒翼公、グランスルグブラックモアの体になっているのか調べまなきゃな
「出会ってすぐに頼って申し訳ないんだが、私はこの世界の住人ではない。ここの歴史や地理について聞きたいんだが……構わないか?」
「あぁ、勿論だ。ここで立ち話もなんだ、私の家に来てくれ」
こうして俺の幻想郷の生活が始まったのであった
疲れた(o´Д`)
ヒロインはどうするか迷ってます。作るのか作らないのかは先の考えですね