東方黒翼狂   作:娯楽のチェスター

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どーも、チェスターです( ̄・ω・ ̄)
今回は投稿遅れて申し訳ありません、次回から少し早く投稿出来るように頑張ります


第十話 暴君現る

彼女の顔を見ると上手く話せなかった

なんて言えばいいのか、何を話せばいいのか

彼女と目が合う。

二人の間にしばらく沈黙が続いた

 

「グランは……グランはここに住むことにしたんだな」

先に口を開いたのは慧音先生だった

少し悲しそうな顔をする彼女顔を見て胸が痛む

 

「……そうだ、私も独り立ちしなければならないからな」

「ふふっ……そうか。でも、グラン……もし、もし寂しくなったらいつでも帰ってきてくれて構わないからな」

気丈に笑う彼女、何か言いたげだが言えずにいる

そんな感じがした。だから俺は聞いてみた

聞かずには居られなかった

 

「慧音……なにかあったのかね?」

「っ……!」

 

驚いた表情を見せる

目を逸らし、何かを呟いたが俺には聞こえなかった

 

「別に……ただ、手紙だけ残して去ったお前に対して少し怒ってるかな?」

「ふむ、ならばいずれ埋め合わせをしよう」

「約束だぞ?」

「無論だとも」

 

彼女の顔に笑顔が戻った

良かった。彼女に辛い顔は似合わない

笑っていて欲しい。

 

「それじゃ、私はそろそろ戻るよ」

「む?そうかね?なら私が人里まで送ろう」

「ははは、私は心配されるほど弱くないぞ」

 

そう言って家から出て空に飛ぶ

振り返り俺に手を振る彼女に自分も小さく手を振った

 

「さて……そこでコソコソと隠れている者よ。目障りだ、姿を見せろ」

「あら〜、やっぱり見つかってたのね」

先程からずっと視線を感じていた。慧音を狙っているのかと思い、人里までの護衛を名乗り出た理由のひとつだ。そして木々の中から現れた女性

日傘をさして風が緑色の髪を揺らす

フラワーマスターの風見幽香だ

復讐しにでも来たのかと思ったが殺意を感じられない

 

「貴君だったか。何用だ?」

「何用って、酷いわね…あんな風に人をボロボロにしておいて」

「あの時は確かに申し訳なかった。が、私も自分の命が惜しかったのでな……謝罪を求めるならば応えるが?」

 

ムッと膨れ顔になる風見幽香。普通に話してる分には可愛いくて綺麗な女性なんだが、戦闘になると鬼かと思うぐらい怖い

 

「貴方、今失礼な事考えてなかった?」

 

それに鋭いときたもんだ。敵無しだな、風見幽香

恐るべし

 

「まぁ、いいわ。噂は本当だったのもわかったし私も失礼するわ」

「む……?噂?待ちたまえ、風見幽香。噂とは何の話だ?」

 

俺に関する噂?少なくとも聞いたことがない

いや、恐らく射命丸の新聞の影響を受けているのもあるのだろう

 

「あら知らないの?ふふっ、なら人里に行けば何か分かるかもしれないわよ?」

「人里?……貴君が教えてくれるわけではないのか?」

「教えてしまったら面白くないじゃない...♪」

 

楽しそうに笑う彼女。一体どんな噂が流れているのか気になる

だが、人里か……行きにくいな。慧音先生と会った時どんな顔すればいいんだよ

とりあえず幽香さんの言う通り行ってみるか

 

「わかった。では私は人里に向かわせて貰おう。さらばだ、風見幽香…またいずれ会おう」

「えぇ、またね〜♪」

 

翼を広げ空に羽ばたく。向かうは人里

なんの噂が流れているのか、その噂を流した人物は誰なのか。それを突き止める為に

 

暫く空を飛んで人里の入口付近に降り立つとその近くにいた人が俺の姿を見て驚いていた

 

「あ!グランさん!!おかえりなさい!」

「あぁ…ただいま…なのか?いや、それよりも君。私に関する噂が人里で流れていると聞いたんだが何か知らないかね?」

「いえいえ!私めは何も知りませんよ!?」

 

ならなぜにそんな同様というか、怖がっているのだ

やめて、なんか辛くなるからさ!

一体どんな噂が流れてるんだよ……

とりあえず人里の中心となる場所まで向かった

それには理由がある。人里の中心には掲示板のようなものがあり様々なニュースや情報が記載されているからだ

人に聞くより恐らくそっちを見に行った方が早い

 

暫く歩き人里の中心部である場所に着くと掲示板の前に人集りがある

俺の存在に気が付くと全員が道をあける

 

「……何なのだいったい…」

掲示板の方に歩み、内容を確認する

そこには

 

【漆黒の吸血鬼、博麗の巫女と共闘し異変を解決!?】

【吸血鬼、花の大妖怪に大勝利!】

【心を奪われた吸血鬼、人里の守護者に恋をする!】

【乙女の涙に弱い吸血鬼】

【1人の女性の為に人里から離れた黒翼公】

といった内容が張り出されていた

丁寧に写真付きでだ。

出処はなんと文々丸新聞、つまり射命丸の仕業であった

おのれぇ…パパラッチめ!許さんっ!!次に会った時はセクハラ行為してやるわ

 

すると人集りの中から子供達が俺に近寄る

どうやら寺子屋の子供達のようだ

 

「グラン兄ちゃん!人里に帰ってきたんだね!グラン兄ちゃんってやっぱ慧音先生と結婚してたんだね!」

「でも、グラン兄ちゃんが人里から消えて慧音先生悲しそうだったよー!」

「……そうか。それよりも君達、今日の宿題はやったかね?早くやらなければ慧音に頭突きを喰らう羽目になるぞ」

 

そうだった!と言って各自家に急いで帰る子供達

その中で1人の少女だけがその場に残って何か言いたげであった。少女はかつて上海と俺が助けた子、結衣だ。

俺は膝をつきその少女と同じ目線に合わせ聞いてみた

 

「どうかしたかね?」

「あの…グランさんは本当に慧音先生とお付き合いなさってるんですか?」

「…いや、私と慧音はそういう仲ではないよ。あそこに書いてるのは偽りだ」

 

それを聞いた少女はニコッと笑い嬉しそうに家に帰っていった。何だったんだ?

いや。そんな事より射命丸をどうするか……

確か妖怪の山に住んでいたような

とりあえずそこに向かうか

 

ーーーー黒翼公移動中ーーーー

 

 

人里から妖怪の山に向かい20分ぐらいだろうか?

そろそろお昼時だ

腹も減ったし早く帰ってご飯を食べたい

だが、妖怪の山に入った瞬間、白狼天狗達が俺を取り囲む

本当に争い事は苦手だ。双方に得がない

さて、これからどうなるのかねぇ

 

一体の白狼天狗が前に出て俺を睨む

その目には敵意が宿っていた。

 

「そこの貴様、にゃにものだ!」

だがその白狼天狗はキリッと顔で盛大に噛みやがった

思わず吹き出して笑ってしまう

 

それがあの結果を生むことになるとは誰も……いや、想像することは出来たか

 

吹き出して笑ってしまった俺に向かって白狼天狗は手に持っていた刀を振るう

咄嗟に避けるが彼女の顔は真っ赤であった

 

「危ないではないか」

「五月蝿い黙れ!今すぐ斬らせろ!」

 

涙目になりながら刀を振るう。

だが、簡単に斬られる訳にはいかない

俺はただ射命丸に用があるだけだし、彼女達に危害を加える訳にはいかない

 

「少し落ち着きたまえ、私は射命丸に用があるのだ」

「文さんに?…あぁ、新聞に載せられた事を根に持っているのか」

「そういう事だ、さて彼女に合わせてくれるかね?」

 

彼女の表情が暗くなる。

何があったのだろう、もしや彼女に何かあったのか?

 

「…彼女になにかあったのかね?」

「まぁ…その…我ら天狗の長に色々と目をつけられてな。今は…今は牢獄の中にいる」

「…待ちたまえ、牢獄だと?彼女は何か罪でも犯したのかね?」

「いや、ただ人里の人間がこの森に入り迷子になってたのを助けたのが罰らしい」

 

なんだそれは。下らん理由で投獄させるのか天狗の長は

そう考えていると頭上から羽音が聞こえる

上を見ると周りの天狗よりも派手な着物を着た天狗がそこにいた

見下したように俺や白狼天狗を見ていた

そして口を開きこう告げた

 

「何をしている。早く侵入者を排除しろ、今のワシは機嫌は悪い……椛よ。また罰を受けたいのか」

罰という言葉を聞いた椛と言う白狼天狗は顔を青ざめた

余程酷い罰を受けたことがあるのだろう

 

「ふむ、失礼だが貴君がここの長かね?」

「如何にも。ワシがここ、妖怪の山の長を務めているものだ。それで?吸血鬼がなんの用だ」

 

話してみて思ったのはコイツ感じが悪い

面倒な事にならないようにさっさと帰るか

 

「わかった、では非礼を詫びよう天狗の長よ。では私はここで失礼するよ」

「そうか…」

 

面倒臭そうに俺を見て白狼天狗達に視線を移すと手に持っていた鞭を白狼天狗達に何度も叩きつけ出した

いやいや、待て。いきなりコイツは何をしてやがるんだ?

さすがに見て見ぬふりは出来なかった。

白狼天狗と長の間に入り鞭を掴む

 

「貴君に問いたい。これはなんのつもりだね?彼女らは仕事をミスなどしていないぞ」

「あ?さっきも言ったろう、ワシは機嫌が悪い。故にコイツら道具(白狼天狗)を使って発散し罰を与えているのだ」

「少しばかり暴君過ぎないかね?上に立つ者がとっていいような行動とは思えんが」

 

睨み合う俺と長。しかし、長は舌打ちをすると白狼天狗達を睨みつけ山の奥地へと戻っていた

なんか腹立つなあの野郎

 

「感謝する、吸血鬼。だが早くお前もこの森から出るといい……見ての通り我らの長は機嫌が悪い」

「ふむ。どうやらそのようだ。日を改めさせて貰おう」

 

とりあえず翼を広げ空に飛ぶ。チラッと他の白狼天狗の身体を見たが生傷だらけ、恐らく奴が原因だろう

さて……明日から忙しくなりそうだ

色々と準備をしなければな。えっ?なんの準備だって?そりゃ決まってる。あのいけ好かない天狗の長をぶっ倒す準備さ

 




天狗の長(オリキャラです)
嫌味なキャラなので許してくださいお願いします、何でもしませんから
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