私は仕事終わりに小説を書いてるので時間が空いて申し訳ないです
俺は夢を見ていた。ある男の夢を
それは朱い月が健在だった時代
生前は鳥を神聖視し魔術基盤としていた魔術師で、優れたソウルキャリアーであったグランスルグブラックモア。
そのとある山奥に、破音が鳴り響く。
『はぁ……ぜぇ……』
『……ふふっ』
その森の中、グランスルグ・ブラックモアはただただ前を見据えていた。
彼の前にいるのは朱い月のブリュンスタッドとは、死徒二十七祖第三位、「タイプ・ムーン」、「月のアルテミット・ワン」であり「原初の一」。全ての真祖のオリジナルとなった生命体
『人間の割に楽しませてくれる』
『ぐっ……キサマは……貴様は一体何者なのだ!』
『ふふっ、私が何者かなどどうでもいいだろう。だが、気に入ったぞ魔術師よ。早々に傷を治し、魔術を極め、再び我が前に現れるがいい』
楽しそうに微笑む彼(彼女)
その時、グランスルグブラックモアは心を奪われた
鳥のように美しく、何者にも縛られぬ彼(彼女)の在り方に
『お、お待ちください!!ど、どうか!私を貴方の従者に!!』
『ほぅ…?くっくっく、面白い人間だ。好きにするがいい』
朱い月戯れに挑まれ敗北を喫するも以降、朱い月に御付の魔術師として仕え、心身ともに忠誠を誓った
それからグランスルグブラックモアは研究の果てに自力で死徒化、主の従者に相応しい姿として自分も鳥になってしまった。朱い月の使い魔という立場で活躍した。
その時間が彼にとって一番満ち足りた時間であっただろう
だが、幸せな時間は続かなかった。
朱い月消滅、これが起きるまでは
『おのれ…おのれェ!キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ!!奴だけは、我が黒翼公が必ず倒滅してやろう!』
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ、朱い月を滅ぼした男
彼が二十七祖の第4位、あの男の情報を得る為に、朱い月の相応しい従者である為に彼は先代の十六位の居城に正面から乗り込みネバーモアで百を超える死徒を全滅させ、新しい十六位になる。
そして彼はーーーーーー。
そこで目が覚め、重い鉛のような瞼を開く。すごくいい所で目が覚めたんだが?
その後どうなったのかすごく知りたい。原作ではそれ以上の情報は記載されてなかったから知りたいのに
「シャンハーイ」
「お?目が覚めたか!」
「む?」
目が覚めると見慣れない天井が見えた
どこだろうかと考えていると上海と白黒の帽子を付けた金髪少女が目に入った
「ここは……」
「あぁ、ここはh「博麗神社よ」あ、霊夢。ちょうどいい所に来たんだぜ!」
紅と白で色が構成された巫女服をきた少女が立っている。頭には大きなリボンをつけ、何故か巫女服の腋のところは生地がない、来たな!幻想郷最強の楽園の巫女
「さてと、なんで紫がアンタを狙ったかは知らないけど……私は博麗霊夢。この神社の巫女さんよ」
「私は霧雨魔理沙!よろしくなんだぜ!」
「シャンハーイ!」
「あ、あぁ。私はグランスルグ・ブラックモア。以後お見知り置きを」
一通り挨拶を終え、縁側で寝ていた俺は身体を起こす
すると階段の方からもう1人の少女が上がってきた
「あ、上海。やっと見つけたわ」
「シャンハーイ!」
上海は階段から上がってきた金髪の少女、アリス・マーガトロイドの方を見るとスゥットそちらに飛んで行った
「あら、貴方もいたのねブラックモア」
「あぁ。少しお邪魔させてもらっているのさ」
じーっと上海を見ているとそれに気がついた上海は笑顔で手を振ってきた
ク ソ か わ い い
「さてと、とりあえずなんで紫に襲われたか教えてくれない?アイツはあんな感じだけど良い奴なのよ。無闇に誰かを襲うとは思えないし」
「その事だが、私にもよく分からない。幻想郷のパワーバランスが崩れてしまうからと言っていたが……恐らくそれは違うだろう」
また勝手に口が喋ってるし。って、襲われた原因そうじゃないの?
じゃあ、なんで俺は襲われたんだ
「ふーん。まぁ、幻想郷を壊そうとしない限り私は別にいいけど」
「それは助かる。今襲われては困るからな」
「それに……アンタでしょ?賽銭箱にお金入れてくれたの。私の神社にお賽銭入れてくれる奴に悪いヤツはいないわ」
なんだそれは……いや、今はそれでいいか
「中々、現金だな貴君は」
「あら?そうかしら」
「…なぁ黒いの」
突然後ろから声をかけられた。振り返ると魔理沙がマジマジと俺を見ていた
なんだろう。何かしたか?
「黒いのではない。私はグランスルグ・ブラックモアだ。名前ぐらい覚えておきたまえ霧雨魔理沙」
「はっはっは、堅いこと言うなよ。そんなんじゃモテないぜ?」
「別に構わんよ。それで、私に何か?」
「まぁ、ひとつ聞きたいんだけどさ。ブラックモアは何の妖怪なんだぜ?」
「ふむ、私は死徒であり吸血鬼だ。だが安心してくれ人を襲うことは決してない」
吸血鬼と聞き驚いた顔をする魔理沙。すると何か考え事をするかのようにブツブツっと何かを呟いてる
「へぇーアンタ、吸血鬼なのね。吸血鬼ってあれでしょ?太陽とか弱点じゃないの?」
「私ほどの吸血鬼になればただ苦手なだけだ。弱点と言うほどでは無いさ」
「ふーん」
ふーんって、聞いておいてそれはないんじゃないですかね霊夢さん!
「ねぇ…私からもひとつ聞きたいことがあるのだけれど」
「む?何だね、アリス・マーガトロイド」
「アリスで結構よ。ブラックモアはなんで上海の言葉がわかるの?この子が嬉しそうに私に話してくれたわ。私以外に言葉の通じる人がいると」
「完全に理解してる訳では無いが、ある程度ならばわかるさ。彼女ほどの綺麗な心の持ち主ならね」
「上海に心がある…?それは有り得ないわ」
「なぜそう言いきれるのだね?」
「なぜって、私は上海を造った本人よ?心を宿らせることなんか今の私には出来ないわ」
「シャンハーイ……」
それを聞いた上海が悲しそうな顔になる
「ふむ。どうやら君はホントの意味で彼女を、上海を理解してあげてないようだ」
「どういう意味よ……」
「彼女に心がない?断じてそれはない。今の彼女を見たまえ、とても辛そうな顔をしてるだろう…それを見ても尚心がないと言うかね?」
アリスは上海の顔を見るが変な返事が返ってきた
「別に普通じゃない」
は?いやいや、めっちゃ悲しそうな顔してますよアリスさん。泣きそうな顔してますよ
すると後ろの霊夢と魔理沙も上海の顔を見るも、普通だと答える
「……どういうことだ」
「アンタ、変な物でも拾い食いして幻覚でも見てるんじゃないの?」
失礼な!霊夢みたいなことーーー。っとやめておこう
凄い怖い顔しながら睨んで来た
「アンタ…今変なこと考えてなかった?」
「いや、気の所為だろう」
さすが霊夢鋭い。
「シャンハーイ……」
「ん?どうかしたかね?」
上海がそっと手を握ってきた。何かを伝えようとしたがアリスに抱き寄せられ伝えることが出来なかった上海。
いや、まさか。ここでひとつの答えが俺の頭に思い浮かんだ
「こら、上海。いきなり手を握ったらブラックモアが驚くでしょ」
「……ひとつ聞きたいんだが、アリス達は彼女…上海が悲しそうな顔や笑ってる顔をみたことがあるかね?」
「「「……は?」」」
その反応が答えを示していた。なるほど…どうやら上海の表情の変化は俺にしか見えてないようだ
しかしなぜだ?俺の肉体が死徒だから?いや、そんなまさか
「……まぁいいわ。それじゃ私はここで失礼するわね。またね、魔理沙に霊夢そして……ブラックモア」
そう言って上海を抱えて階段を降りていくアリス。
その日、霊夢の家で夕飯をご馳走になったが……何故か魔理沙と霊夢に可哀想な人を見る目で見られ続けた
補足
他の人には上海は普通の人形にしか見えていません