ポケットモンスター鳴   作:史縞慧深

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連続投稿。
それではどうぞ。


5話 新たな街と新たな仲間

 ルカリオたちとの修行を終え、20番道路を超えて今日はタチワキシティに来ている。この街は南にある大きなコンビナートが特徴だ。ちなみにコンビナートの中は自然の草むらがありそこに野生のポケモンが生息している。どうしてそんなところにコンビナートを建てたのか疑問に思う。ポケモンたちが邪魔にならないのだろうか。一応外と中で分かれているので大丈夫なのだろうきっとそう。まあこんなことはどうでもいいや、それよりもこれからどうしよう。確かまだこのシティにジムはなかったはずだしなあ。よし、コンビナート内の草むらを少し散策したらすぐに次の街にいこう。まだ日が落ちるまで時間があるからさっそくコンビナートにいってみるか。そうしてタチワキコンビナートに向かって歩いていくと声が聞こえた。

 

「うわああ! コイル! 大丈夫か!」

 

 作業服をきた男の人が大きな声で言う。

 

「やっぱりホミカちゃん呼んできたほうがいいんじゃないか?」

 

 もう一人の作業服のおじさんが言う。

 

「アタシに何か用か?」

 

 二人の作業服のおじさんが話しているのを私は遠目から見つめる。すると肩を出した長めの紫と水色のストライプのTシャツをきて厚底ブーツを履き前髪を頭のてっぺんでまとめている女の子がどこかからやってきて作業服の男二人に話しかけた。おっ、これはこれは未来のタチワキシティジムリーダーのホミカちゃんじゃないか。

 

「あっホミカちゃん。実はな最近コンビナートの中にガーディだっけか、がいてそいつがまた暴れん坊でな、さすがに放っておくと仕事に支障がでるっつうことで捕まえることになったんだがな、そいつが強くて俺たちのポケモンじゃ歯が立たないんだよ。だからホミカちゃんにお願いしようと思ってたんだ」

 

 作業服のおじさんがホミカに事情を説明する。

 

「そういうことか。わかった、アタシがなんとかする」

 するとホミカと呼ばれた女の子が承諾する。どうやらコンビナートにいる強いガーディをどうにかしようとしているらしい。ガーディはオレンジ色の体に黒い縞模様が特徴のこいぬポケモンだ。よし決めた。このガーディを仲間にしよう。そうと決まればさっそくホミカたちの話に割り込もう。

「はいはーい、ちょっと待って!」

 

 私はホミカたちに近づく。

 

「ん? アンタ誰?」

「私はヒオウギシティのメイって言うんだ。実は話を聞いてたんだけど、ガーディの捕獲を私にやらせてほしいなと思って」

「アンタが? できるの?」

 

 ホミカが疑いの目を向けてくる。

 

「まあね、結構自信あるよ」

 

 まあうちのリオはかなり強い部類に入ると思うし、苦戦はしても負けることはないと思う。

 

「へぇ、そこまで言うなら見せてもらおうか。オジサンたちもそれでいい?」

「俺たちとしてはガーディをどうにかしてもらえればいいからどっちが捕獲してもかまわないよ」

「じゃあ決まりだね。まあ失敗してもアタシがなんとかするから心配するなよな」

 

 どうやらホミカは私が失敗すると思っているらしい。ふん、今に見てろよ、絶対成功させてやる。

 

「じゃあ案内するからついてきてくれ」

 

 そう言って作業服の男はガーディの居場所まで案内してくれる。しばらく他の野生ポケモンたちを観察し図鑑に登録しながら進む。

 

「あっ、いたぞ、きっとあいつだ」

 

 耳を傾けるとあのガーディが何かしゃべっている。

 

『はあ~、どいつもこいつも雑魚ばっかり、もっと強い奴はいないのかな』

 

 どうやらあのガーディは強敵を求めているようだ。よし、ではご期待に添うとしよう。

 

「出てきて、リオ!」

『おう!』

 

 ボールから出てきたリオは早速全身に波導を滾らせる。

 

「ガーディ! 出てきて私たちと勝負しなさい! そして私たちが勝ったら私の仲間になりなさい!」

 

 するとガーディが出てくる。

 

『すこしは骨のある奴がきたみたいね』

 

 ガーディは自信満々の上から目線で言ってくる。

 

『へえ、じゃあ僕の骨がどんなものかたっぷり味あわせてあげるよ! メイ!』

「おっけーリオ! 先手のはどうだん!」

『はっ!』

 

 リオの手からはどうだんが発射されガーディに向かって飛んでいく。

 

『そんなの効かないわ!』

 

 ガーディははどうだんを勢いのある炎で相殺する。

 

『どんどんいくよ!』

 

 さらに炎を放射してで追撃してくるガーディ。

 

「リオ! みきりを使って近づいてボーンラッシュ!」

 

 それに対し、リオは襲い来る炎をかわしながらガーディに接近し骨状の棒を作り出し、ボーンラッシュを喰らわせる。

 

『しっ!』

『キャイン! くそお、これならどうだ!』

 

 今度はガーディが体に炎をまとい突進してくる。

 

「リオ! 焦らずにみきりでかわして!」

 

 一度目の突進が避けられるとすぐさま方向転換をして二度目の突進をしてくる。

 

「! リオ! 波導とボーンラッシュでガード!」

 

 二度目の突進を波導とボーンラッシュの骨でガードするが少しダメージを喰らってしまう。

 

『ぐっ!』

『はあ、はあ、どうだ!』

 

 どうも向こうにもダメージがあるらしい。ということはあの焔の突進はかえんぐるまではなくフレアドライブだということだ。いいね、強いぞこのガーディは。ますます欲しくなった。絶対捕まえてやる。

 

「リオ! はどうだん!」

 

 そうしてリオはもう一度はどうだんを撃つ。

 

『キャイン!』

 

 今度は相殺されずにちゃんと命中する。

 

『くっ、くそぉ、強い……こうなったら……がおお―――ん!』

 

 するとガーディが凄まじい咆哮をあげて赤いオーラのようなものを纏う。なんだこの技は。もしかしてげきりんか。たしかBW2になってからガーディが覚えることが発見された技のはず。まあいい、それならこうだ。

 

「リオ! 攻撃を受け止めてカウンター!」

 

 突進してくるガーディを受け止めてリオは渾身のカウンターをたたきこむ。

 

『はあっ!』

『キャイン! きゅ~』

 

 するとガーディは体力が尽きたのか目を回してダウンする。

 

「ナイス! リオ! よくやった」

 

 そして傷薬を取り出し、ガーディとリオに使う。

 

「あれ、何やってるんだ、せっかく倒したのに」

 

 作業服の男の一人が言う。

 

「まあまあ、見ててくださいって」

 

 返事をしているとガーディが目を覚ます。

 

『う~ん、はっ! アタイどうなったんだっけ……そっか、あのルカリオの攻撃でやられたんだっけ』

 

 ガーディは独り言を呟く。

 

「そう、あなたは私とリオに負けたの」

 

 私はその独り言に言葉を返す。

 

『そっか、負けたんだ。あ~くそっ、悔しいなあ』

 

 そう言ってガーディは悔しがる。

 

「ところで、戦う前に私がいったこと、覚えてる?」

 

 私は戦う前の約束を持ち出す。

 

『あんたが勝ったら仲間になれってやつ? ……いいよ、わかった。あんたの仲間になるよ』

 

 そう言って頷くガーディ。

 

「そっか! ありがとう! 私はメイ、こっちはルカリオのリオ、よろしくね!」

『これからよろしく頼むよメイ、リオ』

「よし、これからあなたはカティね」

『カティか……わかった。これからアタイはカティだ!』

『よろしくカティ』

「じゃあこのモンスターボールにはいってね」

 

 モンスターボールを差し出すとカティはモンスターボールにこつんと頭をあててボールに入っていく。

 

「ほお~、凄いもんだな、こんなゲットの仕方初めて見た」

 

 作業服の男が呟く。

 

「へえ~、なかなかやるじゃんアンタ。なあ、アンタ、アタシとバトルしないか?」

 

 するとホミカがバトルに誘ってくる。

 

「バトル? う~ん」

 

 どうしようか、まだホミカはジムリーダーになっていなかったような気がするんだが。まあいいか、ここらへんには強いトレーナーがいないしホミカとのバトルはいい経験になるかもしれないし。

 

「うん、いいよ、バトルしよう!」

「よっしゃ、決まりだな。今日はアンタもポケモンも消耗してるから明日だな。明日、アタシたちのライブ会場に来い。場所はこの街のヤツならだれでも知ってるから適当にきいときな。それじゃまた明日な」

 

 そう言ってホミカは去っていく。

 

「すごいな君は。ホミカちゃんからバトルを挑まれるなんて。ホミカちゃんはここらへんじゃ敵うトレーナーがいないほど強いんだ。がんばりなよ」

 

 作業服の男が言う。

 

「ありがとうございます。がんばります。ところでライブ会場ってどこにあるんですか?」

「ライブ会場ならこのコンビナートを出て最初の曲がり角を右に曲がってしばらくすると左手にネオンの看板があるからそこだよ」

「わかりました。ありがとうございます」

 

 こうして明日、ホミカとのバトルが行われることとなった。さて今日はもう疲れたしリオとカティも休ませないといけないからポケモンセンターに行くとするか。

 




ありがとうございました。
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