基本的に、マジ恋キャラ達の詳細はカットします。
どんっと女性は吹き飛ばされた。
「なっ!?」
女性は少し油断していた。先ほどまでは抵抗を一切しなかっために、心に油断を生じていたのだ。
「・・・」
玲綺の表情が変わっていた。
さっきまでは何も考えていないような顔が、今は狐のような鋭い目つきをして相手を殺すような殺気で女性を見ている。
「・・・これは」
女性は一目に、玲綺が強い人間だと理解した。そして、先ほどの鉄の塊を取り出して、仲間に連絡を取ろうとした瞬間。
「・・・遅い」
玲綺がぼそりと口を開いた。
「・・・ぐっ!?」
気がつけば女性は、雨の中でありながら宙に舞っていることに気づき、次の瞬間に体の防具服が裂けて、自身の血も舞っていることに気づいた。
「奥義・・・”天翔刃”・・・」
どさりと女性は地面に叩きつけられた。
「・・・き、貴様は・・・一体?」
痛みと戦いながらも彼女は玲綺を見た。そこにいたのは確かに先ほどの彼女だったが、服装が黒い鎧と被り物を着て、手には二本の長い槍十字にした武器を所持した玲綺がいた。
「・・・っ」
変身したという意味が一番しっくりくるだろう。恐らくは、普段は隠していて戦闘時になった時に、出現するタイプだ。
問題は彼女の目的だ。一体なぜ、彼女はこの九鬼に来たのか。侵入にしても堂々しすぎている。なら、陽動という可能性も考えられる。
彼女は痛みと戦いながらも、九鬼に対する脅威である玲綺がどのような人間であり、どうしたらいいのかを賢明に考えるが、一方の玲綺はゆっくりと彼女へと歩いて来た。
止めを刺す気だ。
「・・・っち!」
体が全く動かない。女性も命の収めどきだなと確信しつつも目だけは、玲綺を睨みつけた。
「・・・」
玲綺は冷酷な目をしながら彼女を見つめていた。
そして、刃を上げた。
「チェーンカッター!!!」
ズバリと鈍い音が玲綺にくい込む。だが、くい込んだ『物』はそれだけでは終わらずに、玲綺そのものを吹き飛ばした。
「・・・・!!???」
一体何が起きたのか理解が追いつかない玲綺。さらに吹き飛ばされた体は、いつの間にか宙吊りになって拘束されていることに気づいた。
「・・・あ、ぐっ!」
異物が出る。先ほどの攻撃が今頃になって辿りついたようだ。しかも鎧類が消えていた。消えるということはあれらは『気』で構築された武装なのかもしれない。でも、今はそれどころではない。早く逃げないともっと酷い目に合う。
しかし、どういうわけか拘束以上に力が入らないことに玲綺は気づいた。さらに睡魔も襲ってくる。もはや・・・これでは。
「・・・ここで・・・終わりか」
玲綺はゆっくりと目を閉じた。
―――こうして、玲綺は九鬼に拘束されるのだった。
この呂玲綺と対決した従者はオリジナルです。