幾度となく繰り返した眠りから覚めるために目を開く。
目の前に広がる景色は変わらない。子供部屋に押し込められた子供が揃っているだけだ。
その中で起きているのはオレ一人。
…………今日という日はオレの命日だ。
どういうことだと思われるだろう。けれどその言葉に違いはない。
オレの望んだ力は確かに手に入っていた。『やり直す力』を望み、得ることはできた。
けれどそれは
どこまでも醜く自分の事だけを考える力だ。自分が死んだという事を受け入れることができず、けれど世界を捻じ曲げるような力もなく。
まず能力を施行することができるのは
そして融通の利かないことにこの力は何も選べない。
死んだら必ず勝手に動き始めて、そして目を覚ませば今日という日に戻される。
何をしても。どうあがいても。
どうやってもオレは死ぬ。最初は自分から望んで死のうとしていた。けれど今日という日に戻されて……。
それを数十回ほど繰り返してからオレは死なないように済む道を探し始めた。
けれど最初に決まった死という運命はどうやってもオレのどこまでも醜いだけの
時計の針を撒き戻して、違う方へと進んで。けれど何も変えられなくてまた時計の針を撒き戻す。
そんなことを繰り返し続けていて、ついにオレは諦めた。
何も変えられないことを悟って、何もかもを諦めることにした。
オレにはもう未来なんてない。あるのはもうとっくの昔に過ぎ去ってしまった過去の思い出だけ。
Charaの計画についてオレは元から知っていた。だからこそ、止めようって似合わないケツイを抱いて。
そして計画を止めるためだけにオレの命を使おうって、そう思って――
ああ、今思えばそれが間違いだったのだろう。ケツイを決めたというのなら、自分も生きる道をはじめから探すべきだった。
それだというのにオレは自己犠牲に酔って、足を止めてしまった。
この世界に未来はある。けれど、オレにはそれを見ることも感じることもできない。
どれだけ手を伸ばしても、どれほど醜く足掻いたとしても。
それでも、オレは未来へと進むことはできない。
死んで、戻らされて。そしてまた死んで。
結局ただのニンゲンでしかないオレには誰かを救うなんてのは無理だったんだ。
ああほら、また
そうしてオレはまた目を覚ます。いつもと同じ日、同じ時間に。
時計の針はあべこべで、進も戻るもできやしない。
もう何も感じられなくなるほどに繰り返した今日という日の朝をまた繰り返す。
生き返って、やり直して。そうしたところで結局オレは何もできやしないのに。
そう、運命を変えようって言うのならもっと大きな想いが必要なんだ。
それこそ、あのニンゲンの子供……Charaの胸に秘めた『ケツイ』のような強大な力が――