…………見慣れた部屋で目が覚める。
本来ならばこの部屋にいることが辛くて部屋を変えたのだから、
しかしそうなっていることに疑問はない。なにせそうなるようにしたのは他ならぬ私なのだから。
「ちゃんといる……」
「……オレの顔に何かついてるか?」
「いや、なにもついてなんかいないさ」
私の目の前にいるのは見慣れた本物の家族のような一人のニンゲン。
なぜだか急に何もかもを諦めてしまった、よくわからないニンゲン。
今日という日に死んでしまったはずのニンゲン。
……私は、このニンゲンを助けるために今日という日まで
Asrielに諭されて、パパとママ……AsgoreとTorielに見送られて。この日まで戻った。
このニンゲンを助けて見せるって言う、『ケツイ』を胸に。
けれど世界の運命ってやつは相当に強固だった。
なにか策を練っても運命は軽々と乗りこえてくる。だから躍起になって何度も何度も
巻き戻すうえで毎回策を変えて品を変えて。そうやって世界を変えてやろうともがき続けた。
「……あれ」
「Asriel?」
「いや、なんだか見覚えがあるような気がして……」
「そりゃ同じ部屋だし見覚えなんてあって当然だろ……?」
ケツイは強力だ。世界の針を無理やり戻すなんてことができるほどに。
けれどその力は大雑把だ。こんな風に記憶の欠片が残ってしまうほどには。
だからこそ乱用はできない。してはいけない。世界の針を戻して全部なかったことにするなんて、本当ならただの一度もしちゃいけないんだ。
でも、これしか道はなかった。
道がこれしかないのだから、何度だってやらなくてはいけないんだ。
私の中にある選択肢。
それをどう扱うかは私次第だ。けれど、今の私の中にある選択肢ではあのニンゲンの運命を変えることはできやしない。
目の前にある運命を打ち破って、そしてニンゲン一人簡単に引っ張り上げてしまうだけの選択肢を作ってしまえばいい。
私のケツイは未だに折れてなんかいない。
運命が決まっている? なら変えることのできる何かを探し出して見せる。
何度繰り返すことになっても、何度心が折れそうになろうとも。
その程度で私のケツイを折ることができると思うな。
私は、あのニンゲンと未来へ進むまで時計の針を進めるつもりは毛ほどもないぞ。
いま改めてケツイを抱こう。前よりもより強力で、そして次の私に託すためのケツイを。
そうやって回数を重ねるごとに膨らむ私のケツイはいずれ極点に到達する。させて見せる。
運命なんて関係ない。私は、自分の目的の為に世界の道を変えて見せると決めたんだ。
この物語はここで終わり!!
運命を覆すことができたのか、そんなことできなかったのかはこれを見ているあなた次第!
エンディングを読む人の最も好きな形に合わせる方法は
…………………なんてね。