昆虫愛好者のハイスクールD×D   作:滝温泉

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昆虫愛好者

『昆虫』

 

節足動物門甲殻類六脚亜門昆虫網(Insecta)の総称である。

 

 

昆虫類という言葉もあるが、多少意味が曖昧で六脚類の意味で使うこともある。

 

 

昆虫は硬い外骨格をもった節足動物の中でも特に陸上で進化したグルーブである。そのほとんどの種は陸上で生活しなお水中で生活する昆虫は水生昆虫(水棲昆虫)と呼ばれる。そして全ての昆虫に共通していることは空を飛べるということである。

 

昆虫は地球の歴史上、4億年前の動物の陸上進出が始まった頃に上陸した動物群の一つである。これは3億6千万年前に上陸した両生類よりも明らかに早い時期である。

 

昆虫は世界の様々な気候、環境に適応しており種多様性が非常に高い。現在は昆虫鋼全体で80万種以上が知られている。

 

だが更に、末記載種を含めた場合それは100万種を超えると言われており、その分類は大きく分けて

『甲虫目/35万種』   『チョウ目/17万種』   『ハエ目/15万種』   『ハチ目/11万種』   『カメムシ目/8万2千種』   『バッタ目/2万種』   『トンボ目/5千種』

 

上記の七目となっている。現代のとある昆虫学科の教授はこう語った。

 

『昆虫は陸上で最も成功した生き物であると言えよう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人類は悪魔に対抗すべく一つの『力』を作り出そうとした。

 

人類を圧倒する身体能力、その各々が身に付ける奇妙な力を持っていた悪魔。ある悪魔は人々の欲を利用して操り、またある悪魔は人間をそのまま殺し自身の欲を満たしていた。

 

 

自身の家族、友人、町を失った人類は悪魔に対抗すべく聖書の神の力を借りようとした。対悪魔の組織を作り上げ銀の十字架に聖水、聖書を使い悪魔に立ち向かうべくその知恵を身に付けた。

 

 

それにより人類は悪魔を消滅させることに成功した。だが悪魔の被害は減少するのみ、消えるわけでもなく対抗出来るものは多くない。そして悪魔も力をつけている。

 

 

その日々が何年も続き、悪魔の存在に脅かされながら世界は発展していった。より様々な生物に出会い、都心文化を立ち上げ、交流の輪を広げていた。

 

その中で生み出されたもの『科学』

 

人類は悪魔に対抗するべくにこの科学を使った。十字架を練り混ませ合成させた『剣』、銀で作り上げし弾丸を発射可能な『銃』。その他様々な科学機械文明を使いし組織悪魔祓者(エクソシスト)を創立した。

 

その中で、一部の町の科学者は別の力を生み出そうとしていた。

 

 

人類自身に力埋め込むモノである。

 

 

他の生物の細胞に拒絶反応を起こさないようにして多種様々な生物の細胞を埋め込み生物の能力を持った人間を作りだす。

 

 

誰かが発案したその実験は早速行われた。被験体は自身を含めた家族の体、生物は捕れる物をあるだけ使った。

 

 

だがその実験には被験体の数が少なかったために失敗のままだった。

 

生物は確保できても、その肉体となる人類の数が少なかったのだ。ましてやこの実験を行っているのはたった一つの町のみ。その町の数人なのだからすぐに終了してしまう。

 

ならばどうするか。

 

科学者は実験の範囲を増やしていった。被験体を次々に手に入れていった。家族から町の人々をも実験に協力させ成功を図っていった。拒否するならば力ずく。老若男女問わずに実験の被験体にし再び数が足りなくなると他の町から拐って来る。

 

しかし被験体のほとんどは生物の細胞を埋め込んだ瞬間に拒絶反応を起こしショック死した。

 

 

生物の細胞だけ注入しても足りないと知った科学者たちは他に薬粉液体等と人間の細胞を先に混ぜたモノを飲入した。

 

鳥類哺乳類魚類両生類爬虫類甲殻類

 

手に入れることができる生物全てを実験に利用した。

 

 

実験開始から200年。実験回数裕に3万回以上。そのうち107回ほどは成功することはできたが、その実験に成功した人類は完全に適応することはできず人の理性を失うただの本能に従う生物になった。

 

感情を持つ生物を埋め込むとその生物の習性に意識を乗っとられてしまい人間では無くなるのだ。そして人類は一つの生物に目をつけた。

 

昆虫である。

 

かつて感情を持たないと言われたその生物を利用すれば成功するのでは、残った科学者はそう考え今までの失敗の元に実験を開始した。

 

拒絶反応が起きないように人類に適応させ時間をかけて少しずつ昆虫の細胞を飲入ではなく注射器による注入にし、『人間』のままに姿と意識を保たせた。

 

接種の方法も不快感を消すため血液に直接流し込む。これにより生活にも支障は無く日常生活を送ることもできた。

 

 

科学者たちは歓喜の声をあげた。

 

実験は成功し今まで苦労が報われたのだ。自身の親から実験を引き継ぎ更なら未来に繋げるために。

 

その成功した被験体が産む子供もその細胞を引き継いていた。これでこの実験が無駄になることはないだろう。科学者はその被験体と共に別の遠い町に移り住んだ。

 

移り住んだ被験体はその地に現れる悪魔を殺し町の英雄となる。いつしかその町は平和の二文字が相応しい町として名がしれわたっていた。

 

だがその翌年、町では感染病が広がった。治す方法が無く原因は不明、町の人達は今までの恩を忘れ被験体が原因だと喚いた。幸か不幸か被験体だけがその病気にかかっていなかったのでそのことを疑うモノはいなかった。

 

 

被験体は町を離れ自身のその力を隠しながら普通の人間として生きた。結婚して子供も生まれ幸せを得ることができた。

 

実験の影響こそ消えはしなかった力が子供に受け継がれてはいたが暴走させるようなことはなく。子供もすくすくと育っていった。

 

その子供の両親は子供が12歳の時に死んだ。体が元から弱かった片割れは病弱で死に、被験体であった片割れはそれから一人で子供を育てたが同じく死んでいった。

 

 

その被験体の力は子供に受け継がれた自身の力に興味を持っていた子供は親を失ったことことで、親への愛を自身の力の元となる昆虫へと向けた。学校へは通いつつも暇さえあれば昆虫のことばかりな子供はそのまま育っていき高校に進学した。

 

その高校の名前は私立駒王学園。女子校から男女共通で通うことが可能となったマンモス高校である。

 

 

私立駒王学園二年伊瀬都シグ

血液型O型・身長162cm体重58kg

好きな物:主な昆虫全て

嫌いな物:虫を食料にする生物。

 

 

 

ミーンミンミンツクツクホーシツクツクホーシジジジジジジジシカチッ

 

「ファ~」

 

セミの鳴き声のする目覚まし時計を止めてベットの上で上半身だけを起き上がらせ欠伸をする水色の髪の少年シグ。寝癖なのか後ろの髪がピコンと横向きに立っている。

 

「んー、おはよう」

 

シグは部屋の中を首を回しながら挨拶をする。向けられているのは自分の布団の上にいる大きなてんとう虫と部屋中に貼られた昆虫の写真である。

 

布団の模様はカブトムシ、カーテンにはセミ、本棚には世界の昆虫大図鑑が何冊も飾られている。パジャマはクワガタが所々に描かれた物。この少年シグは誰もが認める昆虫愛好者である。

 

「ん~……起きよ」

 

シグはてんとう虫に手をおいでおいでと差し出すとてんとう虫が肩に飛んできてそのまま顔を洗いに洗面所に行った。

 

このてんとう虫は自分の母親が死ぬ前からいた昆虫、父親が死んだ後に見つけそれ以来飼い続けてきた大事な相棒なのだ。

 

てんとう虫は約2ヶ月ごとに死亡してしまう、だがこのてんとう虫は成虫になって数日立つと勝手に交尾してくるので卵からまたてんとう虫が産まれる。不思議なのはなぜかそのてんとう虫がシグに異様になつくこと、おまけに産まれてくるのは一匹の通常サイズよりも巨大なてんとう虫、通常のが数mmから1cmほどなのに対しこのてんとう虫は成虫の状態で3cmもある。これを虫嫌いの人が見たら卒倒モノだろう。

 

顔を洗いタオルで拭くとシグはパジャマから自身の学校の制服に着替える。その襟元にはカブトムシのバッジがつけられている。

 

シグは両親がいないので一人と一匹暮らしである。本人はあまり不自由なく過ごしているが。

 

「今日はどっちにする?りんごとゼリー。ゼリーだね」

 

シグは冷蔵庫にあるりんごと昆虫ゼリーをてんとう虫に見せながら話すように喋るとゼリーを自分の左手に置いた。すると頭の上に乗っていたてんとう虫が左手に移りゼリーを食べていく。

 

「ぽわぽわ~」

 

それを満足そうな顔で見ながら(´∀`*)←こんな顔)自分の朝食であるパンをトースターに入れて焼いていくシグ。

 

余談だがこのてんとう虫、なんでも食べる。

 

食べるとは言っても壁や鉄パイプなんて固い物は無理だしなにより食べ物でなければ食べることができない。逆に言い換えれば食べ物ならばなんでも食べる。肉だろうがバナナだろうがハチミツだろうが。

 

 

閑話休題

 

 

「いただきまーす」

 

シグはテーブルの上に二つ目のゼリーを置くと自分もトーストを頬張る。シグよりもてんとう虫の方が食事のスピードが早いので先に食べ終えたてんとう虫はシグの頭の上で食べ終わるのを待っている。こんな昆虫と一緒に過ごすのが彼の日常である。

 

「あ、時間だ。いってきまーす」

 

食事を済ませたシグは頭にてんとう虫を乗せたまま鞄を持って自分が通う私立駒王学園に向かう。

 

「あ、蝶々」

 

……なんてことはなく、いつものように空を飛ぶ蝶々に釣られて寄り道をしていった。

 

蝶が川を越えれば自分も飛び越え、森の中に入っていけば自分も入っていく、最終的には頭の上のてんとう虫が学園への道がわからなくなった彼を先導して行く。そんな彼が学園に着くのはいつも遅刻ギリギリなのである。




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